中国人の普段の食生活は、意外と日本人も気になっている?
以前に “中国人の普段の食事” として、下記の記事で中国の家庭料理を紹介したところ、私のブログの中ではかなり読まれる記事となりました。(私のブログ中のトップ5記事です。まだ全部で50記事も無いですが....)
やはり、中国の食生活に関する情報はまだまだ不足しているところもあるのかなと思い、今回は中国人の昼食、特に中国の中小企業の社食 (なんのことはなく、私のいつも食べている昼食です...) を紹介してみようと思います。
中国企業の社食をさらっと調べてみた結果
と、本題に入る前に、一応、Web上に既に公開されている中国企業の社食を軽く調査してみました。
まず、下記は有名なIT企業のアリババの食堂の動画です。(約2分の動画です)
こんな充実している食堂はうらやましい限りです。(日本でもそれほどないのではないでしょうか?)
続いて、下記は中国のIT企業大手の社食に関する記事です。(中国語の記事を翻訳されているようです)
やはりこちらで紹介されている社食も立派です。
上記の記事中には下記のようなコメントがあり、やはり中国人にとっても食事はとても重要で、各企業は食堂に力を入れているのでしょう。
中国人が会社を辞めて転職する理由の1位は「報酬に不満」、2位は「上司や周りとうまくいかない」で、そこは世界共通だが、3位にくるのが「食事に不満」だ。ある程度の規模の企業になると社員食堂を設けるのは当然で、食事が美味しいかどうか、価格が妥当かどうかも、社員の満足度に大きく影響する。
また、下記のようなジェトロの調査結果もありました。(調査対象は中国にある日系企業です)
【中国】社食で労働力確保 | 調査レポート - 国・地域別に見る - ジェトロ
やはりこの記事でも社食は労働者の離職を左右する要因の一つとあり、調べているうちに自分の会社が少し不安になってきました...
ここでいきなり私の会社の昼食を紹介するとギャップが大きいので、もう少し身近そうな例も探してみました。
とある中国にあるフィギュア工場の昼飯です。(すみません大吉先生、引用させてもらいます...)
こちらのフィギュア工場では、下記のような素晴らしい社食のルールが徹底されているそうです。
- 食材購入のコストをケチりすぎない。
- 毎朝農貿市場に行き、その日に食べる食材だけを購入する=新鮮。
- 調味料を大量に揃え、味にバリエーションを持たせる。
- 米は東北産のおいしい米を使う。
- コックには1ヶ月に2度、新料理に挑戦させる。
- 「愛情こめて作ってね♪」とコックを洗脳する。
- おいらが満足する料理を作ってもらう!
写真だけではそれほど魅かれないかもしれませんが、このルールも併せて読むとかなり美味しそうな気がしてきます... (本音です...)
やはりこちらの中国の工場でも社食にはかなり力を入れているようです。
中国のある中小企業の社食
実は他の中国企業の社食は食べたことがないので、味なんかは比較できないのですが、自分としてはウチの会社の社食はまずまずかなと思っています。(日本で勤務していたときの会社の社食と比較して)
また、もちろん食費は会社負担です。(希望すれば夕食も)
それでは、だいぶ引っ張りましたが、恥ずかしながら私の会社の昼食 (社食) を紹介させていただきます。
下記がウチの会社の標準バージョンの昼食の例です。
取り分けて食べる感じです。
調理責任者は湖南省出身の方ですが、辛い味付けのものはそれほど多くはありません。
これは意図的に辛い料理に偏らないようにしているようです。(中国人でも辛い物が苦手な人はたまにいます)
今現在は食堂が工事中のため、お弁当形式で自分の机で食べています。(あまり辛くないおかずを選んでいます)
下記がその昼飯の例で、最近はおかずが多めにして白米はあまり食べていません...
低炭水化物ダイエットにはうってつけです!
<その1>
<その2>
<その3>
<その4>
<その5>
<その6>
と、パッパッと6食ほど紹介させていただきました...
全体的には満足しているのですが、あえて不満点を挙げるとすれば下記の通りです。
- スープの味が薄い (辛いものを食べる人にはいいのかも...)
- タンパク質がやや少なめ (最近、豚肉の価格は倍増らしいですが...)
- 骨が多くて食べ難い (中華料理全般に共通)
<デザート>
デザートはたまにですが、職場の人にもらった果物を食べています。
上の写真は左が竜眼 (龙眼) というライチの仲間で、味もライチに似ています。(付近の山の方で採れたものです)
右はナツメで、味はリンゴに似ています。
中国では普通ですが、日本では生のナツメを食べる機会はほとんどないのではないでしょうか?
ナツメはミニトマトぐらいのサイズで、下記のような故事成語 (昔の出来事や物語に基づいた熟語) もあります。
ちなみに竜眼の方ははドライフルーツも出回っています。(下の写真の右側が干したドライ竜眼)
ライチはドライフルーツにするのが難しいようですが、竜眼は一回りサイズが小さく、皮付きのままドライフルーツにしやすいそうです。
皮付きのドライ竜眼は中国人でも知らない人もいて、腐っていると勘違いし、剥いては捨て剥いては捨てていた同僚を止めたこともあります... (食えるから食えと...)
果物に関しては、中国は全般的に日本よりも種類が多くて価格も安いですね。
以上、とある中国の中小企業の昼食の例でした。
中国の大手のIT企業なんかは典型的なスゴイ例として出てきますが、中小企業の社食もだんだんと向上してきているのではないかと思います。
やはり会社で食べる食事であっても、毎日食べる食生活の一環なのでとても重要ですね。
ご参考までに...
ご覧いただき、ありがとうございました!
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