エンジニアの中国ブログ

中国の広東省在住、現地企業勤務のエンジニアです。中国生活で体験したことや趣味の話を中心に発信していきます!

中国の一般家庭の食事|普段、中国人は家でどんなものを食べているの?

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今回は中国の食事についてのトピックです。

2018年10月現在、中国に来てから早2ヶ月が過ぎました。

普段、私がどんなものを食べているのか、いくつか紹介したいと思います。(外食ではなく、普段、中国で食べられている家庭料理です)

中国と言っても非常に広大であり、とても一括では語れませんので、私の住んでいるの広東省の具体例となります。

 

ご参考までに、国土交通省がまとめた中国全般の食習慣に関する資料もあります。

ただし、内容がやや古く、全般が対象なため曖昧な部分も多いです。

中国|国・地域別に見た食文化・食習慣 − 国土交通省

 

もし実際に中国の食事に関する個別事例を目にすれば、上記の資料に当てはまらないこともあるかもしれません。

中国は国土が広大で人口も多く多種多様な食習慣があるので、その辺は仕方がないと思います…

 

中国での食生活|作ってもらっている家庭料理の紹介

日本で一人暮らしとなれば、まずは外食となりがちです。

しかし、中国の同僚たちからは “中国の外食だと何が入っているかわからないし、衛生状態もわからないから、できるだけ減らした方がいい” と非常にありがたい忠告をもらっています。(やっぱり中国人でもそう思っているんですよね...)

 

実際、中国の人たちは一人暮らしでも自炊することの方がかなり多いようです。

日本に比べて中国の外食は割安感があまり無いですが、スーパーの食材はけっこう安いので、自炊できれば経済的にも健康的にもメリットが大きいです。

 

そんなこんなで仕方なく自炊しようとしていたところ、救いの神が現れました。

なんと、ありがたいことに近所に住んでいる社長の親戚が、しばらくの間、私に料理を作ってくれることになったのです!(社長の配慮です...もちろん費用も会社持ちで...)

 

まずは調理をする私の部屋の台所から紹介します。(大したものではありませんが...)

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本当に取りあえず揃えてみた感じです。

 

こんな所で適当に作ってみたのがこれ↓ (恥ずかしい...)

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材料は近所のスーパーで適当に買ってきました。(郊外在住です)

中国は肉が塊で売っているのが普通のようで、切るのが非常に面倒です。(小間切れやスライスが見当たらないです…大きいスーパーに行けば売っているところもあるという話ですが...)

 

もちろん味も大したことはなく、どちらかと言えば不味い...

ちなみに写真はHuawei のスマホのP20 proのFoodモードで撮りました。(日本ではiPhoneを使っていましたが、中国ではカメラに定評のあるHuaweiのPシリーズにしてみました。それでも美味そうには見えない...)

 

そして、社長の親戚に作ってもらったのが↓です。

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スープは湯葉が入っています。(中国では腐竹と呼ばれています)

蒸し魚は淡水魚で、炒め物に使われているのは豚の耳で、コリコリします。

結構、美味しかったです。

 

あんな台所でもこんなものが作れるんですね...

ちなみに私は辛い物が苦手なので、辛いものは避けて作ってもらっています。

 

下に作ってもらっている料理の写真をいくつか挙げてみます。

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赤唐辛子が若干見えますが、直接、唐辛子を食べなければほどよい辛さです。

 

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スープ系が好きなので、スープ料理はいつも付けてくれます。日本では食材として見かけない鳥足ですが、中国では普通に食べます。鳥足は骨の周りをかじるような感じで食べますが、ほぼコラーゲンです。

 

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野菜はいつもふんだんに使ってくれます。

 

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見ての通りの目玉焼きを載せたラーメンです。

 

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カリフラワーは価格が日本の3分の1くらいで、こちらの料理ではよく使われます。

 

何となく中国の家庭料理のイメージが掴めましたでしょうか?

中国の一般家庭ではこんな感じの料理を作っているようです。

ボリュームもかなり多めに作ってくれますが、食べきれないときは残りは冷蔵庫に保管して後で食べます。(上の目玉焼き載せラーメン以外は二人分の分量です...)

 

※追記) けっこう腹いっぱいに食べていますが、半年たっても体重は増えるどころか微減です。おかずが多いので、ご飯 (米飯) を控えめにしているのが効いているのかもしれません。あとはビール断ち、蒸留酒オンリーです。

 

また、中国というとたくさん食べ残すのが普通というイメージもお持ちの方もいると思いますが、そういった習慣はだんだんと減ってきていて、最近はちょうどよい分量 (少し残すぐらい) を考えるのが一般的だそうです。

外食のときは、食べ残した場合もそのままにせずにパックに詰めて持ち帰る風景をよく見ます。(通常、レストランでは持ち帰り用パックを用意しています)

 

ちなみに料理を作っていただいている方の故郷は河南省で、その後、広東省で生活をされているとのことなので、その辺りの食事なのだと思います。

中国の食生活に不安になる方も多いと思いますが、幸運にも私は会社のサポートのおかげで、今のところ不自由はしていないです。(かなり満足しています)

 

※追記) 広東省出身の友人にご飯を作ってもらいました。(下の写真が作っている途中のところです)

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左側はキャベツを炒めているところで、右側は淡水魚のソテーです。(魚の周りに浮いているのは生姜です。中国の食用の淡水魚は大きいもの多く、上の魚は小さめな方です)

完成したのが下の写真です!(広東省の家庭料理の一例です)

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右上のスープの具はヘチマと卵です。(ヘチマは日本で食べたことがありませんでした。ちょっと苦くて歯応えはふわふわです...)

右下は広東省の料理で定番の蒸し海老で、外食でもよく食べます。(広東省のレストランでは、生け簀にいる海老はありふれた光景です。私は好きですが、皮を剥くのが面倒なのが難点です...)

 

左下は豚肉とキャベツの炒め物で、見え難いですが青唐辛子も入っています。

唐辛子と言っても辛くはなく、ほぼピーマン感覚です。広東料理は一般的に辛い料理はあまり無いので、辛い物が苦手な人にも食べやすいと思います。

 

追記)河南地方の正月料理の一例です。(中国では8や6という数字が縁起がよいとされていて、縁起を担いて18品目になっています。)

2021年2月の旧正月は日本に帰れなかったので、社長の親戚の家で正月料理をごちそうしてもらいました!

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中国でもっともメジャーなお酒|紹興酒ではありません

気づいた方もおられるかもしれませんが、上の写真に写っている白い瓶は白酒という中国の焼酎で、中国で最もメジャーなお酒です。(ちなみに紹興酒は一部の地域でしか飲まれていません)

社長から大量に差し入れされているので、ちょくちょく飲んでいます...

ちなみにアルコール度数は52%で、飲むとピリッときます。(脂っぽい料理によく合います)

 

当初、これはきつくてあまり飲めませんでしたが、最近は瓶半分の250ml程度であれば普通に飲めるようになりました。(慣れですね...週6日も飲んでいたので...)

※ただし、最近の若い人たちにはこういったアルコール度数の高いお酒はあまり人気がないようで、ビールの方が好まれているように感じます。(しかもビールのアルコール度数も3~4%程度の低いものが中国では一般的です)

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白酒にも色々と銘柄がありますが、よく飲んでいるのは "剣南春” という銘柄です。

会社の同僚と外食しても、たいてい白酒はこれを持ち込んで飲んでいます。

"剣南春” は白酒としてブランドが確立していて、1瓶500mlが日本円で6000円程度と、結構いい値段です...

 

2019年8月追記)白酒は価格帯でいうと1瓶で1,000円~25,000円程度と色々と飲みましたが、高いものほど美味しく感じられるかというと、私はそうでもありませんでした。

安いものでもそれなりに美味しく飲めるものもあります。

 

上記の "剣南春” については香りはフルーティで好きなのですが、味はどちらかというと辛口で私はちょっと苦手です。(美味しく飲めるのは70~100mlぐらい、それ以上はきつい感じ)

また、お酒はアルコール度数が高いからキツイというわけでもないことに気付きました。

 

今までは「アルコール度数が高い=キツイお酒」と思っていたので、これは新しい気付きでした。(さすがに一年ほど飲んでたら、段々と白酒の味の判別ができるようになってきました...)

白酒にも興味が湧いてきて下記のような記事も書いてみましたので、よろしければご覧ください!

 

 

これ以外のお酒になると、ブランデーが多いです。(聞いた話では広東省が中国のブランデー消費の6~7割を占めているそうです)

うちの会社は酒にかける金を惜しまない人が多いので、ブランデーもヘネシーのXO、マーテルのXO、コルドンブルーと高級なものも珍しくありません。(というか中国に来てからブランデーはほとんどこの3種しか飲んでいません...酒好きの人から羨ましがられそうな環境です)

 

中国はお酒の偽物も多いので、こういった高価なお酒はレストランでは注文せずに、信頼のおけるところで購入したものを持ち込んで飲むのが普通だそうです。

この自分で用意したお酒をレストランに持ち込む習慣は、中国の中でも南部地域の方により多く見られるそうです。

 

中国企業の社食|社食も食生活の一部でありとても重要

中国では会社で食べる毎日の食事も食生活の一環であり、とても重要視されています。

参考までに、私の会社の社食 (昼ご飯) も下記の記事にしましたので、ご興味のある方はどうぞご覧ください!

 

 

以上、中国の食生活について紹介させてもらいました。

会社の方に気を使ってもらっているのをヒシヒシと感じていますが、予想外に充実した食生活を送っています。(感じ方は人それぞれかもしれませんが...)

 

また、料理にしろ、白酒にしろ、口にしてしばらくすると発汗し、汗を拭きながら食べたりの飲んだりしていることが多いです。(料理は香辛料のせいかもしれません)

おかげで新陳代謝がよくなったためか、日本に2ヶ月ぶりに帰国した際、家族に肌艶がよくなったと言われました...

 

最後までご覧いただき、ありがとございました!

 

 

下記は本ブログの中国の食べ物関連の記事です。よろしければこちらもご覧ください!

 

 

下記は中国の広東省にある温泉の記事ですが、その周辺で食べた農家料理にも触れています!