この記事では語学アプリのDuolingo (デュオリンゴ) を紹介します。
以前に下記の記事で、気に入っていた中国語学習アプリ " HelloChinese - 公式サイト " の次のステップとして使えそうな勉強アプリを探しているという話をしました。
上の記事で紹介したChiniseSkill (中国への扉)は私としてはイマイチでそれほど使っておらず、単語アプリのmikan中国語やピンイン特訓用アプリの中国語耳ゲーをたまに使う程度...
もっと使えそうなアプリを探して彷徨い、今回紹介するDuolingo (中国語) に辿り着きました。(実は以前に投げ出していたアプリだったんですが...)
今回はそのDuolingoの中国語のコースをレビューします!
※2020年5月現在、Duolingoの中国語 (中国語を英語で学ぶコース)はコンプリートしました... (5周目 (レベル5) まで完了、ダイヤモンドリーグ参戦中)
- Duolingoに再挑戦:以前に一度挫折したが...
- 初級者 (中国語をこれから勉強する人) に向いているか?
- 初中級者、中級者にとってはどうか?|Duolingoのレベル・使い方
- 結論|Duolingo は使えるか?
- 補足|日本語版/英語版、無料/有料コースの違いのまとめ
- 補足2|学習の記録 (随時更新中:2021年2月14日現在)
Duolingoに再挑戦:以前に一度挫折したが...
実はこのDuolingo (デュオリンゴ) も以前に試してみて、ほどなくして放置していたアプリです。
実はDuolingoはかなりメジャーな言語学習のプラットフォームで、登録者は全世界で1.2億人以上いるそうです。(スマホもしくはPCで無料で勉強が始められます)
▼参考
Duolingo - 公式サイト (ほぼ英語、一部日本語)
Duolingoに関する文献 (Duolingoの有効性の研究など (Duolingo effectiveness study) )
私が中国語の勉強を始めた2018年には、Duolingoの中国語学習コースには日本語で学べるコースがなく、英語で中国語を学ぶしかありませんでした。
それで面倒になって途中で放置と... (中国語は完全素人でしたので...)
しかし、最近よく見ている日本語ペラペラの中国人姉妹のYoutubeのチャンネルで日本語で学べるコースが設定されたのを知りました...
【検証】スキマ時間で中国語を習得する方法!2週間試した結果...?【おすすめアプリ】
チャンネル登録者数が10万人を超えているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、上は “李姉妹ch” の動画です。(最近、よく見ています...)
ここで知ったのですが、そのDuolingoに日本語で中国語を学べるコースが、最近になって新しく追加されました。(なお、PCでも学習可能です)
そのため、もう一度、Duolingoのアプリをやり直してみました。
どんな感じのアプリかは上の動画を見てもらえれば楽しく紹介されているので、雰囲気はわかると思いますが、一言でいうとHello Chineseにやや似ています。
ただし、もちろん両者に違いはありますし、再度Duolingoをやってみて印象が変わった部分もあるので、その部分を説明したいと思います。
初級者 (中国語をこれから勉強する人) に向いているか?
ただし、英語で中国語を学ぶコース (英語版) に対し、日本語で中国語を学ぶコース (日本語版) は半分以下のボリュームしかないので、今後のアップデートに期待するしかないです。(有料コースのDuolingo plusにしても学習内容は増えません...)
下記のような画面で中国語を選択すれば中国語学習が始められ、日本語での学習と英語での学習の両方を登録することも可能です。(英語など他のコースも追加可能です)
上の右側の画像のように、コースの開始前には学習レベルを選択することができ、中級者以上を選択すると、学習できる単元が初めからある程度広い範囲から選択できます。
ただし、初級者向けを選択しても順を追って単元を学習していくことになるだけで、内容は同じ、しかも説明は非常にシンプルです。
この部分は初級者にとってはかなり不足ではないかと感じました。(今回、あらためて取り組んでみても、やはりそう感じます)
また、Duolingoはただでさえ文法や語句の説明が少ないのですが、日本語版ではその少ない説明さえも無くなっています...
ちなみに英語版では下記のように "TIPS" というボタンを押すと、その学習単元に対する説明が出てきます。(日本語版では、このボタンそのものがありません)
そのため、HelloChineseがそのアプリ一つで初級者が独学を始められるような内容であるのに対し、Duolingoは補習するための教材が必要になると思います。(もしくはDuolingo自体を何か他の教材の補足的な位置付けとするか......少なくとも発音 (ピンイン) や入力方法等、ある程度勉強してからでないと厳しい気がします...)
他の教材を探すにしても、初級者にとってはそれ自体も手間ですし色々と迷ってしまいますが...
以上、Duolingoの日本語版は新しくリリースされたのですが、特に独学の中国語初級者が勉強の中心に使うようなアプリとしては、やはりまだHelloChineseの方が優れているとあらためて感じました。(あくまで個人の見解ですが...)
初中級者、中級者にとってはどうか?|Duolingoのレベル・使い方
以前取り組んだ時とは印象が変わった...
次に、完全素人ではなく、ある程度中国語を学習した後ではこのDuolingoはどうでしょうか?(例えばHSKの3級以上)
私自身がHelloChineseを終えて次のアプリを物色しているので、ちょうど上記の対象レベルでした...
率直にいうと、1年半ほど前に最初に取り組んだ時とはずいぶん印象が変わりました。(アプリ自体、内容はそれほど変わっていないと思いますが...)
下記が今回、Duolingoをあらためて使ってみて感じた印象的なところです。
- HelloChineseと同等以上のリズム感、ゲーム感があり継続しやすい
- HelloChineseよりもカバーしている単語の数が多い
- 同じ漢字や似たような短文が何度も形を変えて出てきて、記憶に刷り込まれる感じがする (覚えやすい)
- 英語版でも苦痛に思えなくなった。(中国語レベルがアップしているので、その分余裕ができたのかも...)
以下で、もう少し詳しく説明します。
ゲーム感、リズム感が特徴的
DuolingoはHelloChineseと同等以上のゲーム感、リズム感があり継続しやすいです。
まず、ゲーム感についてですが、上の左の画像のようにリーグのランキングシステムで学習度合いを他の学習者と比較できたり、右の画像のように色々と達成度合いが各種レベルで記録されるようにもなっています。
また、重要な進行のテンポもポンポンとある程度心地よくリズムよく進み、丁度良く感じます。(一回3~5分くらいで終了する感じ)
このアプリが合う合わないはこの辺のゲーム感、リズム感を感じるか否かという部分が大きいのではないでしょうか?
以前は辞書なんかで調べながらだったので、全然スムーズとは行きませんでした...
一方、今回はスキマ時間に使うのに丁度よく、学習者を自然と継続させるようなゲーム感もあると感じました。
学習できる単語数やそのレベルは?
以前はHelloChineseよりもカバーしている単語の数が多かったです...
- 中国語学習コースに使用している漢字が600字以上 (以下公式サイトからの抜粋)
With Duolingo, you’ll start speaking Mandarin Chinese (yes, even the tones) and pick up 600+ essential Chinese characters. Masterfully order hot pot, impress grandparents and friends in their native tongue and even learn both useful business vocabulary and internet slang!
- 単語数としては約2000個 (※) を学習可能 (HelloChineseは524個でしたが、既に1020語まで増強されました...)
※上記には登録している学習コースの総和(?)が表示されていました。(定かではありませんが…)
分解してみると下記のようになりました。
- 中国語 (英語版) :1022個 (Max)
- 中国語 (日本語版) :315個 (Max)
- 英語 (日本語版) :644個 (Maxは不明、ほぼやっていないので)
上記のようにDuolingoの中国語 (英語版) の方がHelloChineseよりも網羅している漢字や単語数は多く、やっていて知らない漢字や単語も出てきます。(HelloChineseが増強されたため、2020年3月時点で単語数のメリットはなくなりました...というかHelloChineseの単語の方が知らない単語が多い...)
HSKで例えると、HSK5級の目安の語彙量が2500個、HSK4級で1200個、HSK3級で600個程度なので、Duolingoの中国語 (英語版) ではHSK4級レベルの90%くらいがカバーされています。
一方、現状のDuolingo中国語 の (日本語版) ではHSK3級レベルのカバーも不十分です...
なお上記は現時点でのMaxで、アップデートにより語彙も問題も逐次増量されていく可能性はあります。(フランス語では既に4000語を超えているようです...)
単語や短文が暗記し易い
同じ漢字や似たような短文が何度も形を変えて出てきて、記憶に刷り込まれる感じがするぐらい覚えやすいです。
上記の左右の画面を比べてみてもらうと分かるように、似たような問題が形を変えて度々出てきます。
同じような問題が出てくると飽きるのが心配になるかもしれないですが、先述したゲーム性と相まって、うまく調整されていると感じです。
使っていると記憶に刷り込まれていくような感じで、漢字や単語を効率よく短文と共に覚えられます。(発音もきれいでリスニングの勉強にもよく、音も一緒に覚えられる感じがします。たまに音がでなかったり、間違っているようなところもありましたが...)
英語版(英語で中国語を学ぶコース)は?
英語版でも苦痛に思えなくなりました。(中国語レベルがアップしているので、その分余裕ができたのかも...)
ここは重要なんですが、私は一度このDuolingoを挫折しています。
一回目はゲーム感なんて感じられませんでした...
やはり取り組み始めるタイミングもあるのでしょう。(ちなみに以前はほぼ完全素人の状態で手を出しました...)
私が勉強アプリに期待するところは、スキマ時間の活用と継続する習慣付けです。
この効果を発揮する重要な要素がゲーム感だと思います。(意思が弱いので自分をだましてでも継続させるドライビングフォースが必要...)
このゲーム感を感じられるかどうかが、そのアプリに取り組むかどうかの判断基準だと、今回、かなり実感しました。(たぶんアプリの内容や本人のレベルや好みも関係あるのでしょうが...)
結論|Duolingo は使えるか?
そんなわけで、このDuolingo をしばらく使ってみることにしました。
中国語に無い英語特有の三単現の ”s” とか、過去形・現在完了形とかうっかり間違いやすくてリハビリが必要でしたが、結局、日本語版ではなくボリュームの多い英語版で進めることに...
中々、HelloChineseに続くアプリが見つからなかったのですが、ようやく次が見つかりました...
HelloChineseも人気のアプリなので、次を探している人も多いと思います。
そんな人には、このDuolingoはおススメです。
HelloChineseが2020年2月末にアップデートされ、内容がHSK4級相当のレベルまでカバーされました。
内容的にはHelloChineseの方がDuolingo 中国語の英語で学習コースと比較しても高度な内容まで含まれています。
ここまで書いてから言うのも何ですが、もちろん本命はHelloChineseです... しかし、途中でDuolingoが投げ出せなくなり、まだ続けています。
恐るべしDuolingo...
※2021年3月10日追記)連続365日達成しました!(別記事に詳細あり)
【注意点】Android版では、李姉妹chの動画で紹介しているようなスピーキングの問題が取り組めません。まあ、しかしiOS版で試したところスピーキングの判定が甘く感じるので、実質的にはそれほど損はないと思います。(HelloChineseの方がスピーキングの判定は厳しいと感じます...)
また、「XP増強チャレンジ」もiOS版にしか見当たりませんが、これもそれほどメリットは感じません... (難しい...)
これまで、勉強アプリ、辞書、入力キーボードと色々なアプリを試しましたが、全般的にiOS版の方がアプリとして完成度が高く感じています... 次はメイン機種をiPhoneに戻したくなってきました...
補足|日本語版/英語版、無料/有料コースの違いのまとめ
※2020年2月16日現在の情報です。今後のDuolingoのアップデートで変更されるかもしれません。
日本語版と英語版の違い
【学習内容のボリューム】英語版の方がボリュームが3倍近い
- 日本語版:1~3セクション (計30単元)
- 英語版 :1~6セクション (計88単元) /前半部分は日本語版と同一内容
※2021年3月10日追記)日本語版が1~5セクション (計60単元) まで増強されました。
【解説の有無】日本語版には解説 (Tips) が無し 。
有料版 "Duolingo plus (デュオリンゴ プラス) " の主な利点
- 広告が出ない
- 問題を間違えてもライフ (ハート) が減らない
- オフライン学習が可能
- 理解度テストがある (復習テストみたいな感じ。ちなみにHelloChineseなら無料コースのまま記憶曲線に基づいた効率的な復習ができますが...)
▼参考
Duolingo Plusって何? – Duolingoヘルプセンター
※費用は760~1400円/月 (契約月数に依存)
※1週間の無料期間あり (実際にやってみましたが、個人的には有料コースは魅力を感じませんでした。学習ボリュームも無料コースと変わりません)
※ライフ (ハート) が減るのにイライラして有料コース一ヵ月契約してしまいました... 一ヵ月だけも有料コースでやると、下記のようにかなりリンゴット (ジェム) が溜まるので、しばらくはイライラしないと思います。(ダイヤモンドリーグで2万弱貯めました...さらに溜まり続けているので有料コースはもう必要なさそうです...)
補足2|学習の記録 (随時更新中:2021年2月14日現在)
学習記録 (XP、クラウン数、リーグなど)
参考までに自分のDuolingoの学習記録をここに記録しておきます。(中国語 (英語版) のみ)
長い間、記録が更新されていなかったら、また挫折したと思って下さい...
- 2020.02.19:経験3468XP/クラウン141個/シルバーリーグ
- 2020.02.25:経験5951XP/クラウン198個/ゴールドリーグ
- 2020.03.07:経験6796XP/クラウン215個/サファイアリーグ
- 2020.03.22:経験7256XP/クラウン225個/サファイアリーグ
- 2020.04.06:経験8193XP/クラウン246個/ルビーリーグ
- 2020.04.13:経験9592XP/クラウン276個/エメラルドリーグ
- 2020.04.20:経験11595XP/クラウン308個/アメジストリーグ
- 2020.04.27:経験13030XP/クラウン333個/パールリーグ
- 2020.05.04:経験17254XP/クラウン440個 (Max)/黒曜石リーグ
- 2020.05.07:ダイヤモンドリーグへ進出 (詳細は別記事に記載)
- 2020.08.15:経験52974XP/クラウン885個/ダイヤモンドリーグ
- 2020.10.13:経験84628XP/クラウン909個/ダイヤモンドリーグ
2月末に同じく中国語勉強アプリのHello Chineseがアップデートで増強されました。
元々、HelloChineseの方が気に入っていたので、3月からはHelloChineseの方を中心に使っていきます!(Duolingoの方はペースを落としますが、完全には止めません...)
【2020年4月20日現在】アメジストリーグに上がりました。
一応、その他の項目の達成状況は下の画像の通りです。(少しペースアップしました...)
現在、英語版で4周目に入っています... (青枠で囲んだ部分がそれを表しています)
リーグの方はダイヤモンドリーグまで目指してみようかと...
ちなみにリーグがアメジストまで進んでも大半の人が1周目のままで、同じところを繰り返しやっているように見えます... (学習言語の区別はないので、他の言語と1周の長さが違うのかもしれませんが...)
【2020年4月27日現在】さらに進んでアメジストからパールリーグにあがりました。(1600XPほどで3位で上がれました)
パールリーグは、1日目で今までとはちょっと雰囲気が違うのをヒシヒシと感じます。
やる気がありそうな人が多い... (少しマズイかも...さらに上がるのが大変そう...)
【2020年5月4日現在】ついに黒曜石リーグまで上がってしまいました。(パールリーグでは最終日に3人抜きして、3700XPほどで1位通過...)
しかもDuolingoの中国語 (英語版) を5周目のレベル5 (レベル5がMax) までやり切りました。
やはりリーグが上がってもレベル1のままの人が大半で、さらに色々な言語に手を出して簡単なところでと得点 (XP) を稼いでいるような気が... (どう取り組んでも個人の自由ですが...それがアプリ学習の良いところですし...)
しかし、途中で早めにケリをつけたくて、ライフ (ハート) 無制限の有料版 (Duolingo plus) を一ヵ月契約してしまいました... (>_<)
自分に負けた感がいっぱいです...
このアプリの罠にハマった感があります...HelloChineseのときは無料版の出来が良かったので自ら進んで有料コースを契約しましたが、Duolingoはただ引きずりこまれた感じです... (お金を払ったんで、もっとアプリの完成度を上げて下さい...)
現状の悩みはダイヤモンドリーグの一位を目指すかどうかです... (時間をかなり浪費しそうな予感が... )
長くなってきたので、ダイヤモンドリーグに関しては、もう一つ別の記事にします。
そして、ダイヤモンドリーグへ
【2020年5月19日現在】ダイヤモンドリーグの状況に関しては下記をご覧ください!
【2020年8月15日現在】5月から3ヵ月ほどダイヤモンドリーグに滞留しています。
現状の目標はアチーブコンプで、あと一つの項目で達成です!
【2020年10月13日現在】5月から5ヵ月ほどダイヤモンドリーグに滞留しています。
連続記録は更新中です。 (242日)
【2021年2月14日現在】全アチーブメントがレベルMaxに到達しました!
詳細は下記の記事にまとめましたので、よろしければご覧ください!
以上、ご覧いただき、ありがとうございました。
こちらも本ブログの中国語学習関連の記事です。よろしければご覧下さい!
下記は中国語勉強アプリの "HelloChinese" についての記事です。Duolingoよりも初心者向きで、このアプリだけで0から中国語の勉強をスタートできます。初心者から学べますが、Duolingoより高いレベルまで学ぶことも可能です。
下記も中国語の勉強アプリについての記事ですが、HelloChineseやDuolingo以外のアプリも色々と試してレビューしました。ChineseSkill (中国への扉)、中国語耳ゲー、中国語mikanなどのアプリを試しています。
下記は読めない中国語の漢字の意味や発音の調べ方についての記事です。PCやスマホでの手書き、カメラや画像入力を利用した解読・翻訳方法紹介しています。
下記は中国語の発音練習についての記事です。マンネリ防止のために取り入れている中国語の早口言葉を紹介しています。
下記も中国語学習についての記事です。漢詩は覚えやすく、朗読・暗唱することで、発音や意味を覚えるのに有用ですが、何より漢詩リズムや情景の浮かぶような意味の濃縮された句が気に入りました。自分の勉強した漢詩をピンイン付きの動画で紹介しています。