※この記事は中国語の勉強方法、特に独学で勉強方法がトピックです。2020年5月に加筆修正しました。
2018年の夏から中国企業の現地採用で働き始めていますが、やはり一番苦労しているのは中国語。
普段の仕事や生活において日本語を話す機会はほとんどなく、中国語を習得しないといろいろと大変な状況です。
というのは、職場には日本人が私一人で (今のところ他に外人の社員もいません)、日系企業や日本人を相手にするような仕事でもありませんし、さらに飲食店やスーパーなど、生活圏では英語もほぼ通じません...
日本と同じく、中国でも普段から英語を使う必要がない人たちは、たとえ大卒であっても英語をあまり話せない人が多いです。(使う機会が無ければそうなりますね、普通は...)
そのような中国語を習得せざる得ない環境に身をおき、中国語の学習を開始してかれこれ2年間が過ぎました。
ここでその2年間を振り返り、中国語の勉強方法について (基本、独学です)、これまでの経験から私なりに本当におススメできる教材や重要だと思ったことを紹介します。
今回の想定の読者としては、これから中国語の勉強を始める方や始めたばかりの方です。(言うなれば2年前の自分ですね...)
ちなみに私は中国で働くことが決まるまで中国語の学習経験は一切無く、2年前 (2018年4月頃) から独学で中国語を学習しています。(近所に語学学校も無いので...)
どうやって中国語を独学しているの?|勉強方針と方法
まず、私の中国語の独学で勉強方法としては、下記のサイトや本を参考にしています。
この本のタイトルを見ると一見、HSKや中国語検定の対策本に見えるかもしれませんが、本当のところは実際に使える中国語力の習得を目標としていて、自分のレベルの指標として HSKや中国語検定を活用するという内容になっています。
ちなみに上の本を購入しなくても、著者が運営している下記のサイトにすっきり要旨がまとまっているのに後で気付きました...
学習の進め方は下記の通りで、まずは発音の基礎を学ぶところから始まります。
- 発音の基礎固め
- 「読む・聞く・話す・書く」の総合力を鍛える
- 試験対策
今の私の段階としては、2の「読む・聞く・話す・書く」に取り組みながら、1の発音にちょくちょく戻っています。
実際に中国に住んでいて、発音はやはり超重要だと感じています。
特に発音は独学で身に着けるのが特に難しく、実際に中国人と話してみてすぐに壁に当たるでしょう。
なぜかというと、自分の思っている以上に口の形や舌の位置が中国語の発音に影響を与えているのですが、自分には違いがよくわからないからです。(中国人は聞き分けてきます)
しかし、壁に当たってから復讐して発音の本や動画を見ると、最初は頭に残らなかった口の形や舌の位置への注意が自ずと高まり、発音練習の効率がはるかに上がります。
これは発音が通じなかった理由を自分なりに考えながら取り組むようになるためです。
よく使用している中国語の学習教材|カエルライフ
ちなみに下記は、最近、私がよく勉強 (特に発音) している動画で、カエルライフという教材のYouTubeに無料で公開されている部分です。
YouTubeのチャンネル登録者も3万人を超えていて、この手の学習動画としてはかなり評判がいいです。
私はこのカエルライフの教材を気に入り、実際に3教材ほど購入してスマホにダウンロードして使っています。(カエルライフの教材はShareWisというスマホアプリを利用する形式で、教材をダウンロードするか、もしくはオンラインで使用します)
※ただし、実際によく使っているのは下記の発音に関する教材です。(あとはまだ部分的に少しづづやっているだけ)
動画で身につく!中国語入門 - 発音 + 文法 - | カエルライフ - ShareWis
この動画を見てもわかるように、口の形や舌の位置が日本語とは異なる部分が多いですが、最初はこれがどの程度、発音に重要なのか動画をみてもよく理解できません。
しかし、実際に通じなかったり、中国人の口の動きを見てみることで、こういった動画の説明にあることが身に染みてわかってきます。(見るときの注意の仕方が変わります)
舌の位置なんかは中国人同士でも多少異なっていることもあり、教材間でも多少異なっていることもありました。(こういうのは厳密に正解はないかもしれません...その場合、私は言いやすい方を選択しています)
例えば、子音「z」や「c」の舌の位置について、紹文周の中国語発音完全マスターでは舌尖を上の歯の裏に当てるとありますが、動画で身につく! 中国語入門 発音+文法では舌尖を下の歯の上の部分に当てると説明されています。
(1) 紹文周の中国語発音完全マスター
(2) 動画で身につく!中国語入門-発音+文法- (カエルライフ)
中国人の同僚たちには通じればどっちだっていいだろうとか、教材だって間違っていることもあるだろうと言われてしまいましたが...
ちなみに普通の中国人は発音の良し悪しは指摘できても、中国語の素人に発音の仕方を教えるのはうまくありませんので、こういった解説の付いた教材で学ぶ必要があります。(発音に関しては特に口の動きがわかる動画教材がおススメです)
動画で身につく!中国語入門 - 発音 + 文法 - | カエルライフ - ShareWis
とにかく実践・アウトプットの機会をつくること、学習を継続すること
なんとか会話の機会を作る
実際に中国語で話して実践してみると、教材だけでは得られない気づきがたくさん得られます。
独学といえど実際に会話というアウトプットの機会を作って実践すること、これは中国語の学習において特に重要なことです。(HSKや中国語検定も一つのアウトプットですが、本当に使える中国語を目指すのであれば、これらだけでは不十分だと思います)
そのためには、中国人の友人を見つけるでもいいし、お金を払ってマンツーマンレッスンでもいいと思います。(何とか実際に可能な方法を検討して下さい)
実際に自分の発音や口の動きを見てもらえる人を見つけることがとても重要です。
こうした中国語のアウトプットの機会を作ることで、普段の勉強でもなぜ通じなかったのかを考えるようになり、学習効率が上がっていくのを実感できるはずです。
アウトプットの結果が思わしくなかったら、原因を探して改善策をよく考えること、これが私の思う中国語の学習効率を高める最善の方法です。
アプリを使って中国語に接する頻度・を増やす|HelloChineseがイチオシ
また、アウトプットの機会を作ることと同じくらい重要度だと思うことが、中国語に接する頻度・時間を増やすことです。(そしてそれを継続)
私はスマホのアプリを使い、ちょくちょく隙間時間に中国語の勉強をしていますが、まとまった時間を確保して勉強するのに比べて、結局のところ、トータルではかなり勉強時間を増やせるようになりました。(できるだけ勉強時間自体を増やすことも意識しています。質より量という考え方もありますので...)
中国語の学習アプリ「HelloChinese (ハローチャイニーズ)」
中国に来るちょっと前からスマホの学習アプリでは勉強を開始していて、以前に下記のような記事も書いています。

中国の就労ビザ取得するのにHSKのレベルを記載するところがあったので、この「HelloChinese」というアプリで中国語を0から勉強し、HSKを受験しました。
最近、そのHelloChineseの内容も大幅に増強され、このアプリでHSK4級レベルまで学習可能です。
現状、無料で使えるスマホの学習アプリも多く、しかも選択肢は増えていく傾向です。
アプリでゲーム感覚でお手軽に少しずつ中国語に触れる機会を増やしていくのは苦痛にはならないと思います。
いかに自分を飽きさせずに中国語の勉強に継続して向かわせるかということは、常に意識しています。
また、中国語の勉強アプリに関しては、下記の記事にも書いたようにHelloChineseの他に色々と試してみましたが、やはりおススメできるのは上記のHelloChineseですね... (迷ったらHelloChineseでいいと思います)
HelloChineseでHSK3級レベルのところまで学習が進んたら、ゲーム替わりにおススメしたいのは次の記事に書いたDuolingo (デュオリンゴ) のアプリです。
これはハマる人はハマってしまうと思います...
とことんやり込めば中国語表現が反射で出てくるようになります。(それこそダイヤモンドリーグで1位を取るぐらいにやり込む…)
ただし、勉強アプリは最初から順番に始めていかざる得ないものが多く、好きな場所から始め難いのが欠点かもしれません。(一通り完了すれば、好きなところを復習できると思いますが...多少はスキップできるものもありますが…)
この点では紙ベースや動画の教材が優れています。
ネイティブに質問できる勉強アプリ「HiNative (ハイネイティブ) 」
また、「HiNative」という様々な国のユーザーにサービスを提供している勉強アプリもあります。

単なる言葉の質問以外にも、その国の習慣・文化や時事ネタについてなども質問でき、普段、中国語ネイティブが周りにいないという人や、他のネイティブにセカンドオピニオンを求めたいときに便利なアプリです。
実際には下記のような感じで返事がもらえます。(返信までの時間は数十分~数日で、まちまちです。日本語のできる中国語ネイティブはたいてい日本語で返事をくれます)
また、自身が日本語ネイティブとして日本語を学ぶ外国人の質問に答えることもできます。(これは自分の勉強にもなると思います)
まとめ
繰り返しになりますが、私としては中国語学習の初心者に重要なのは、
- どうにかしてアウトプットの機会を作ること、つまり実際に話してみること、
- アプリを使ってでも中国語に接する時間を増やし継続すること、
これらに尽きます。
これらを踏まえて勉強方針を立てると、勉強の進度が加速するかは不明ですが、着実に進歩はしていきます。
私としてはアプリに頼る面が大きいので、これからも気に入ったアプリがあれば、紹介していこうと思います。
今のところ、勉強アプリはHello Chineseイチオシです。
以上、ご覧いただき、ありがとうございました!!
下記は中国語の発音学習についての記事です。よろしければどうぞ!!
下記は中国語の漢字の意味や発音 (ピンイン) の調べ方についての記事です!