2020年10月24日現在、Timemore (タイムモア) の新製品 "栗子X" の発売をお待ちの方もいらっしゃると思います。
▼参考
今回は栗子Xに関して微信のタイムモア公式アカウントから続報が届きましたので、中国語の勉強も兼ねて翻訳したいと思います。
▼参考:微信のTimemore公式アカウントより (中国語)
なお、栗子Xの発売日については近々別途で発表とのことで、具体的には記載はありませんでした。(発売は間近とのことですが...)
内容としては栗子Xの開発状況とタイムモアの臼刃のラインナップについての説明となります。
ご興味のある方はぜひご覧ください!(以下、特に注意書きが無い限りは上記の記事の翻訳となります (画像も転載) )
- はじめに
- 一把好磨一定有一颗强大的心脏|優れたミルは強い心臓部を持たねばならない
- 单意双修的plus系列面世|ハンドドリップおよびエスプレッソの両方に対応可能なPlusシリーズが発売
- 应该买栗子X还是Plus系列?|栗子XとPlusシリーズ、どちらを買うべきか?
- 应该买栗子C还是Plus系列?|栗子CとPlusシリーズ、どちらを買うべきか?
- 感想 (翻訳ではありません)
はじめに
这个故事要从栗子X说起,我们希望做一只更好的磨,如果我们想在专业领域内出类拔萃,就只能从磨芯这个最核心的部件开始。
迟迟还没能给大家发货,先跟大家道个歉,关于栗子X的上架信息即将在近日发布!
栗子Xについてから話を始めます。
我々はより優れたミルを作りたいと思っています。
私たちが専門メーカーとして卓越したいのであれば、(臼) 刃というミルの革新的な部品から始めるしかありません。
出荷が遅れており、まだ皆さまにお届けできていません。
まずはお詫び申し上げます。
栗子Xの発売日に関する情報は近々発表いたします。
一把好磨一定有一颗强大的心脏|優れたミルは強い心臓部を持たねばならない
我们从零开始3D建模,到数十次的打样、分析、测试、调整,作为行业里为数不多愿意去研发磨芯的品牌,我们选择了一条可能会“吃力不讨好”的路线,希望“把专业进行到底”。我们首创提出了S2C(Spike to Cut,先刺后切)的磨芯概念,一经推出就被行业内高度关注。
我々はゼロから3Dモデリングを始め、数十回のサンプル作成、分析、テスト、調整を行いました。
業界では数少ない (臼) 刃を研究開発する意欲のあるブランドとして、「苦労しても報われない」かもしれない道を選び、「最後までこの専門的な仕事をやり遂げたい」と思いました。
我々は、S2C (Spike to Cut/突き刺してから切る) という臼刃のコンセプトを初めて提案し、発表後、業界で大きな注目を集めました。
研发栗子X(下文简称“X”)的磨芯过程,也是我们“打怪练级”的过程。从最初对磨芯的一知半解,慢慢开始了解了磨芯看似复杂的外表之下,各种各样的形状参数,到底会对研磨产生什么样的影响。虽然X由于加工工序过于复杂,迟迟还没能给大家发货(快了快了),我们却无意中诞生了一个“副产品”率先上市了。
我们在磨芯加工厂和技术人员度过了好多个不眠之夜,在反复探讨、测试的过程中,我们对磨芯的认知也越来越深刻。于是“捎带着”,我们和工厂人员一起聊起之前栗子系列标准单品磨芯的一个硬伤——虽然单品磨芯做手冲好用,但磨意式细粉的时候效率很低,磨一次意式要摇上两三分钟,实在有点痛苦。
栗子X(以下「X」という)の臼刃を開発するプロセスは、「強敵を倒してレベルアップする」プロセスでもあります。
臼刃の小さな理解から始まり、一見複雑な臼刃の外観の下、様々な形状パラメータが豆の粉砕にどのような影響を与えるか、我々はゆっくりと理解するようになりました。
Xの臼刃は加工工程が複雑なため (間もなく登場予定)、皆さんにまだお届けすることができませんでしたが、どういうわけか「副産物」を先に発売するに至りました。
臼刃の加工工場の技術者の方々と、眠れない夜を幾度どなく過ごしてきましたが、詳細な検討とテストを繰り返す過程で臼刃への理解がますます深まりました。
そして "ついでに持ってきた" 栗子シリーズのドリップ向けのノーマル刃、その欠点について、我々は工場の担当者と一緒に話し合いました。
ノーマルの臼刃はハンドドリップに使いやすいものの、エスプレッソ向けの極細挽きの粉砕効率は非常に低いです。
一度エスプレッソ挽きするのに2〜3分かかりますが、実際のところ少し苦痛です。(この点についてはブログ管理人も深く同意します...しかも2~3分じゃ済まなかった気が...)
では、元のノーマルの臼刃を改良して、「ハンドドリップ向けとエスプレッソ向けの両方に対応」することはできるのでしょうか?
单意双修的plus系列面世|ハンドドリップおよびエスプレッソの両方に対応可能なPlusシリーズが発売
在工厂的悉心技术配合下,更是添置了昂贵的加工设备,我们重新调整参数,融入了S2C磨芯的理念,设计出了E&B磨芯(Espresso & Brewing),已将其应用至栗子Slim和G1,来作为这几款磨豆机的升级,分别称其为G1 plus和Slim plus。并在双11来临之际,栗子Nano plus也将面世(更有红色限量款)。
另外需要说明的是,栗子C作为超高性价比的单品手磨,暂不升级。
工場の献身的な技術協力により、さらに高価な加工設備が追加されました。
パラメータを再調整し、S2C臼刃のコンセプトを取り入れ、E&B (Espresso & Brewing) という臼刃を設計しました。
そして栗子G1とSlimがこの臼刃を採用し、これらのミルのアップグレード版としてラインナップされました。
それぞれ栗子G1 plusと栗子Slim plusと呼びます。
また、11月11日以降、栗子Nano plusも登場します。(さらに赤い限定版も有り)
ここで、栗子Cは超コストパフォーマンスモデルであるため、しばらくはアップグレードされないのでご注意ください。
在一次次测试后,我们发现升级后的E&B磨芯研磨15g意式细粉,只需40秒左右,可谓意式手磨中的超速老司机。不仅比起原有单品磨芯来了次大提速,更是击败了原有G1s使用的意大利进口磨芯(60秒左右)。
而在单品粗细的研磨中,比G1s意大利进口磨芯细粉明显少,有着明显优势。比起原有广受好评的单品磨芯,细粉等各项指标也有过之而无不及,冲出来后主观口感也变得更加风味清晰。这跟磨芯参数调整后,粉型的改变有关,也和融入的S2C特征有关。
也就是说,栗子系列上述产品,升级plus版本后,真的实现了“单意双修”。
繰り返しテストを行った結果、改良されたE&B臼刃が15gのエスプレッソ向けの極細挽きを約40秒で終えることができ、エスプレッソ向けの手挽きミルの中で超速のベテランドライバーと言えます。
元のノーマル刃に対して大幅に高速化されただけでなく、既存のG1sで採用されていたイタリアから輸入の臼刃 (約60秒) よりも優れています。
一方、ドリップ向けの中粗挽きにおいては、イタリアからの輸入刃を採用したG1sよりも大幅に微粉が少なく、明らかなメリットがあります。
すでに高評価を受けている元のノーマル刃に比べても、微粉など様々な指標で劣ることなく、ドリップしたコーヒーの主観的な味わいがより鮮明になります。
これは、臼刃のパラメータ調整後の粉末形状の変化に関連しており、ベースとなっているS2Cの特性にも関連しています。
つまり、上記の栗子シリーズの製品はPlusにアップグレードし、「ハンドドリップ向けとエスプレッソ向けの両方に対応」することを実現しました。
Timemoreの金城武こと九敗が新しい刃のテストをしています...
请注意:因为磨芯结构参数有所改变,plus系列的对应格数也有所变化,原本我们栗子系列推荐的22格研磨,约相当于plus的20格。
注意:臼刃の構造パラメータが変更されたため、Plusシリーズの対応する挽き目調整のクリック数も変わりました。
元々、栗子シリーズ の推奨する22クリックは、Plusの20クリックにほぼ相当します。(ブログ管理人:Plusで挽いた粉の方がお湯が落ちる速度がやや速いので、個人的な経験からもそうだと思います。ただ挽き目を調整しても風味は同じにはなりません...)
应该买栗子X还是Plus系列?|栗子XとPlusシリーズ、どちらを買うべきか?
如果你是以意式为主,plus系列的E&B磨芯可能是我们见过的意式研磨效率最高的手磨磨芯,甚至比X更适合意式咖啡的研磨。相比之下X磨意式的效率只能说普通。
如果是以手冲咖啡为主,X仍然是我们最努力针对手冲数据而调节出的磨芯,在细粉率等指标上,X代表着我们现阶段的最高追求。而从综合考量来说,plus系列磨单品已经比原来标准单品磨芯略有提升,整体风味风格和X更加接近。
エスプレッソ挽きがメインの場合、Plusシリーズの臼刃E&Bは、これまでに見た中で最も効率的な手挽きミルである可能性があり、Xよりもエスプレッソ向けに挽くのに適しています。
対照的に、Xでエスプレッソ向けに挽く効率は普通としか言えません...
ハンドドリップ向けに挽くのがメインの場合、Xの臼刃はハンドドリップのデータに対して最も注力して調整しており、微粉量やその他の指標の観点から、Xは現段階における我々の最高を追求しています。
包括的にみると、Plusシリーズの臼刃E&Bは元のノーマル刃に対してハンドドリップ向けでも少し改善しており、前提的な風味はXに近くなっています。(ブログ管理人:ノーマル刃で挽いた粉を篩で少し微粉カットしたものと似ている感じがします...)
应该买栗子C还是Plus系列?|栗子CとPlusシリーズ、どちらを買うべきか?
很自豪的说,栗子C可能已经是行业内销量最高的手摇磨豆机,这是各位咖啡爱好者的支持,同时也说明了栗子C是款性价比和质量稳定性爆表的产品。
如果作为一个不希望一次投入太多的新手,C仍然是你的最佳选择。而plus系列磨手冲咖啡,在某些维度上跟C相比有一定改变,香气和风味更干净凸显,选择起来就要看主观喜好了。
这两款的选择,可能还要参考对设计、质感、手感的选择。各位朋友只需选择合适你的那一款就好。
これは自慢になりますが、栗子Cは業界で最も売れている手挽きコーヒーミルかもしれません。
これはコーヒー愛好家の方々のご支持のおかげであり、同時に栗子Cがコストパフォーマンスが高く、品質が安定している製品であることを示しています。
一度に多額の購入費用をかけたくない初心者の場合にも、栗子Cは最良の選択です。
そしてPlusシリーズは栗子Cと比べて、ハンドドリップ向けでいくつかの面で違いがあります。
Plusの香りと風味はよりクリーンで際立っていますが、どちらの風味が好みかは各自の感じ方次第です。
これら2つのモデルの選択のため、デザイン、質感、および手の感触を参考にすることも必要かもしれません。
あなたに合ったものを選ぶだけです。
Nano plus 限定カラー (赤)
磨豆机行业里,磨芯始终一个设计上的门槛,一直很难跨越。我们经过不断的努力、打磨思路、掏空自己后,终于做到了!希望能给各位咖啡爱好者,递交一份满意的答卷!
コーヒーミル業界では、刃は常に設計上の高い敷居であり、これを超えることはずっと困難でした。
我々は一生懸命努力し、アイデアを磨き、自分自身の力を出し切った後、ようやくやり遂げました!
我々は全てのコーヒー愛好家の方々に、満足のいく答えを提出できることを願っています!
以上、ここまでが翻訳となります。
感想 (翻訳ではありません)
Plusグレードに関しては既に購入して使用しているので、下記の記事にレビューをまとめました。
今回のタイムモア社のPlusの性能に関しての説明内容には完全に納得のいくもので、実際に使ってみていてその通りだと思います。
ただ、挽き目調整の間隔は従来品と同じなので、もう少し粒度調整の間隔を狭く改良してもらえたらさらにエスプレッソ挽きが良くなるのになぁ~と思っています... (いずれ改良してほしいです…)
一方、栗子Xに関してはエスプレッソ挽きは普通とのことで、そうであれば従来品よりも細かい挽き目調整機構はそんなに意味がないのではないかと思ってしまいました...
ハンドドリップ向けに最適化したとのことで、それはそれで興味があるのですが... (刃の形状のベースが旧Sタイプに似ていたので、勝手にエスプレッソ挽きが凄そうと予想していました...)
ただ、ハイエンドモデルとして新しい粒度調整の機構を取り入れてくれたことは好ましく思いますね。
評判が良ければ、他のモデルにも展開されることは自ずと予想できますから!
もちろん、あたらしい刃の切れ味にも期待しています。
あとは早く発売してくれとしか言いようがありません...
以上、ご覧いただき、ありがとうございます!
何かご質問等がありましたら、コメント欄かTwitterの方からお願いします。
下記は本ブログのタイムモア関連の人気記事です。よろしければどうぞ!
下記は現在お気に入りのコーヒーミル、Timemore (タイムモア) のG1についての紹介記事です。G1は同社のフラッグシップモデルに相当します。(個人的には現在は刃をSタイプに変更して使用しています。そしてPlusの刃が販売されるのをひそかに待っています...)
下記の記事はタイムモアのミルのエントリーモデル、タイムモアCについての記事です。ハンドドリップ用に使っています。(実はこの一年で最も使用したミルで、費用対効果が素晴らしく高いですね!)
この記事はタイムモアのSlimというミルに関しての記事です。Slimはデザインに関しては今も変更がないですが、そのデザインにまつわるトピックです。このコンパクトでシンプルなデザインと、他社の大型モデルを上回るplusの極細挽き性能の組み合わせは非常に気に入っています!