今回は海老にまつわる話です。
先日、近くのレストランで人生で初めてザリガニ (中国語:小龙虾)を食べました。
こんな感じに盛り付けられてきました。
色が赤々としていて、やはり普通の海老とは雰囲気が違います。
といっても唐辛子で赤いわけではなく、辛いのは苦手なのでほどほどの辛さに調理してもらっています。(若い人は辛めの味付けでビールを一緒に飲むのが好きな人が多いです...)
肝心のザリガニの味の方は海老に似ていますが、このサイズだと腹 (ミソ?) が主役で尻尾部分がわき役みたいな感じです。
小さくて食べ辛いのでハサミ (手) の部分は完全無視です...
実は甲殻類はかなり好きな方で、ザリガニは初めて食べましたが、味の方は結構いけました。(中国では北から南まで普通に食べられているようです)
ただし、やはり皮を剥くのが面倒なのは難点ですが... (北京の方だと皮剥き職人がいる店もあるらしいですが、広東省では聞いたことがありません...)
▼参考
ザリガニ市場の活況で「殻剥き職人」が引っ張りだこに―中国|レコードチャイナ
食べている最中、甲殻類繋がりで、忘年会のときに深センの南山で食べた伊勢海老の話になりました。
上の雑兵 (ザリガニ) とは比べ物にならない大将クラスの伊勢海老です。(㎏単価で約10倍ほど)
で、中国でこのような伊勢海老は龙虾と呼ばれています。
龙は龍という意味で、竜のような海老という意味でなんだかカッコいいです。
しかし、ザリガニも小龙虾ですが...
その流れで、日本でいうロブスター (オマール海老) は何て呼ばれているの?と中国人の同僚に聞きました。
出典) File:KreeftbijDenOsse.jpg - Wikimedia Commons
ちなみに中国でロブスターは食べたことがないので、上の写真はWikimediaからの引用です... (ちなみにロブスターはハサミがデカいので伊勢海老との違いは直ぐにわかります)
そして、伊勢海老とロブスターの呼び方の違いですが、周りの中国人は誰も知りません。
デカいのは全部、龙虾です... (そもそも伊勢海老とロブスターの違いを認識している人も少数派...)
甲殻類好きとしては気になったので、HiNativeという語学のQ&Aサービスで質問してみました。(語学が中心ですが、文化的なことや地域の情報に関しても質問でき、ネイティブが答えてくれます)
▼質問してみた結果はこちらです。
どうやら龙虾というのが上位概念で、産地を付けて区別するそうです。
それを手がかりに百度などで調べてみると、下記のようになりました。
・伊勢海老 (中国語:日本龙虾 /学名:Panulirus japonicus)
→ イセエビ科 (中国語:龙虾科 / 学名 (科):Palinulidae)
・オマール海老 (中国語:欧洲龙虾 /学名:
→ アカザエビ科 (中国語:海螯蝦科 / 学名 (科):Nephropidae)
ということで、自分の中では呼称に関するモヤモヤは晴れたのですが、残念ながらほとんどの中国人には通じないでしょう...
まあ、でも自分の中では納得できたので、今回は良しとします!
ちなみに中国人は海老の呼称には興味があまりないかもしれないですが、海老自体はかなり食べていて好きな人も多いです。
海鮮系のレストランに行くと、下のような生け簀があるのが一般的ですが、海老系の占める割合はかなり高いです。(少なくとも広東省では...)
テーブルに座ったままでも料理は注文できますが、生け簀で実物を見ながら食材を選び、調理法を指定して注文することが多いです。
海鮮系のレストランは外れも少なく価格もリーズナブルなところが多いと感じています。(ただし、上に挙げた伊勢海老は場所代も入ってコスパは悪かったです...)
実物を見て注文すれば、伊勢海老でもロブスターでも間違えないということかな...
また、最初に挙げたザリガニは中国でなくとも食されている国は多いようなので、甲殻類が好きな人は、機会があれば是非チャレンジされてみてはいかがでしょうか?
以上、ご覧いただき、ありがとうございました。
下記は本ブログの食べ物関係の記事です。よろしければどうぞ!