この記事では最近ヒヤッとさせられたドラゴンフルーツ (中国名：火竜果) をご紹介します。
ドラゴンフルーツは中国でも栽培されている
中国では果物の種類が豊富で、しかも安く入手できますので、普段、果物を食べる機会が頻繁にあります。
今回は上の写真に写っている火竜果 (正確には中国の漢字で火龙果) という果物のトピックです。(日本ではドラゴンフルーツという名前で売られているようですが、私は目にしたことがありませんでした...）
このドラゴンフルーツは私の住んでいる広東省でも栽培されていて、下記のような感じでイチゴ狩りならぬドラゴンフルーツ狩りのポスターなんかも目にします。(厳つい果物ですが、この地域ではありふれた普通の果物です！)
このドラゴンフルーツは大人の腰ぐらいの高さのサボテンの仲間で、基本的に暖かい地域の植物です。
広東省では6月～12月と一年の半分がその収穫シーズンです。
今回、このフルーツを取り上げた理由ですが、特別に美味しかったとか、好物だとかそういうわけではありません... (中国に来て初めて食べたのですが...)
味や噛んだ感触についてはキウイに似ていて、たぶん、キウイよりもやや甘いです。(特に赤い実のドラゴンフルーツは)
なので、特に "初めての味" という感じではありませんでした。
火竜果 (ドラゴンフルーツ) を食べると...
ではなぜこの火竜果を取り上げたかというと、先日、と～てもドッキリさせられたからです。
実は火竜果を食べると、種類によっては尿が赤くなります。
その様子はまさしく竜が火を吐く、そう、ドラゴンブレス...
そんなことを知らず、先日の昼間、職場の同僚にもらって、一つ丸ごと火竜果を食べました。
食べてから数時間後、"これが血尿ってやつか...... なんで？” と驚きというか、ビビりました... (人生初体験でした)
食べたのは下の写真にあるような果肉が赤いタイプです。
ちなみに火竜果の果肉には他の色もあって、以前には下にあるような白い果肉の火竜果を食べたことがありました。(こちらはあまり印象に残りませんでした...）
赤い果肉と白い果肉の火竜果を比べると、赤い果肉の方が甘く美味しいです。
血尿と思っても焦らずに...
私の場合、会社から帰り際、トイレで自分の赤い尿をみてビックリし、この時点で火竜果の可能性を疑いました。
しかし、たまたま残っていた同僚に確認したところ、"火竜果で尿が赤くなるなんて聞いたことがない” とのこと。(しかし、これは同僚が知らなかっただけでした。火竜果をくれた人とは別人です)
さらに、明日の朝も尿が赤かったら病院に行こうと言われ、これでかなり焦りが増しました... (この同僚はドラゴンフルーツ食べても尿の色が赤くならないみたいで、そういう人もいるようです)
しかし、家に帰ってネットで検索すると、どうやら赤い果肉の火竜果で小便・大便が赤くなるのは普通のことのようで、しばらくして尿の色も普通に戻っていました。
ちなみに検索キーワードですが、「火竜果＋尿＋赤」や「火竜果＋小便 (おしっこ) ＋血」などでは、全くGoogleで検索されませんでした。(ここでさらに不安になりましたが...）
一方、百度で「火龙果＋小便＋红」で検索すると無数に赤い尿について記載が検索でき、ホッとしました。
後からわかりましたが、日本語では火竜果ではなくドラゴンフルーツが一般的なようで、ドラゴンフルーツで検索すると、血尿の話も検索できました。
私は中国で初めて火竜果という果物を知ったので、ドラゴンフルーツという名称も知りませんでした...
参考までに下記は病院の赤い尿に関する診断記事です。
経過：救急外米受診の翌日に再診したが赤色尿の再発はなかった。再診時も母親と受診し前日の１４時頃に祖母の家で赤く熟したドラゴンフルーツをたくさん食べたという情報が得られ、一過性赤色尿の原因と診断した。
今回、記事のタイトルにあえて火竜果を使ったのは、いつか誰かがまた「火竜果＋小便＋赤」なんかで検索したときに、すぐに目に留まるようにしたかったということもあります。
無駄に不安な時間は少ない方がいいですから...
なぜ尿が赤くなるの？この現象・原因をもっと詳しく知りたい方へ
ちなみに尿が赤くなる原因はドラゴンフルーツに含まれるベタシアニン (特にベタニン／総称としてはベタレイン) という色素のせいで、この色素を含んでいる植物はテンサイやヤマゴボウなどが含まれるナデシコ目しかありません。
〈参考資料〉
また、尿中にベタシアニンが検出される現象、言い換えれば尿がベタシアニンで赤くなる現象は beeturiaと呼ばれ、医学的な研究の対象にもなっています。
体質的に赤くなりやすい人もいるようです。
〈参考資料〉
食べ方・切り方｜火竜果 (ドラゴンフルーツ) は目でも楽しめる
上の方で火竜果の味の方は特別なものではないと述べてしまったので、良いところもピックアップしておきます。
それは何といっても色鮮やかな外観で、下記の動画にも切り方の例が挙げられています。
見てわかるように、とても切り方の工夫によりインパクトのある盛り付けが可能です。
こういう見た目の華やかさがあるので来客者にふるまうと喜ばれそうですが、そんなときは赤身のドラゴンフルーツは尿が赤くなることを、事前に知らせてあげといた方が親切です...
というわけで、今回は人生初経験の血尿もどきの話でした。
以上、ご覧いただき、ありがとうございました！
下記は中国に来てから初めて経験した果物の過去記事です。よろしければどうぞ！
また、下記は本ブログの食べ物関係の人気記事です。中華料理というと円卓料理しかイメージできない方、中国人の普段の食事に興味がありませんか？
こちらは上の記事と異なり、中国人にとっても変わった食べ物です。興味のある方は是非読んでみて下さい！
