エンジニアの中国ブログ

中国の広東省在住、現地企業勤務のエンジニアです。中国生活で体験したことや趣味の話を中心に発信していきます!

【顔認証ゲート】海外移住者が初めて日本に帰国する際の注意点【免税品を購入予定の方】

今回は入国・出国審査に関して、最近、私が経験した注意点を紹介します。(3分程の記事です)

 

ご存知の方も多いと思いますが、近年は顔認証や指紋認証による入・出国検査の簡素化が図られるようになってきました。

私も日本の顔認証登録だけでなく、香港、深センではe-Channelを登録し、簡素化ゲートを使用するようになりました。

 

e-Channelを登録に関しては様々なブログで体験記が掲載されていますので、それらを参考にすれば、条件さえ満たしている方であれば誰でも登録できると思います。

 

下記に私が参考にしたブログの例を挙げます。

 

<香港のe-Channelの例>

anego-skyscraper.com

 <深センのe-Channelの例>

hongkongshenzhen.seesaa.net

なお、2018年の9月、深センの皇岗口岸でe-Channelを登録しようとしましたが、システムの調子が悪く登録できませんでした。(パスポートのICチップが認識できない)

係りの方が他のイミグレでトライしてくれみたいなことを言っていたので、仕方がなくお隣の福田口岸でその日のうちに再度申請しましたが、こちらでは問題なく登録できました。

これから登録する方は、そんなこともあるんだなと覚えておいていただければ幸いです。

何も問題が無ければ、手続き自体は係りの方とはほとんど言葉も交わす必要もありません。

 

これらを登録すると、入・出国の手続きが楽になり、列に並ぶ人を横目にス~と通っていけるちょっとした優越感に浸れます。

しかし、落とし穴もありました

下記のリンク先が日本の顔認証ゲートに関するアナウンスです。

 

法務省:顔認証ゲートの本格導入について(お知らせ)

 

上記をよく見てもらうとわかるのですが、免税手続きをする際には入国スタンプが必要になります。(日本で品物を購入して海外に持ち帰る場合です)

なので、免税手続きをする方は入国の際の顔認証ゲートを通過した後、スタンプを押してもらう必要があります。(せっかくの顔認証なのにもっと方法をどうにかして欲しいですが...)

今回、私はこのスタンプのことを知らず、免罪手続きができませんでした...

 

特に海外に移住して初めて帰国する方、入国スタンプは忘れやすいのでご注意ください。

 

私も自分自身の備忘録も兼ねて、ここに書き残しておきます。

 

 

以上、ご覧いただき、ありがとうございました。

 

中国で働く日本人|日本人の値段:中国に買われたエリート技術者たち

日本人の値段: 中国に買われたエリート技術者たち

日本人の値段: 中国に買われたエリート技術者たち

 

今回は最近読んだ本で、中国に関連するものを取り上げてみます。

この本では中国で働く "流出” した技術者に焦点が当てられていて、同じ中国で働く現地採用の技術者として、当然、私は興味津々に読ませてもらいました。(私自身は "流出” したというよりも、転職もしくは移籍という感覚ですが…)

 

著者の谷崎氏は、基本的に技術者には日本のために働いて欲しいという目線でこの本を書かれていて、実際に中国で働いている技術者やヘッドハンターなどへの取材に加え、谷崎氏のもつ豊富な中国の情報を元に、中国で働く日本人技術者の実情をつづっています。 (谷崎氏はこの本の執筆時点で中国在住14年目)

 

国も企業も技術者や技術の "流出” にそれほど敏感になっているようにはみえませんが (つまりそれほど問題ではないという見なされているということでしょう)、谷崎氏自身の日本の技術者や技術への評価は全般的に高く、 "流出” に対する危機感が強く感じられます。

取材で取り上げられている "流出” した日本人技術者の印象もよかったのかもしれません。

谷崎氏の取材の結果、その技術者たちはアウトサイダーではなく、多くが大企業出身のごく常識的な人たちでした。

中国で働く理由に関しても、お金目当てというよりはむしろ日本にやりたい仕事がないからということです。

技術は流動性しやすい (他国でも通用しやすい) ため、需要のある地域に技術者が集まったり、好待遇で向い入れられるのは経済的に自然なことです。(反対に流動性が少ない職種の例はセールスで、こちらは言語や文化が障壁になっているので、国をまたがるような流出も流入も比較的少ないです)

 

一方、日本の会社に関してはネガティブな情報が満載です。

例えば、"日本の一流企業では、優秀な人の大半が入社後に退行していく (社内政治に明け暮れるため) ” とか、"高給で働かないオジサンがこんなに多い国は日本だけ” など。

私の感覚でも上記の日本企業への批判は概ねその通りであり、しかも技術系の社員にも当然当てはまることです。

もしかしたら、当初、谷崎氏は日本から "流出” した技術者に対してもっと批判的な内容にするつもりだったのかもしれません。(けしからんみたいな... 本のタイトルも若干、皮肉を感じます)

しかし、技術者や日本企業の実情をより理解し、批判する気も薄れてしまったようにみえます。

むしろ納得してしまったのか、つまり "流出” するのもやむを得ないという気持ちも感じられます。

そもそも谷崎氏自身も好きで中国に住んでいるはずです。

そのため谷崎氏の他の本に比べると、はっきりいって内容の切れ味はイマイチです。(日本人技術者のリアルな実情を知るためには、よいと思いますが…)

 

ちなみに、下記の最近の記事では切れ味よく日本のメーカーを批判しています。

日本の携帯が中国で負けた、誰も言わない本当の理由 | 谷崎光の中国ウラ・オモテ | ダイヤモンド・オンライン

 

"日本のメーカーが消費者のマーケットを読む能力をなくしたから”、これが日本のメーカーが海外でボロ負けした理由と谷崎氏は述べていますが、私も概ね同意です。

マーケットを読む能力をなくした理由の大部分は、上の方で書いたように社内政治に注力してしまうことが大きな要因でしょう。

メーカーの社員であれば思い当たる方も多いと思いますが、役員みたいな偉い人が気に入る製品と、市場でヒットする製品は、ほとんどといってよいほど異なります。(Appleのジョブズはごくごく稀な例)

そんな中で、会社の上層部に気に入られる製品開発・導入に邁進している社員は、市場の声をすくいあげる感覚はマヒしていきます。

 

社内政治は外資でも存在するのは当然知っていますが、日本の場合、成果に対する評価のウェートも少なく、偉い人が気に入る製品を開発・導入していれば失敗しても怒られないので、それが一番効率的に働くということになります。(終身雇用が大きく崩れない限り)

こういうメーカーの社内政治が苦手な技術者は、市場で受け入れられる製品や技術開発が得意であったとしても社内では報われていないと思います。(リストラや定年退職者だけでなく、このような技術者も今後の "流出” 候補だと思います)

 

本書のメイントピックは技術の "流出” に関してですが、谷崎氏が本書でも述べられているように、国や企業単位で考えれば "流出” かもしれませんが、世界単位では "人類に貢献 です。

社内政治の苦手な技術者であっても市場に受け入れられる製品・技術開発が得意であれば、社外に自分の居場所は見つけやすい環境になってきています。

また、人口減により日本の市場としての価値が低下していく中で、 "日本” に貢献というスタンスで仕事をするのと、 "世界” に貢献というスタンスで仕事をするのでは、自ずとアウトプットに違いが生まれてくるはずです。(シリコンバレーのエンジニアは当然のごとく、後者の気概で仕事をしているでしょう)

 

"会社” に貢献というスタンスもあり得ますが、社内政治を切り離せないので、個人的には嫌いなスタンスです。

私自身は "世界” に貢献というスタンスで仕事をしたいですし、そのために仕事がしやすい環境がたまたま中国の会社であったというだけです。(日本でよい会社が見つかれば、そっちで働いてもよかったかもしれないです)

 

今回の谷崎氏の本は、上に挙げたダイヤモンドの記事みたいな切れ味を期待すると、多少がっかりするかもしれません。

しかし、中国で働く技術者の実情を知りたいという人には、この類の本は少ないため貴重な情報になると思います。

日本人の値段: 中国に買われたエリート技術者たち

日本人の値段: 中国に買われたエリート技術者たち

 

 

以上、ご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

下記はエンジニアにとって重要だと思う視点に関しての本ブログの記事です。よろしければどうぞ!

 

海外ポケットWiFiも現地SIMカードも不要!もっと安くて便利なインターネット接続方法がある!|GlocalMe

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2018年9月現在、羽田空港から深セン空港への直通便が運航していないため、深センに行くのに羽田ー香港便をよく利用します。

また、深センから香港へ買い物に行くこともあります。

香港では日本や中国の携帯電話を使用すると国外料金が発生してしまいますが、毎回、料金節約のために現地SIMを用意するのも面倒です。(会社の携帯電話で済ませられる人は別ですよ...)

今回はそんなときにあると便利なモバイルWiFiルーターをご紹介します。(香港に限らず、SIMを持っていなくてもほとんどの全ての国に対して有効です)

 

SIMカード不要なのに世界中で使用できるモバイルWiFiルーター

直接、中国に居住することとは関係ありませんが、uCloudlink社製のモバイルWiFiルーター (GlocalMe U2) を購入しました。(uCloudink社は中国/深センに本社のある会社です)

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上の写真の右がGlocalMe U2で、左がiPhoneXです。大きさの目安にして下さい。

 

これは非常に便利な製品で、知人にも紹介してしまいました。

特に海外で使用するレンタルのモバイルWiFiルーターに不満を感じている方や、現地でのSIMカードの購入手続きに煩わしさを感じている方に是非見てもらいたい製品です!

特に短期滞在や海外旅行のときにおススメです。

このルーター “GlocalMe U2” の特徴をまとめると下記のようになります。

  1. 100ヶ国以上の地域でフリーローミング可能
  2. Cloud SIM技術を採用し、SIMカード不要 
  3. 当地の環境次第で4G LTEの高速ネットワークにも接続可能
  4. SIMカードは購入せずにデータパッケージのみを購入 (or 従量課金) する方式。スマホのGlocalMe Appを通じてデータ通信量を管理。(予め1.1GB分のデータパッケージ (1年間有効) は付いてきます。無くなったら買い足します)
  5. 3台まで同時接続が可能

 

現地SIMカードは不要、でもデータ使用料はどれくらい?

 特に画期的なのはやはり現地のSIMカードが不要なところで、煩わしさがありませんし、レンタルのWiFiルーターよりもコスパは高いです。(2~3回の海外旅行でルーター購入代金の元は取れるはずです)

レンタルのWiFiルーターのように借りたり、返したりする手間も必要ありません。

 

また、SIMカードのスロットは有していて、必要であればSIMカードを使用することも可能です。(私は煩わしく感じるので使いたくありませんが)

地域によっては現地のSIMカードを使用した方がコストメリットがあるかもしれません。

ちなみに中国、香港、米国などでは、標準的なデータパッケージの価格は、1GB = 約4US$ (7日間有効) です。(この場合、7日間過ぎるか1GB使い切ると、再びデータの購入するか従量課金で使用することになります)

 

使い勝手やバッテリーの持ちはいいの?

私はこのルーター “GlocalMe U2” を中国 (深圳、東莞、恵州)、香港で使用しましたが、快適に使用できました。

 

香港などは空港でSIMカードを購入することもできますが、やはりスイッチだけでデータ通信が始められるのは大変ありがたいです。

このルーター “GlocalMe U2” はバッテリーの持ちも非常に良く、1日使用しても十分に残量がありました。

 

スマホでのデータパッケージの取り扱い方

下に簡単にこのWi-Fiルーター “GlocalMe U2” のスマホ Appでのデータパッケージの取り扱い方を示します。 

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この画面はAppのTop画面で、データの残量 (670.51GB) を示しています。

赤枠の残額はPayPalでチャージした金額を表示していて、このチャージ分でデータパッケージを購入したり、従量課金に使用したりします。

 

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上の画面は従量課金またはパッケージ購入を選択する画面で、何もパッケージを購入しない場合は従量課金で使用することになります。

 

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上の画面はデータパッケージを購入する際に使用する地域を選択する画面です。

画面に出ていない地域はリストから選択します。

最初から付いているデータパッケージは世界中で使用できるタイプで同様なタイプを追加購入すると高額なため、追加購入する際には中国、香港といった地域限定タイプのデータパッケージを購入することになります。

 

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上の画面は中国を選択した場合で、データ容量と有効期間によって価格は変わります。

最初の1.1GB分を使用したら、このようなデータパッケージを追加します。

ざっと以上のような感じで、世界中の様々な地域で使用可能なモバイルWiFiルーターです。

 

中国で使用する場合、VPNはどうするの? (2019年9月追記)

中国で使用する場合、Google、Line、Twitter等が規制のため使用できません。

こういったサービスを使用する場合は、別途でVPNの契約が必要になります。

2019年現在、VPNのサービスとしては下記の点でかべネコVPN | 公式ホームページへをおススメします。(私も使用しています)

  • 日本語対応
  • 複数の接続方式を有している
  • 快適な通信速度
  • 低価格 (2週間無料、1ヵ月契約で¥880/月、12ヵ月契約で¥480/月)

 

どこで購入するの?

Amazonにも多くのレビューが掲載されているので、興味がある方はチェックしてみて下さい。(私はAmazonでGlocalMe U2を購入しました)

 

 

兄弟機種でバッテリー容量のより多いGlocalMe G3という機種もあります。

こちらは予備バッテリーとしても使用できるそうです。(私は予備バッテリーは持っているので、スリムなU2を選びました)

 

 

 

なお同様な機種を使用し、データ通信の課金体系の異なるサービスを提供している会社もあります。(例えばY!mobileGlocalNet)

購入を検討される場合はこれらの違いにご注意ください (私の場合はGlocalMeのサービスを利用しています)

 

以上、久々に気に入った製品の紹介でした。ご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

参考までに、下記はVPN無しでYahoo検索を使用方法についての記事です!