現地採用エンジニアの中国日記

中国の華南地区(深圳周辺)で、現地採用で働き始めたエンジニアです。これから中国で働く方の参考になりそうな情報や趣味の話を発信していきます!

【レビュー】TIMEMORE G1/G1S | 高級感漂う手挽きコーヒーミル

スポンサーリンク

  f:id:zhenshux:20190904012815j:plain

 

前回、下記のコーヒーミルの記事を書きましたが、ミルの使い方による味の変化に気付いてからミルへの興味が高まってしまい、勢いで新しいコーヒーミルを購入してしまいました... (上はその開封時の写真です)

 

購入したのは上海にあるTIMEMORE (タイムモア/泰摩咖啡) というメーカーの手挽きコーヒーミル。

 

>> TIMEMORE (公式HP)

 

今や「中国製」と侮ることはできません、これがけっこう質感も高くてカッコいいです。

ちなみに下はメーカーのプロモーション動画で、時間のある方は少しだけでも見てみて下さい。


TIMEMORE: Chestnut G1 Manual Grinder

 

最近はこれまで使っていた日本製のコーヒミル "ポーレックス" よりも切れ味のよいものが欲しくなっていました。

なぜならセラミック製の刃を使っているポーレックスでは浅~中煎り、細挽きが大変に感じていて、世の中にはもっといいミルがあるんではないかと...

それで金属製の刃を使ったドイツ製なんかのより高級なミルにも目が行きました。(一般的にセラミック製の刃は金属製に比べて切れ味が劣るとされているので)

 

しかし、ここは中国在住者として中国メーカーを選択せねば、と最近評判のTIMEMORE製品の購入に踏み切りました...(国内品のためとてもお買い得!ってのも大きいですが...)

購入したミルはTIMEMOREの “Chestnut G1” という製品でして、使ってみた感じ、豆を挽いているときに伝わってくる手の感触と、同時に漂ってくるコーヒーの匂いが、何とも言えないくらいとても心地いいです。(浅煎りも全然苦ではありません!)

かなり満足しているので、今回はこのTIMEMOREのコーヒーミルをレビューします。

内心、日本でもTIMEMOREが流行るんじゃないかと思っています。

ちなみにこのミルの名称にあるChestnutは “栗” の意味で、中国語でこのミルは “栗子 G1” という名称です。

 

<目次>

 

 TIMEMORE Chestnut "G1" と "G1S" の違い

f:id:zhenshux:20190904013034j:plain

上の写真は実際に購入したTIMEMOREのChestnut G1の写真ですが、実物をみても作りがしっかりしていて、頑丈なアルミ製の部品クルミの木を使った部品は高級感があります。

TIMEMOREには同じサイズで、G1とG1Sの二つのグレードがあります。

これらはTIMEMOREの中で最も大きいサイズの手挽きミルで、一度に最大25g程挽けます。

購入するときにG1とG1Sの違いをお店に聞いてみました。

一言で言うと、"G1がハンドドリップ中心の人向け、G1Sがエスプレッソ中心の人向け” だそうです。

G1とG1Sの違いは使っている臼刃だけで、ちなみに私は追加でG1Sの臼刃も買ってしまいました... (なぜかというと、最近、ユニークな直火式エスプレッソメーカーにハマってしまい、それで濃厚なコーヒーを淹れるために (極) 細挽き豆の使用頻度がかなり増えましたので...)

 

参考までに、下記がそのユニークな直火式エスプレッソメーカー "カミラ" についての記事です!

  

ちなみに下の写真が、その直火式コーヒーメーカーで濃厚なコーヒーを淹れているところです。

こんな感じでクレマが出るような淹れ方をするには細挽きの豆が必要でして、細挽きが心地よく挽けるミルが欲しくなったわけです... 

 f:id:zhenshux:20191007065545j:plain

 

話はコーヒーミルに戻りますが、下がそのG1とG1Sの臼刃の実物の写真です。(G1とG1Sの刃は形状と材質が異なります)

 f:id:zhenshux:20190922230709j:plain

 

材質は左側のG1の刃がステンレス製右側のG1Sの方が炭素鋼製で、共にチタンコーティングされていて、表面の摩擦抵抗が下がると共に耐蝕性が向上しています。

※昔のモデルは炭素鋼製の刃にチタンコーティングがなく水洗い不可と記載されていましたが、チタンコーティングされているものは水洗い可能となっています。ステンレス製の方はチタンコーティングの有無によらず水洗い可能となっています。

 

刃の特徴としては、G1の刃の方が微粉が少ない反面、(極) 細挽きが苦手 (G1Sよりも遅い)。

一方、G1Sの刃の方は (極) 細引きが得意で短時間で挽ける反面、中~粗挽きで微粉がやや多めです。(G1の刃に比べたらの話で、ポーレックスよりは微粉は少ないです)

 

刃以外にも挽き目を揃える仕組みが内蔵されていて、下の図に示してあるように二つの金属製ベアリングで軸をしっかり固定しているのも特徴です。

簡単に言えば軸がガタガタ動きません。(ポーレックスは挽き目を粗くするほど、ガタついてきます。価格相応でベアリングを使用していないので仕方ないかもしれません)

下の左図のオレンジ色の枠の部分がベアリング、それぞれに対応するのが右側の上下の写真で、よく見ると共に日本製で “JAPAN” の文字が見えます。(水洗いしたい人向けに、オプションでセラミック製ベアリングも用意されています)

 f:id:zhenshux:20190922232342j:plain

※左側の断面図はタオバオのTIMEMORE直営店の製品説明から引用しています。

 

挽き目についてはTIMEMOREの目盛りでいうと6~12が細挽きの範囲になりますが、実際にG1で6~9のレンジは挽ける速度が遅く、頻繁に使うのには向いていないと感じました。(お試しならいいですが)

私の用途では6~9のレンジは、挽き目が細か過ぎるので使っていませんが...

 

ちなみに私の使用している直火式エスプレッソメーカーは圧力が約4気圧までかけられるので、実際に3~4気圧程度の圧力がかかるように挽き目を調整しています。

そのぐらいの圧力をかけようとすると、このG1で10~11ぐらいの目盛りで豆を挽くのがちょうど良いようです。

 

     f:id:zhenshux:20191003225408j:plain

 

モカエキスプレスのような一般的な直火式エスプレッソメーカーであれば、1~2気圧ほどしか圧力がかけられないので、挽き目はもっと粗いものを使用することになります。

ハンドドリップであれば、さらに粗い挽き目 (G1でだいたい15~) を使用します。

そのため、機械式のエスプレッソ、もしくはそれに近い高圧でコーヒーを抽出しないのであれば、たいていはG1の方の方が快適に使えます

 

しかしながら、G1の目盛りで10~12に相当する範囲の使用でもG1Sの方がより早く豆を挽ける () メリットは残ります。 (圧力のかかり具合からG1Sだと目盛り14~16程度に相当)

私の場合は、挽ける速度抽出時の圧力調整という2つ観点で、G1とG1Sのどちらが使い易いのかを探っていて、もう少し使ってみて傾向が見えたら追記しようと思います。

※ただしG1Sの方が早く挽けますが、その分手に感じる負荷は増加しています。G1の方は挽くのに少し時間がかかりますが、軽快に挽ける印象です。自動車のギアに例えたら、G1がローギア、G1Sが少しハイギアみたいな感じです。

 

>> TIMEMORE G1 コーヒーグラインダー  (Amazonで見る)

 

 サイズ、握り心地、重さについて

写真を見てもらえばわかるように、高さはポーレックスよりもG1はの方がやや低く、太さ的にはG1の方がやや角ばっているので、直径がやや太く感じます。(内部の空間の直径はほぼ一緒なんですが...)

 

f:id:zhenshux:20190922202657j:plain

正面からみたところ(左がポーレックス、右がTIMEMOREのG1)

G1の高さは168mmです。

 

f:id:zhenshux:20190922202805j:plain

上部の蓋を取って上から見たところ (左がポーレックス、右がTIMEMOREのG1)

G1の空洞部分の直径は47mmです。

 

G1の方が手の小さい人には持ちにくく感じるかもしれませんが、G1は刃の切れ味がかなりよいため、豆を挽く際に実際に手にかかる負荷はポーレックスよりもだいぶ小さく感じます。(豆の焙煎度がだんだんと浅くなってくるとその差が顕著になってきます)

そのため、豆を挽く際にG1の方は本体を握るのにそれほど力を入れる必要がありません。(ここの違いが一番大きい)

 

また、G1の方は角ばっているのを利用して、うまく手にフィットするような角度を見つけると、持つのはより楽になります。

そのため、握り心地をトータルで考えるとTIMEMOREの方が好きです。(実際に挽いてみるとTIMEMOREは疲れませんから...この部分が大きい...)

 

重さに関しては、TIMEMORE G1が約560gで、ポーレックスが約275gと重さが倍ほど異なります。

TIMEMORE G1の方は重さがペットボトル一本分ほどありますので、携帯できないことはないですが、持ち運びする用途にそれほど向いているとは言えません。

携帯性が気になる方はサイズがより小さいTIMEMOREのChestnut “NANO” シリーズも検討された方が良いと思います。(一度に挽ける量がこちらは15g程に減りますが、豆を挽く基本性能ははG1シリーズと同じ仕様です。NANOシリーズの重量は約360gです。)

 

ちなみに下の写真がG1とNANOを並べた写真です。(タオバオのTIMEMORE直営店の製品説明の資料からの引用です)

サイズ感のご参考に。

 f:id:zhenshux:20190923233338j:plain

 

>> Timemore Nano コーヒーグラインダー (Amazonで見る)

 

 刃の交換にはトルクス型ドライバーが必要

TIMEMORE製品が既にレビューされている動画やサイトも色々ありますので、ここでは不足している点を挙げておきます。

例えば下記のようなYoutube動画があります (製品が同社のNANOシリーズですが、ほとんど同じです)


動画で解説! 「TIMEMORE コーヒーグラインダー NANO & NANOs」 その1 「挽き具合、清掃、分解、組立」編〔#242〕

 

で、何が不足しているのかというと、13:50~ぐらいのところからの補足です。

 

実はもっと分解できます。

 

下記のねじを外すんですが、これは少し特殊な種類のねじです。

       f:id:zhenshux:20190904012253j:plain

 

このねじを外すためには下記のようなトルクス型のドライバーが必要で、このねじを外さないと臼刃の交換下側のベアリングの交換もできません。(説明書にサイズの記載がありませんが、T8のサイズ (サイズはお店に確認済み)が必要です。私はこのドライバーを使用して臼刃の交換をしました)

 

 

 臼刃の外側の刃を本体から取り外してきっちりメンテナンスをしたい人も、このドライバーを持っていた方がよいでしょう。

ポーレックスよりもパーツは多いので、バラして清掃しようとすると、TIMEMOREの方が大変です。

この点は慣れが必要かもしれません... (私は慣れましたし、切れ味優先です...)

f:id:zhenshux:20191007004813j:plain


 

 まとめ

f:id:zhenshux:20191010012855j:plain

セラミック製の刃のミルよりも切れ味のよい高級なミルを探している方にとって、TIMEMOREのG1シリーズはきっとその要求を満たしてくれるミルだと思います。

コーヒーを味わうだけでなく、豆を挽くところから手に伝わってくる感触や漂ってくる香りを、ゆとりをもって楽しめています。

また、好みも入ってくると思いますが、その質感もTIMEMOREはかなり高く、機能面以外にも所有する満足感も得られるかもしれません。(私は満足です)

一方、メンテナンス性に関しては部品点数の少ないポーレックスのような製品の方がシンプルで清掃しやすいと思います。(この部分は慣れればそれほど問題にならないと感じています...)

 

以上のような点をトータルで考えて、現状、セラミックス製の刃のミルの切れ味に不満を持っている方には、私としてはTIMEMOREのG1シリーズは是非おススメしたいミルです。

 

 

※G1Sの方は現時点で日本で販売されていない模様です。エスプレッソ向けが欲しい方はNANO (S) も検討してみて下さい。

 

また、G1シリーズの携帯性に懸念がある場合、下記のTIMEMOREのNANOシリーズも候補になると思います。(豆を挽ける量は一度に15g程度になりますが...)

刃の形状と素材はG1シリーズと同じなので、"ノーマル” にするか “S” にするかはG1シリーズと同じ基準で判断できます。

ステンレス製のノーマルの刃の方にはチタンコーティングがありませんが、豆を挽く基本性能は同様です。(そもそもステンレスは腐食性の問題がありませんし、挽くのもコーヒー豆だけであれば離型性は問題になりませんから...)

 

サイズ以外に折り畳み式のハンドルなど、デザインもG1とは異なっていますので、デザインを決め手にしてもいいのかなと思います。

 

 

こちらがエスプレッソ向けNANO (S) です。

 

上記では触れていませんでしたが、セラミックス製の刃を使用したポーレックスのようなミルとG1シリーズやNANOシリーズはそもそも価格がぜんぜん違います

そのためTIMEMOREの方が切れ味がいいとか、質感が高いとかはある意味当然といえば当然で...

そんなとき、もっと価格が低いTIMEMORE製品のChestnut "C" という製品があります。(中国語名称:栗子 C)

"C" は過剰な機能・材料を省き、残すべきところを残して価格を下げたエントリーモデルです。(外装もクルミの木とかは使っていません)

 

でも説明を見ると、刃はノーマルのNANOと同じですし、二つのベアリングで軸を固定して軸ブレを抑制して粒径をそろえるといったミルにとって重要な機構は残されています

なので、できるだけ価格を抑えて切れ味の良い刃を試してみたい人には下記のTIMEMOREの Chestnut "C" がおススメです。(こちらは一度に挽ける豆の最大量は約25gで、G1シリーズと同一です)

 

 

以上、TIMEMOREのコーヒーミルのレビューでした。

長くなってしまいましたが、ご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

下記は本ブログのコーヒー関連の記事です。よろしければどうぞ!