エンジニアの中国ブログ

中国の広東省在住、現地企業勤務のエンジニアです。中国生活で体験したことや趣味の話を中心に発信していきます!

【TIMEMORE】栗子X|デザイン・性能・扱いやすさを高レベルで調和させたハイエンド手挽きコーヒーミル

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特徴もよく知らずに予約してしまったTIMEMOREのChestnut 栗子X…

予約してからかなり待たされましたが、ようやく入手することができました。

栗子X含め、TIMEMOREのその他のミル製品の特徴は下記の記事にまとめましたので、今回は実際に栗子Xを使ってみての感想を中心にレビューしたいと思います。(1ヵ月以上、使い込みました...)

 

▼参考:栗子Xの導入背景や設計思想について

 

▼参考:臼刃の種類と特徴について

 

▼参考:TIMEMOREのミル製品の種類 (ラインナップ) について

 

 

栗子Xの外装デザイン|G1ベースの本体に折り畳みハンドルが特徴

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全体的な外観としては上記のようにシンプルな一体感のあるデザインで、アウトラインはG1に似ています。(サイズはG1よりやや大きめです)

ちなみに下記の意匠特許では、タイトルにG2をいう表記を使用していますね。

【外观设计专利】CN305883699S "咖啡研磨器(栗子G2)"

 

内部含めてフルメタルのデザインで質感・高級感はバッチリです。(重量は要注意ですが...)

購入前に個人的に懸念していた塗装はかなり丈夫で傷付き難いです。(不本意ながら、数度ぶつけてしまっての感想です)

ただし、表面がやや滑りやすいのでオプションのレザーカバーを購入予定です...

 

栗子Xの外装デザインに関する特徴

  • 構造的特徴1  :ハンドルはNANOに類似の折り畳み構造
  • 構造的特徴2       :粉受けの装着方法がカチッとハマるねじ込み式
  • ミルの豆の容量 :X (≦35g)G1 (≦25g) / NANO (15g) / SLIM (20g)
  • 重量      :X (760g) / G1 (560g) / NANO (360g) / SLIM (440g)

 

折り畳みハンドル

上記のデザインに関する特徴について補足しますと、まず折り畳みハンドルについては、下記のように中国では既に特許が成立しています。

CN207341660U - A kind of foldable structure of manual bean milling machine - Google Patents

 

この折り畳みハンドルはNANOで好評だったようですが、このハンドルのために重量も増加しており、G1のハンドルが100gなのに対し、Xの折り畳みハンドルは208gと100g以上重くなっています。

さらに、全体の重量については、Xは760gとなりG1よりも200gも重いので、慣れるまで扱いには注意が必要です... (ちなみに所有している1ZpressoのJE-plusは860gとさらに重いので、驚きはしませんでしたが...)

 

個人的には折り畳みハンドルのギミックに興味があったのものの、折り畳み機能は全く活用していません...

一種のギミックのようなデザイン上のアクセントだと思っています...

 

通常、保管するときはハンドルを外して、使い捨てのポリのコップを埃が入らないように被せています。(この方が次に使うときに楽なので…)

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また、折り畳みハンドルは伸ばすと直線型で、どちらかと言えば人間工学的に力が入りづらい構造です。

ただし、ハンドルを回すのにこの形状が使いづらいわけではなく、栗子Xはそもそもハンドルを回すのがかなり軽い設計なので、このようなハンドル形状でも挽く際には問題はありません。(挽くのに要する力が小さく、浅煎り豆でもけっこう軽く挽けます)

 

栗子Xはかなり軽く挽ける反面、挽ける速度はやや遅いです。

「軽く挽ける」が意味することが、臼刃の中への豆の噛み込みが少ないことも関係しているからです。

どのミルにおいても原理的にこの点がカウンターバランスになりやすく、さくさく挽けると説明があったら挽けるのは速くない可能性が高いです。

 

そして、挽ける速さと引き換えに、揃った粒度や軽いハンドリングといったメリットを得ていると推測します。(揃った粒度 → 臼刃中にある程度の時間は滞留していないと、豆が綺麗に粉砕できないのだと思います)

 

例外は一般的な38mm径の刃よりも大型化した刃を採用しているモデルです。(その場合はサイズや重量が犠牲になりますが...)

栗子Xの場合は臼刃を42mm径に大型化した上でそれほど速くないので、軽い挽き心地、かつ粒度を整えた挽き豆を得ることをかなり重視していることがうかがえます。

 

そのため、TIMEMOREの他製品や47mm径の大型刃を採用している1ZpressoのJE-plusと比較しても、粗挽きから極細挽きのどの粒度域でもハンドリングは軽いです。

なお、栗子Xは速くないと述べましたが、極細挽きや細挽きではTIMEMOREのノーマル刃の製品よりも速いです。(18gを極細で挽くのに2〜3分は要しますが...)

 

さらにハンドドリップ向けの中挽き (16クリック)では、15gで50秒弱といったところです。(浅煎り~深煎りでそれほど違いはなく、ほぼ同じように楽に挽けます)

個人的にはこれくらいの時間であれば許容範囲で、もっと大量に速く挽きたい場合は、plusシリーズが好ましいです。(plusは栗子Xに対し挽く時間は半減です。大型刃を使用した1Zpressoを軽く凌ぐ速さで、さらに微粉もノーマル刃よりも減っています)

 

また、蓋部分に若干の隙間ができますが、下記のようにG1のハンドルも使おうと思えば使えます...(使っていませんが...)

比較するとわかるのですが、Xのハンドルの方が若干長く、意図的にトルクを掛けやすくしているのかもしれません... (Xは急ぐというよりは、ゆとりを持って挽くのが向いているミルです...)

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粉受けの脱着方法 (スチャッとハマるねじ込み式)

粉受けの脱着方法ですが、口で伝えるのも難しいので、まずは下記の1分程の短い動画を見てみて下さい。


【手挽きコーヒーミル】粉受けの脱着方式の比較|TIMEMORE 栗子X、その他

 

上の動画を見てもらえばわかるように、栗子Xの ‟スチャッ” という粉受けのハマり方が新鮮でした。(加えてあまりねじ込まなくても固定でき、脱着し易い)

何というか非常に心地よく、高級感も感じられます

1Zpressoのマグネットを使用した粉受けも脱着性自体はとてもよいのですが、サイズや重量が増してしまうため大型モデルでの採用に限られてしまうようです...

 

以上のように、今回の栗子Xではデザインと機能の両立 (+高級感) に工夫を凝らしたのが伺えます。

なお、栗子XやSLIM plusでは、粉受けの脱着時にときどき高温の金切り音が混ざることがあります。

 

カスタマーサポートによると、この金切り音の対策には食品グレードのシリコーングリースを塗ってくれとのことでした...

試しに少し塗ってみましたので、下記の動画で違いを確認してみて下さい!


粉受けネジ部へのグリース塗布効果の確認

 

外装オプション

下記は今後販売予定の栗子X専用のレザーカバーとなりますが、栗子Xが持ちづらい人やデザイン的に少し変えたい人にとってはこのようなオプションもあります。

私は筒の部分がやや滑り易く感じるので購入予定です。

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Instagram: A post shared by TIMEMORE Coffee (@timemorecoffee)

 

栗子Xの内部の特徴 (臼刃を除く)

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ミルの内側は上記のようになっています。

 

本体上部 (コーヒー豆の投入口)

豆の投入口がG1よりもやや広く、シャフトの支柱もかなり奥まっているので、豆の投入はタイムモア製品の中で最も良好です。

また、粉受けの中までも外装と同じように塗装されていますが、この塗装はかなり傷付きに強そうです。(既に2、3度ぶつけていますが、ミルは無傷です...)

さらに、この塗装は挽いた粉も付着しづらく、付属のエアーブラシで簡単に清掃が可能です。

 

挽き豆の粒度設定のダイヤル

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挽き目の設定はオーソドックスに刃の裏側のダイヤルで設定します。

粒度の設定ダイヤルは目盛り付きなので使い易く、飲む度に調整することも苦ではありません。

粒度の設定は2段階になっていて、外側の目盛り (0~23) に対して内側のより細かい目盛り (0.2刻み(外周1クリックの5分の1の調整間隔)) で補正するように設定します。

 

また、外側の目盛りは1周以上回すことも可能で、より粗挽きな実質28 (23+5)でも問題無く使用可能でした。

ハンドドリップでは内側の細かく調整できるダイヤルを使う機会はあまりないですが、エスプレッソ挽きの領域ではかなり使い易いです。(調整ピッチは0.015mmとかなり狭く、他のタイムア製品の約5分の1の細かい間隔で調整可能です)

 

さらに特筆すべきは従来よりも粒度設定の自由度が大幅に増加したにも関わらず、シンプルな機構でメンテナンス性が従来品と同等なことです。(例えば1Zpressoでも細かく刻んで粒度設定が可能なモデルもありますが、部品点数が多く、分解・組み立ては煩雑です)

しかも、面倒な0点調整も必要ありません。(2分の1の確率で合わせられます。外れたら内刃ごと180°回してセットし直せばOKです)

この粒度設定の機構は、plusシリーズにもぜひ展開して欲しいところです。

 

栗子Xの分解|メンテナンス性は?

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上の写真は栗子Xの分解した様子です。

本体の反対側が写っていませんが、ベアリングは外していません。(他の製品と同じくダブルベアリングの仕様です)

他のTIMEMORE製品と同様に部品点数も少なく、シンプルでメンテナンスは容易です。

 

注意点はバネとワッシャーの向きぐらいでしょう。

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ワッシャの内側の凸部は片側にしかなく、凸側がベアリング側になり、平坦な側がバネ側です。

バネの向きは、ワッシャーに対して上の写真のように太い側がくるようにセットします。

 

また、上の方でも述べましたが、栗子Xの塗装部分は粉が付着しにくく、分解・組み立てもし易いので、メンテナンス性に関してはかなり良好です。

この点は非常にうまく設計されていると思います。

 

栗子Xで挽いた豆の外観と微粉の割合

まず、栗子Xの新しい刃 "S2C" について簡単に説明します。

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上が栗子Xの核心部分となる臼刃 (写真は内刃) "S2C" の写真です。(素材はステンレス420)

特に上段部の水平に入った溝がポイントで、この部分で先に豆を砕き、さらに臼の中で粉砕する2段階粉砕がコンセプトの臼刃です。

 

実際に挽いてみると挽き心地は非常に軽く、浅煎りでも苦労はしません。(非常に引っかかりも少ない)

内刃の水平部分の溝で豆を砕くと共に、臼刃の中に入る豆の量もコントロールしているようです。(例えば同社のSタイプの刃だと、豆を臼の中に噛み込み過ぎてハンドリングが重くなりがちです)

 

下記の動画の1:00~辺りにS2Cの詳しい説明があります。(豆が上段の溝で切られて跳ねている様子も伺えます)


CHESTNUT X is now available on Kickstarter.

 

次に挽いた豆を見てみます。

下の写真がTIMEMOREの栗子Xと栗子Cで挽いたコーヒー豆です。(#30は粒度調整の目盛りダイヤルの30クリックを表しています。#23、#16もそれぞれ23クリック、16クリックを表しています)

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外観だけを見ると、栗子Cの方がいいんじゃないの?と思うかもしれません...

スマホのカメラなので上手くとれていないこともありますが、実物の外観は大差なく、栗子Xではチャフがあまり切れていないためにややムラになって見えています。(チャフは一般的には風味に影響は無いと思いますが、TIMEMOREによると競技会に出場するようなレベルの人の中には気にする人もいるようで、その場合、チャフは切れていない方が取り除きやすいとのことです)


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引用:タオバオのTIMEMORE旗艦店より

 

一方、通常、粉の外観から粒度分布や微粉量は推定できませんので、篩を使って微粉の量を確認してみました... (この評価は面倒なので、好きではありませんので最低限...)

それぞれのミルと粒度設定で挽いた豆を最初に微粉セパレーター(0.4mm径)で篩い、分離した微粉をさらに100目の篩で篩いました。(ハンドドリップに推奨の挽き目での比較です)

 

結果は下記の写真のとおりで、一番左が微粉セパレーターに残った粉で、真ん中が100目 (目開き0.154mm) の篩上に残った粉で、右端が100目の篩を通り抜けた粉です。

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見てわかるように、栗子Xで挽いた粉は栗子Cのそれに比べて微粉が少ない結果となりました。

ここで、栗子Xは16クリック、栗子Cは23クリックと18クリックで挽いた粉を使用しました。(栗子Cの16クリックは栗子Xの16クリックよりも細かそうだったので、それより大きめの粒度設定で比較しました)

風味は当然異なりますが、私にはうまく表現できないです...すみません...

特に浅煎りや中煎りでハンドドリップで淹れると顕著に差を感じていて、すっきりしながらもコーヒー感 (苦味というかしっかりした感じ) や香りが強い印象です。

慣れていた風味と異なるので最初は違和感も感じたのですが、今ではすっかり気に入っています...

 

以前と淹れ方で変わったことは、松屋式や高木まろやか式といった加水方式を取らなくても雑味を感じにくくなったので、シンプルなハンドドリップになりました。

今の淹れ方では蒸らしは40~60秒と長めですが、トータルの抽出時間は2分~2分半程度と基本的に短めです。(抽出時間を延ばすと、雑味というよりは苦味を強く感じるので、このくらいの時間に落ち着いています)

また、抽出温度は以前に比べたら+3~5℃は高めになりました。(結果として抽出時間も短くなりましたが、風味は向上したように感じています)

 

さらに同じ豆を使用して近い粒度でplusの挽き豆も比較に加えたのが下の写真です。

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上記を見てもらえばわかるように、100目を通り抜ける微粉 (右端) も、0.4mm径の穴を通り抜ける微粉 (真ん中) も栗子Xが最も少なく、次いでplusの順となりました。

淹れ方が同じだったら風味はそれぞれのミルで挽いた粉で淹れたコーヒーに風味も変わりますので、この粒度の違いは風味に反映されていると思います。

強いて言えば、雑味を抑えつつ、自分の好みの味を作りたい人には栗子Xが最も向いていると思います。(松屋式みたいに粉をあまり動かさない淹れ方だと差は少ないかもしれません......Cでも十分に美味しく飲めていましたので...)

 

挽いた後の微粉の付着

続いて、挽いた後の微粉の付着具合を見てみます。(自分の1Zpressoは多かったので気にしていました...)

使い始めはかなり付着しますが、数回使用すると落ち着いてきます

とはいっても、落ち着いてきても従来のTIMEMORE製品と比べると、微粉の付着はやや多めです。

 

まず、中挽き (16クリック) で挽いた後の例が下記です。

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次に極細挽き (5.8クリック) で挽いた後の例が下記です。

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挽き方を変えても付着の仕方はそれほど変化はありませんでした。

付着は増えたのですが、付属のエアーブラシを使用すれば除去するのは大変ではありません。(吹けばすぐに微粉は取れます)

付着の程度としては1ZpressoのJE-plusよりも少なめです。(しかも、JE-plusのアルミボディの方が付着は取れ難い...)

 

ハイエンドミルにおいてこのような微粉の付着は珍しいことではなく、SNS等をチェックすればコマンダンテ (C40)、Kinu (classic)、Apolloといった実績のあるミルでも事例は簡単に見つかります。

複数ミルの微粉を比較した事例だと、下記の動画で取り上げられています。

 


3款超千元手搖磨豆機綜合對比測評!德國司令官 C40 vs 泰摩 栗子X vs Kinu M47 | 牛小咖MumaMoo

 

下記は上の動画から引用した微粉の比較場面です。

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上の動画では微粉の付着は、少ない方から栗子X、コマンダンテ (C40)、Kinu (Classic)の順と述べられています。(豆の種類や使用環境により多少変わることはあると思いますが...)

 

【補足】上記の動画内での比較要旨

  • 粒度分布:カッピング試験も実施されていますが優劣は付けれらていません。(どれも優れている)
  • 挽ける速度:(速) Kinu >‥‥> C40 ≧ 栗子X (遅)‥‥Kinuはエスプレッソ向けの刃なので、当然こうなりますね。
  • 挽き易さ:(易) 栗子X ≧ C40>‥‥>Kinu (難) ‥‥浅煎りのような硬い豆を挽いたときの引っかかりが栗子Xが一番少なく、Kinuは多めとのことです。
  • 微粉の付着:(少) 栗子X > C40 >Kinu (多)
  • 重量:Kinu (約1150g) > 栗子X (約760g) > C40 (約630g) ‥‥ Kinuや栗子Xはフルメタルのデザインですが、C40は樹脂やガラス (粉受け) を使用している部分もあるため、その差が出ていると思います。
  • 握り易さ:(易) Kinu >栗子X >C40 (難) ‥‥ 持つ部分の直径はKinuが直径約50mm、C40が約61mmです。栗子Xは緩やかに角ばった形状で52~56mmといったところです。栗子Xはやはり表面の滑り易さが指摘されています。

 

栗子Xを使ってみての全体的な感想・まとめ

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左から1Zpresso JE-plus:マニュアル式エスプレッソ向け (サブ)、栗子X:ハンドドリップ向け、G1 plus (刃を換装):細挽き、直火式エスプレッソ向け、栗子C:休眠中、SLIM plus:マニュアル式エスプレッソ向け (メイン)‥‥こんな感じで使用中です。

 

栗子Xはどのようなユーザー向けなのか?

最初に上で引用させてもらった動画内にKinu、コマンダンテC40、栗子40の向いているユーザーに関して下記のような記載がありました。

  • Kinu    :熱狂的なマニア、競技会出場者 (専門家) 向け
  • C40      :競技会出場者 (専門家) ~ 一般大衆向け
  • 栗子X  :一般大衆向け 

個人的にもそれぞれのブランドのユーザーは、おおよそこのようになっているのではないかと思います。(TIMEMOREは他の二つよりもカジュアルな印象です)

そんな中で今回新しくリリースされた栗子Xもやはり一般大衆向けでしょう。

 

気軽に使える高性能ミルとして高いレベルでバランス

普通のユーザー (マニアや専門的でない) に高性能なミルをどのように提供するかということが、TIMEMOREの念頭にあったことが節々に感じられます。

例えば下記の点です。

  • 折り畳みハンドル:他のハイエンドミルにはない収納性
  • 粉受けの脱着機構:デザインを犠牲にしない易脱着機構+高級感
  • 粒度設定機構  :高いメンテナンス性と使い易さ+高レベルの調整間隔

これらは高級感のある統一されたデザインを前提に、使い易さと機能を高いレベルでバランスさせようとしているように感じ取れます。

さらに、メンテナンス性も従来製品同等に良好です。(元々、シンプルなTIMEMOREのミルのメンテナンス性は、他のミルと比べても良い方)

 

そして、最大の目玉であった新しい臼刃の "S2C" ですが、ここも大衆向けを考慮して挽き易さ (軽いハンドリング) をかなり重視したのかなと思います。(多少挽ける速度を犠牲にしても...)

なぜかというと、plusシリーズに導入した臼刃 "E&B" が超速く挽ける刃なので、速さを求めて大量に挽いたり極細で挽いたりする場合はplusシリーズというオプションが既に用意されているからです。

 

栗子Xは挽き豆の量が30g程度以下のハンドドリップ向け (中~粗挽き) に特にフォーカスし、その用途での高性能 (揃った粒度) と使い易さに重点を置いているように見えます。

もちろん全体的な高級感やカッコよさは十分に高いレベルだと思います。

 

風味についてはカッピング試験ができなく、表現力も乏しいので残念ながらうまくお伝えすることはできませんが、少なくとも高温で抽出しても以前よりも嫌な味を感じ難くなりました。

その結果、抽出方法の幅も広がり、ハンドドリップが一層美味しく飲めるようになりました。

基本的に風味に関しても満足しています。

 

良い点/悪い点

個人的に感じている良い点/悪い点をまとめると下記のようになります。

【良い点】

  • デザイン/高級感
  • 挽き易さ
  • メンテナンス性の良さ
  • 挽いた豆で淹れたコーヒーの風味

 

【悪い点】

  • 挽ける速度がやや遅い → 量が多いときや細かい粒度はplusを使用
  • 本体表面が滑りやすい → オプションのレザーカバーを購入しました。

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ここまで、長々と述べてしまいましたが、一言でいうと「栗子X」気に入りました。

 

その他の注意点

極細挽きや大量に豆を挽きたいといった点に重きを置く人の場合、栗子Xには不満が高まるかもしれません...

このような方の場合、別の挽けるのが速いミルを選定することをおススメします。(風味については抽出方法で工夫の余地があると思いますが、挽ける速度に関してはそのまま受け入れるしかないと思いますので...)

 

私の知る限り、挽けるのが明らかに速い手挽きミルの例は、Kinuシリーズ、Apollo、TIMEMOREのplusシリーズです。(この辺は1ZpressoやComandante C40より速いはずです)

TIMEMOREのplusシリーズに関しては、下記の記事をよろしければ参考にして下さい。

 

 

以上、ご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

下記は本ブログのタイムモア関連の人気記事です。よろしければどうぞ!

 

TIMEMOREのミルで採用されている臼刃の特徴について紹介しています。現行で3種類の刃が製品に採用されていますので、違いが不明な方は参考にして下さい。

 

下記はお気に入りのコーヒーミル、Timemore (タイムモア) のG1についての紹介記事です。既にノーマル刃のG1に関しては中国では販売が終了していますので、デザイン的な特徴を把握するのに参考にして下さい。挽き性能自体はPlusシリーズについての記事を参考にして下さい。(自分は刃を plusの "E&B" に換装しました)

 

下記の記事ではTIMEMOREのplusシリーズに関して紹介しています。栗子Xと補完的な性能を持っています。コンパクトでありながら挽ける速度はトップレベルで、コストパフォーマンスもとても高いと思います。(38mm径でありながら、1Zpressoの47mm径よりも速い)

 下記の記事はタイムモアのミルのエントリーモデル、タイムモアCについての記事です。実はこの一年で最も使用したミルで、費用対効果が素晴らしく高いです!(現在、栗子Xの導入により取り合えず休眠していますが...)

 

この記事はタイムモアのSlimというミルに関しての記事です。Slimはデザインに関しては今も変更がないですが、そのデザインにまつわるトピックです。このコンパクトでシンプルなデザインと、他社の大型モデルを上回るplusの極細挽き性能の組み合わせは非常に気に入っています!

 

下記の記事では栗子Xの導入背景に関して、TIMEMOREの微信公式アカウントの記事を参考に紹介しています。

 

下記の記事は1ZpressoのJE-plusについての記事です。マニュアル式エスプレッソ用に購入しましたが、思ったよりも性能がとがっておらず、複数ミル持ちには扱いが難しいです。一言でいうとエスプレッソ用途も考慮したバランスのいいミルで、ミルを一つしか持ちたくない場合には向いていると思います。 現状、マニュアル式エスプレッソでは細かい粒度調整よりは挽ける速度や取り扱い易さを重視しますので、TIMEMOREのplusのバックアップ的な活用に留まっています... (結構、高かったのですが...)

 

 

【鍋から電子レンジへ】マイクロ波を利用したコーヒーの均一な焙煎への挑戦!【自宅焙煎】

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今回のテーマは、以前に紹介した電気式の鍋型焙煎器を使用した焙煎における焙煎時間短縮についての検討・・・

・・・だったのですが、それを ”きっかけ” にして新しい焙煎処方を見出しましたので、そこまで含めてまとめたいと思います。(少し大袈裟ですが... )

 

▼参考:電気式の鍋型焙煎機についての記事

 

先に新しい焙煎処方について触れておくと、使用する焙煎器は電子レンジです。

熱源として電子レンジのみを使用して、下記のような比較的均一な焙煎豆が短時間で得られます。

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上記は2ハゼ開始直後に煎り止めたものです。(焙煎時間は生豆150gで10分弱といったところです)

焙煎の熱源として電子レンジを使用することは手法として新しくないですが、ここまでムラの少ない例を提示しているサイトや動画は見当たりません。(自分で調べた限りですが...)

 

既に焙煎経験のある方であれば気付くと思いますが、この電子レンジでの焙煎ではマイクロ波の特徴により、短時間焙煎における芯残り表面焦げといった従来の小型焙煎器の課題をほぼ解消できます!(マイクロ波により内部から加熱できるので)

特別な器具は必要ないので、現在の自宅焙煎で上記の課題を感じている方には是非試して頂きたい方法です。

興味のある方は、是非ご覧ください!

 

 

電気式鍋型焙煎器の課題|

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左側が片手鍋、右側が電気式の鍋型焙煎器

 

電気式鍋型焙煎器の課題 (ユーザーとしての個人的な感想)

焙煎に時間がかかる (出力Max、生豆300gで2ハゼまで30分弱)

  • 風味が弱め (よく言えばマイルド...)
  • 投入温度を高温にすると雑味が増加 (表面焦げと推定/時間短縮効果も小さい)
  • 生豆200gに量を減らすと1ハゼと2ハゼの間隔が長く (10分程度)、やはり雑味は多い印象 (1ハゼ以降の温度が上がり難い/トータルの焙煎時間も7~8分程度しか短縮できない)

以上から、下記の参考サイトにもあるような焙煎時間の短縮策として、生豆の電子レンジでの予熱を考えました。

 

▼参考:電子レンジを下煎り (予熱) に使用している例

 

▼参考:風味と焙煎時間の関係についての説明 (焙煎時間をコントロールする目的がわかります)


珈琲豆が持つ『本来の香味』を強くする方法を解説【自家焙煎珈琲】

 

▼参考:電子レンジを活用したい焙煎初期の時間帯は水抜きと呼ばれる重要な部分で、ここを速やかに通過しないと渋みの原因になり安いです。

また、急ぎ過ぎて水抜き不十分でも芯残りと呼ばれる状態になり、渋くなりがちです。

例えば、水抜きのときに「高温多湿」の領域に長く留まると、クロロゲン酸の加水分解が促進されて減少し、強い渋みのカフェー酸とシャープな酸味のキナ酸が増加します。

引用:コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (旦部幸博 著)

 

取り合えず電子レンジで生豆を加熱してみる|過去に誰かやっているの?

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そして、取り合えず ‟電子レンジで生豆を加熱してみたらどうなるのか"、確認の意味で試してみたのが上の写真です...

感じ方は人それぞれだと思いますが、この結果を見て予熱だけでなく最後まで焙煎できるのではないか?と感じました... (これでコーヒーを淹れてみたら、意外にけっこういけたんです...)

白っぽい豆でも中まで火が入っていますし、黒い豆も焦げ臭さはありません...

 

そこで、電子レンジ、もしくはマイクロ波を使用した焙煎が過去にどの程度検討されているのか調べてみました。

 

参考資料

資料1:探した中で一番古い文献 (既に失効していますが、約30年前にマイクロ波によるコーヒーの焙煎方法が特許化されていました)

US4326114A - Apparatus for microwave roasting of coffee beans - Google Patents

 

資料2:電子レンジを使用したコーヒーの焙煎に関する特許出願 (既に取り下げ済み)

JP2012090616A - 電子レンジを利用した焙煎、煎り工程並びに攪拌加熱に関する装置 - Google Patents

※上記の特許出願ではマイクロ波で直接コーヒー豆を焙煎せずに、磁性体容器でマイクロ波を遠赤外線に変換しての焙煎になっています。(加えて容器内に水を入れて加熱水蒸気を利用)

 

資料3:今の電子レンジではコーヒーの焙煎をすることは難しいとのことで、乾燥工程での電子レンジの活用を推奨

コーヒー豆を電子レンジで焙煎する時代【コーヒー界に革命を起こす技術革新の兆し】|Mickey@コーヒー好きエンジニア|note

 

資料4:資料1でもマイクロ波の設備の検討例を挙げましたが、実際に業務用で販売されているマイクロ波によるコーヒーの焙煎設備の例です。(中国のサイトで見つけました)

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咖啡豆微波烘烤设备-咖啡豆烘烤机,威雅斯咖啡豆烘焙机

 

資料5:専用設備を用いた中部電力の検討例

マイクロ波併用粉体加熱装置によるコーヒー焙煎豆の熱処理の影響 (pdf file)

 

資料6:電子レンジを改造した装置での検討例 (攪拌用モーターや排煙ファンも取り付けています。風味は良好とのこと)

もっと知りたいコーヒー学 - 広瀬幸雄 (Amazon リンク)

 

以上、業務用ではコーヒーの焙煎にマイクロ波が既に使用されているようですが、家庭用の電子レンジそのままでは予備加熱での使用に留めるのが主流のようです。(資料6に改造しての使用例はありませしたが、素人にはハードルが高いです...)

 

電子レンジの活用方法|コーヒーの焙煎

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電子レンジで焙煎する際の課題

自分でちょこっと電子レンジ焙煎をやってみて感じたその課題は、下記の通りです。

 

  • 発生した熱や臭気のレンジ内への拡散・放出の抑制
  • 効率的な撹拌方法の確立


実は過去の資料を調べながら改善のためのアイデアは既に思い浮かんできていて、誰もやっていないんだな~と思いながら資料を見ていました...

そのアイデアには片手鍋での焙煎経験が生きています。

 

▼参考:本ブログの過去の記事

 

片手鍋による焙煎の特徴として、豆から出て来た水分による蒸し焼き効果が挙げられます。(生豆は大体10〜13%程度の水分を含んでいます)

そして、下記の図にありますように、温度上昇と共に豆から水分が抜けていきます。

 

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コーヒー おいしさの方程式 (田口護 / 旦部幸博 共著)

 

片手鍋焙煎の場合は蓋をして容器の密閉度を上げているので、容器内は軽い加圧状態で水蒸気が充満しています。

この水蒸気により鍋焙煎では容器に接する部分からだけの熱伝導に限らず、水蒸気の存在により効率よく豆に熱が加わっていると考えています。

 

簡単に言えばこの軽い密閉効果を電子レンジへ応用することで、先に挙げた2つの課題を同時にクリアできます!

 

  • 発生した熱や臭気のレンジ内への拡散・放出の抑制
  • 効率的な撹拌方法の確立

 

実は容器がポイント

下記のようなサイズの異なる耐熱ガラスの容器を用意し、小さい方を蓋代わりにして重ね合わせました。

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下記のように重ね合わせています。

右は耐熱グローブで、レンジからこの容器を取り出したらこの容器ごと振って攪拌します!

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実際は容器を振った際に豆が飛び出ないように隙間にティッシュを詰めています。

ティッシュは有機物を含んだガスを吸着するフィルターの役目も幾分は果たしています。

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ご覧のように密閉度の高い容器で中の水分やガスをある程度閉じ込めることが可能です。

ただし、密閉性を高くし過ぎると香りが弱くなる傾向がみられましたので、調節した方がいいと思います。

 

1ハゼ付近でみると密閉度をより高めた方が、豆の着色もやや薄めでした...

自分の場合は開始から5〜6分程度で容器内に付着した水分が無くなるぐらいに、容器の密封度合いを調整しています。(1ハゼを8分前後を目標にした場合)

 

撹拌は一定間隔で容器ごとレンジから取り出し、容器ごとよく振ります (耐熱グローブ着用しないと熱くて持てません...)


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以上、勿体ぶりましたが、これだけです…

出力700Wの場合は30秒毎の撹拌でムラはかなり低減しますが、味に広がりを持たせた場合は敢えて撹拌間隔を長くし (例えば1分間隔など)、ムラを与えてもよいでしょう。

 

焙煎終了後の容器は下記のようにべっとり付着分があります。(ティッシュも部分的に茶色くなっています)

下記は700Wで12分ほど深煎りまで焙煎したときの様子です。(生豆は150gの仕込み量)


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焙煎している様子 (動画)

上記で述べた電子レンジで焙煎している様子を下記の動画にまとめました。


【自宅焙煎】電子レンジのみを使用したコーヒー豆の焙煎

 

電子レンジによる煎り分けの例

参考までに出力700Wの場合、30秒毎の撹拌で2ハゼまで10分弱です。(生豆150g、量を少なくしたり撹拌頻度を減らすと時間はもっと短くなります)

慣れれば下記のように煎り分けることも可能です。

なお、皺の伸びて来るタイミングは他の焙煎方法に比べて遅いので、煎り止めの目安にしている場合はご注意を… (目標よりも進み過ぎる場合があります)

 

◆浅煎り(1ハゼ終了)
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◆中深煎り(2ハゼ開始)
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◆深煎り(2ハゼピーク)
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芯残りや表面焦げの問題はほぼ無いと言ってよく、燻り臭も感じられません (焙煎時間も短いからかもしれません...)

浅煎りや深煎りといった焙煎度でも比較的容易に焙煎できます。

 

で、肝心の風味ですが鍋焙煎よりも雑味が少なく、クリアで美味しく感じられます

今まで雑味で隠れていた甘みが出てくるような印象です。

 

これは前述の書籍 (資料6)にある著者の広瀬氏のコメントにも矛盾しないと思います。

調理器具として、現代人になくてはならないものが電子レンジ、その加熱方法はマイクロウェーブ加熱。電子レンジ焙煎機をつくって、そのコーヒーを飲んでみたら、実にクリアでおいしいコーヒーができたのである。

もっと知りたいコーヒー学 - 広瀬幸雄 (Amazon リンク)

 

もちろんこの方法は他の焙煎の前工程での活用も可能です。(豆の種類や焙煎度によっては煙も多いので…)

手網や片手鍋焙煎といった家庭用焙煎器で限界を感じられている方にはぜひ試して欲しい手法ですね。

 

注意点:2ハゼまで達するような焙煎を何度も使用していると、電子レンジに匂いが付着して取り切れない可能性があります。
私は元々5000円程度の安い電子レンジを使用しているので、焙煎専用にしても構わないつもりで使っています。
 

 

以上、電子レンジを利用したコーヒー豆の焙煎方法の紹介でした。

 

 

補足) マイクロ波焙煎の最新の研究例

台湾の大学の話ですが、マイクロ波を使用したコーヒー焙煎機のトピックがあったので挙げておきます。


清大學生研發微波烘豆機 咖啡師也驚豔

 

 

以降では本ブログのコーヒー関連の記事をいくつか紹介しています。よろしければどうぞ!

 

下記は現在の自宅焙煎で焙煎器として使用している片手鍋に行きついた経緯などをまとめています。(これからは電子レンジ中心になると思います...)

 

下記は現在使用している片手鍋とその選定基準などに関しての記事です。(片手鍋にも材質やサイズなど色々と選択肢があります)  昨年から10ヵ月ほど、現在の鍋を使用しています。

 

下記は電動の鍋型焙煎機についての記事です。鍋焙煎が気に入っているので、同じような感じで焙煎できそうな電動焙煎機を買ってみました。焙煎条件は限定されますが、まずまずの買い物でした。(マイルド条件な焙煎では使いやすいです)

 

下記はあっさりが特徴と言われる雲南コーヒーの紹介です。現在、私のお気に入りの銘柄です。(農園直送で購入しています)

 

下記はTIMEMOREという中国ブランドのコーヒーミルについての記事です。私はこのTIMEMOREのミルを気に入っていて、これを使用して毎日コーヒーを淹れています!

 

【TIMEMORE】E&B 臼刃が秀逸!|臼刃の特徴を種類別に紹介【コーヒーミル】

 2020年10月24日現在、Timemore (タイムモア) の新製品 "栗子X" の発売をお待ちの方もいらっしゃると思います。

▼参考

 

今回は栗子Xに関して微信のタイムモア公式アカウントから続報が届きましたので、中国語の勉強も兼ねて翻訳したいと思います。

 

▼参考:微信のTimemore公式アカウントより (中国語)

 

なお、栗子Xの発売日については近々別途で発表とのことで、具体的には記載はありませんでした。(発売は間近とのことですが...)

内容としては栗子Xの開発状況タイムモアの臼刃のラインナップについての説明となります。

ご興味のある方はぜひご覧ください!(以下、特に注意書きが無い限りは上記の記事の翻訳となります (画像も転載) )

 

はじめに

这个故事要从栗子X说起,我们希望做一只更好的磨,如果我们想在专业领域内出类拔萃,就只能从磨芯这个最核心的部件开始。

迟迟还没能给大家发货,先跟大家道个歉,关于栗子X的上架信息即将在近日发布!

 

栗子Xについてから話を始めます。

我々はより優れたミルを作りたいと思っています。

私たちが専門メーカーとして卓越したいのであれば、(臼) 刃というミルの革新的な部品から始めるしかありません。

 

出荷が遅れており、まだ皆さまにお届けできていません。

まずはお詫び申し上げます。

栗子Xの発売日に関する情報は近々発表いたします。

 

一把好磨一定有一颗强大的心脏|優れたミルは強い心臓部を持たねばならない

我们从零开始3D建模,到数十次的打样、分析、测试、调整,作为行业里为数不多愿意去研发磨芯的品牌,我们选择了一条可能会“吃力不讨好”的路线,希望“把专业进行到底”。我们首创提出了S2C(Spike to Cut,先刺后切)的磨芯概念,一经推出就被行业内高度关注。

 

我々はゼロから3Dモデリングを始め、数十回のサンプル作成、分析、テスト、調整を行いました。

業界では数少ない (臼) 刃を研究開発する意欲のあるブランドとして、「苦労しても報われない」かもしれない道を選び、「最後までこの専門的な仕事をやり遂げたい」と思いました。

我々は、S2C (Spike to Cut/突き刺してから切る) という臼刃のコンセプトを初めて提案し、発表後、業界で大きな注目を集めました。

 

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研发栗子X(下文简称“X”)的磨芯过程,也是我们“打怪练级”的过程。从最初对磨芯的一知半解,慢慢开始了解了磨芯看似复杂的外表之下,各种各样的形状参数,到底会对研磨产生什么样的影响。虽然X由于加工工序过于复杂,迟迟还没能给大家发货(快了快了),我们却无意中诞生了一个“副产品”率先上市了。

我们在磨芯加工厂和技术人员度过了好多个不眠之夜,在反复探讨、测试的过程中,我们对磨芯的认知也越来越深刻。于是“捎带着”,我们和工厂人员一起聊起之前栗子系列标准单品磨芯的一个硬伤——虽然单品磨芯做手冲好用,但磨意式细粉的时候效率很低,磨一次意式要摇上两三分钟,实在有点痛苦。

 

栗子X(以下「X」という)の臼刃を開発するプロセスは、「強敵を倒してレベルアップする」プロセスでもあります。

臼刃の小さな理解から始まり、一見複雑な臼刃の外観の下、様々な形状パラメータが豆の粉砕にどのような影響を与えるか、我々はゆっくりと理解するようになりました。

Xの臼刃は加工工程が複雑なため (間もなく登場予定)、皆さんにまだお届けすることができませんでしたが、どういうわけか「副産物」を先に発売するに至りました。

 

臼刃の加工工場の技術者の方々と、眠れない夜を幾度どなく過ごしてきましたが、詳細な検討とテストを繰り返す過程で臼刃への理解がますます深まりました。


そして "ついでに持ってきた"
栗子シリーズのドリップ向けのノーマル刃、その欠点について、我々は工場の担当者と一緒に話し合いました。

ノーマルの臼刃はハンドドリップに使いやすいものの、エスプレッソ向けの極細挽きの粉砕効率は非常に低いです。

一度エスプレッソ挽きするのに2〜3分かかりますが、実際のところ少し苦痛です。(この点についてはブログ管理人も深く同意します...しかも2~3分じゃ済まなかった気が...)

 

では、元のノーマルの臼刃を改良して、「ハンドドリップ向けとエスプレッソ向けの両方に対応」することはできるのでしょうか?

 

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单意双修的plus系列面世|ハンドドリップおよびエスプレッソの両方に対応可能なPlusシリーズが発売

在工厂的悉心技术配合下,更是添置了昂贵的加工设备,我们重新调整参数,融入了S2C磨芯的理念,设计出了E&B磨芯(Espresso & Brewing),已将其应用至栗子Slim和G1,来作为这几款磨豆机的升级,分别称其为G1 plus和Slim plus。并在双11来临之际,栗子Nano plus也将面世(更有红色限量款)。

另外需要说明的是,栗子C作为超高性价比的单品手磨,暂不升级。

 

工場の献身的な技術協力により、さらに高価な加工設備が追加されました。

パラメータを再調整し、S2C臼刃のコンセプトを取り入れ、E&B (Espresso & Brewing) という臼刃を設計しました。

 

そして栗子G1とSlimがこの臼刃を採用し、これらのミルのアップグレード版としてラインナップされました。

それぞれ栗子G1 plusと栗子Slim plusと呼びます。

 

また、11月11日以降、栗子Nano plusも登場します。(さらに赤い限定版も有り)

ここで、栗子Cは超コストパフォーマンスモデルであるため、しばらくはアップグレードされないのでご注意ください。

 

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在一次次测试后,我们发现升级后的E&B磨芯研磨15g意式细粉,只需40秒左右,可谓意式手磨中的超速老司机。不仅比起原有单品磨芯来了次大提速,更是击败了原有G1s使用的意大利进口磨芯(60秒左右)。

而在单品粗细的研磨中,比G1s意大利进口磨芯细粉明显少,有着明显优势。比起原有广受好评的单品磨芯,细粉等各项指标也有过之而无不及,冲出来后主观口感也变得更加风味清晰。这跟磨芯参数调整后,粉型的改变有关,也和融入的S2C特征有关。

也就是说,栗子系列上述产品,升级plus版本后,真的实现了“单意双修”。

 

繰り返しテストを行った結果、改良されたE&B臼刃が15gのエスプレッソ向けの極細挽きを約40秒で終えることができ、エスプレッソ向けの手挽きミルの中で超速のベテランドライバーと言えます。

元のノーマル刃に対して大幅に高速化されただけでなく、既存のG1sで採用されていたイタリアから輸入の臼刃 (約60秒) よりも優れています。

 

一方、ドリップ向けの中粗挽きにおいては、イタリアからの輸入刃を採用したG1sよりも大幅に微粉が少なく、明らかなメリットがあります。

すでに高評価を受けている元のノーマル刃に比べても、微粉など様々な指標で劣ることなく、ドリップしたコーヒーの主観的な味わいがより鮮明になります。

これは、臼刃のパラメータ調整後の粉末形状の変化に関連しており、ベースとなっているS2Cの特性にも関連しています。

 

つまり、上記の栗子シリーズの製品はPlusにアップグレードし、「ハンドドリップ向けとエスプレッソ向けの両方に対応」することを実現しました。

 

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Timemoreの金城武こと九敗が新しい刃のテストをしています...

 

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请注意:因为磨芯结构参数有所改变,plus系列的对应格数也有所变化,原本我们栗子系列推荐的22格研磨,约相当于plus的20格。

 

注意:臼刃の構造パラメータが変更されたため、Plusシリーズの対応する挽き目調整のクリック数も変わりました。

元々、栗子シリーズ の推奨する22クリックは、Plusの20クリックにほぼ相当します。(ブログ管理人:Plusで挽いた粉の方がお湯が落ちる速度がやや速いので、個人的な経験からもそうだと思います。ただ挽き目を調整しても風味は同じにはなりません...)

 

应该买栗子X还是Plus系列?|栗子XとPlusシリーズ、どちらを買うべきか?

如果你是以意式为主,plus系列的E&B磨芯可能是我们见过的意式研磨效率最高的手磨磨芯,甚至比X更适合意式咖啡的研磨。相比之下X磨意式的效率只能说普通。

如果是以手冲咖啡为主,X仍然是我们最努力针对手冲数据而调节出的磨芯,在细粉率等指标上,X代表着我们现阶段的最高追求。而从综合考量来说,plus系列磨单品已经比原来标准单品磨芯略有提升,整体风味风格和X更加接近。

エスプレッソ挽きがメインの場合、Plusシリーズの臼刃E&Bは、これまでに見た中で最も効率的な手挽きミルである可能性があり、Xよりもエスプレッソ向けに挽くのに適しています。

対照的に、Xでエスプレッソ向けに挽く効率は普通としか言えません...

ハンドドリップ向けに挽くのがメインの場合、Xの臼刃はハンドドリップのデータに対して最も注力して調整しており、微粉量やその他の指標の観点から、Xは現段階における我々の最高を追求しています。

包括的にみると、Plusシリーズの臼刃E&Bは元のノーマル刃に対してハンドドリップ向けでも少し改善しており、前提的な風味はXに近くなっています。(ブログ管理人:ノーマル刃で挽いた粉を篩で少し微粉カットしたものと似ている感じがします...)

 

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应该买栗子C还是Plus系列?|栗子CとPlusシリーズ、どちらを買うべきか?

很自豪的说,栗子C可能已经是行业内销量最高的手摇磨豆机,这是各位咖啡爱好者的支持,同时也说明了栗子C是款性价比和质量稳定性爆表的产品。

如果作为一个不希望一次投入太多的新手,C仍然是你的最佳选择。而plus系列磨手冲咖啡,在某些维度上跟C相比有一定改变,香气和风味更干净凸显,选择起来就要看主观喜好了。

这两款的选择,可能还要参考对设计、质感、手感的选择。各位朋友只需选择合适你的那一款就好。

 

これは自慢になりますが、栗子Cは業界で最も売れている手挽きコーヒーミルかもしれません。

これはコーヒー愛好家の方々のご支持のおかげであり、同時に栗子Cがコストパフォーマンスが高く、品質が安定している製品であることを示しています。

 

一度に多額の購入費用をかけたくない初心者の場合にも、栗子Cは最良の選択です。

そしてPlusシリーズは栗子Cと比べて、ハンドドリップ向けでいくつかの面で違いがあります。

Plusの香りと風味はよりクリーンで際立っていますが、どちらの風味が好みかは各自の感じ方次第です。


これら2つのモデルの選択のため、デザイン、質感、および手の感触を参考にすることも必要かもしれません。

あなたに合ったものを選ぶだけです。

 

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Nano plus 限定カラー (赤)

 

磨豆机行业里,磨芯始终一个设计上的门槛,一直很难跨越。我们经过不断的努力、打磨思路、掏空自己后,终于做到了!希望能给各位咖啡爱好者,递交一份满意的答卷!

コーヒーミル業界では、刃は常に設計上の高い敷居であり、これを超えることはずっと困難でした。

我々は一生懸命努力し、アイデアを磨き、自分自身の力を出し切った後、ようやくやり遂げました!

我々は全てのコーヒー愛好家の方々に、満足のいく答えを提出できることを願っています!

 

以上、ここまでが翻訳となります。

 

感想 (翻訳ではありません)

Plusグレードに関しては既に購入して使用しているので、下記の記事にレビューをまとめました。

 

 

今回のタイムモア社のPlusの性能に関しての説明内容には完全に納得のいくもので、実際に使ってみていてその通りだと思います。

ただ、挽き目調整の間隔は従来品と同じなので、もう少し粒度調整の間隔を狭く改良してもらえたらさらにエスプレッソ挽きが良くなるのになぁ~と思っています... (いずれ改良してほしいです…)

 

一方、栗子Xに関してはエスプレッソ挽きは普通とのことで、そうであれば従来品よりも細かい挽き目調整機構はそんなに意味がないのではないかと思ってしまいました...

ハンドドリップ向けに最適化したとのことで、それはそれで興味があるのですが... (刃の形状のベースが旧Sタイプに似ていたので、勝手にエスプレッソ挽きが凄そうと予想していました...)

 

ただ、ハイエンドモデルとして新しい粒度調整の機構を取り入れてくれたことは好ましく思いますね。

評判が良ければ、他のモデルにも展開されることは自ずと予想できますから!

もちろん、あたらしい刃の切れ味にも期待しています。

あとは早く発売してくれとしか言いようがありません...

 

 

以上、ご覧いただき、ありがとうございます!

何かご質問等がありましたら、コメント欄かTwitterの方からお願いします。

 

 

下記は本ブログのタイムモア関連の人気記事です。よろしければどうぞ!

 

下記は現在お気に入りのコーヒーミル、Timemore (タイムモア) のG1についての紹介記事です。G1は同社のフラッグシップモデルに相当します。(個人的には現在は刃をSタイプに変更して使用しています。そしてPlusの刃が販売されるのをひそかに待っています...)

 

下記の記事はタイムモアのミルのエントリーモデル、タイムモアCについての記事です。ハンドドリップ用に使っています。(実はこの一年で最も使用したミルで、費用対効果が素晴らしく高いですね!)

 

この記事はタイムモアのSlimというミルに関しての記事です。Slimはデザインに関しては今も変更がないですが、そのデザインにまつわるトピックです。このコンパクトでシンプルなデザインと、他社の大型モデルを上回るplusの極細挽き性能の組み合わせは非常に気に入っています!

 

【TIMEMORE】 栗子 "G1 plus" & "SLIM plus"| 新コンセプト "Spike to Cut" で臼刃をアップグレード!

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2020年の夏、中国のコーヒー器具ブランドであるTimemore (タイムモア) コーヒーミルのChestnut (栗子) G1とSLIMシリーズの臼刃が刷新され、それぞれ”栗子G1 plus”、"栗子SLIM plus"として発売されました。

従来の臼刃を使った旧G1や旧SLIMモデルは廃盤で、ドリップ向けのノーマル刃とエスプレッソ向けのSタイプの刃が統合されてPlusという新グレードに一本化されました。(刃以外は基本的に従来と同じです...)

 

先に予告のあった新製品の栗子Xがなかなかリリースされなかったことや、上記のPlusの新コンセプトも自分のツボにはまったため、どうしても欲しくなってしまい栗子 "SLIM plus" の購入に至りました...

"G1 plus" ではなく "SLIM plus" を選んだ理由はデザインとサイズの点で、同社ミルのG1Sを既に所有しているため、目新しくコンパクトなSLIMの方を選びました。

 

▼参考

 

なお、"G1 plus" と "SLIM plus" の改良の目玉である臼刃は同一形状、同一素材 (SUS420) ですが、G1の方の刃はチタンコーティングが施されています。

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引用:タオバオのタイムモアの旗艦店から (左はG1 plus、右はSLIM plusの刃)

 

そのようなわけで、今回はタイムモアの新製品 "SLIM plus" を紹介したいと思います。

最初に述べておきますが、これは今まで使用したミルの中で一番気に入っています!

もちろん、それぞれのミルに愛着やいい所はあるのですが、どれか一つを選ぶとしたらSLIM plusを選ぶという意味です... (さらにもう一本選ぶとしたら、使い勝手のいいCです…)

 

▼ご参考までに、現在のTimemoreのミルの一覧は下記の記事にまとめました!

 

▼所有しているミルはこちら (刀狩りならぬ、ハンドル狩り...)

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左から1Zpresso JE-plus、Timemore G1S、Timemore C、Timemore SLIM plus、ポーレックス (旧タイプ)

 

 

【2020.11.07追記】待望のTimemore Japanのサイトがオープンされました。

▶ TIMEMORE JAPAN (公式サイト)

 

上記の公式サイトからも製品が購入可能です。

なお、上記Amazonのリンク先も出品はTIMEMOREです。(公式サイトでは臼刃だけの購入も可能なようです)

 

  

”G1 plus” と "SLIM plus" の改良点|新規設計の臼刃

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引用:タオバオのTimemoreの旗艦店より

【臼刃の新コンセプト " Spike to Cut (S2C) "】

Timemoreの新しい臼刃のコンセプトS2Cは、簡単に言えば "突き刺してから切る" という2段階の粉砕です。

この新コンセプトで下記のように臼刃を改良したそうです。

  • 従来品よりもハンドドリップ向けに挽いた豆の微粉を少なくする 。(比較的微粉の少なかったノーマル刃でに対して)
  • 従来品よりもエスプレッソ挽きの速さを向上させる。(比較的エスプレッソ挽きが速かったSタイプと比較して)

簡単に言えばエスプレッソからドリップまでオールマイティに使用できることが想定されています。(この臼刃は、E&B (Espresso and Brewing) と呼ばれます)

 

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左側が改良された刃 (G1 plusの場合はチタンコーティング有り)、右側が従来のノーマル刃

 

上がSLIM plus (左) の刃と従来のノーマル刃 (右) です。

Plusの刃は上部にギザギザが追加されているのがわかりますが、よく見るとそれだけではなく、全体的に微調整されているのがわかります。(外刃も従来の刃とは異なっています)

 

なお、この上部に水平の切れ目の入った臼刃は構造に関して特許 (专利) 出願もされ、既に権利化されています。

CN211582758U  (实用新型专利/一种磨豆机磨芯结构)

 

上記の特許 (专利) によると、上部の水平方向 (回転方向に平行) に刻まれた溝で豆を大きな欠片にまず砕き、それから斜めに刻まれた溝で徐々に粒子を微細化していくとのことです。

これが Spike to Cut (S2C) の考え方です。

 

ちなみにTimemore Cで一度粗挽きにしてから、極細挽きを試みましたが、ほとんど効果は無かったので、刃の形状の微調整もけっこうしているのではないでしょうか? 

今回は性能的には先の2点 (微粉量と極細挽きの速さ) に重点をおいて、Plusの製品コンセプトを検証してみたいと思います

 

SLIM plusのデザインと構造|従来品と同一でシンプル&コンパクト

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実際に他のミルと比較した方がSLIMのデザインが引き立つので、他のミルと並べてみました。

左から順に1Zpresso JE-plus、Timemore G1S、Timemore C、Timemore SLIM plusになります。

見てのとおり、直径は45mmほどでその名のとおりスリムであり、手が小さい人にも持ち易いと思います。(表面も凹凸があり滑り止めになっています)

 

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シンプルなデザインですが、安っぽさもなく上品な感じで結構気に入っています。

Cと同様な表面の凹凸は滑り止めだけでなく、外観がテカっていないので落ち着いた印象も与えています。

 

ミルは外観がどんなに良かろうが、仮に挽く性能がイマイチであれば印象が悪くなりがちです。

そのため、ミルのデザインの印象は挽いた感想も込みの印象です。(実際に挽いてみて、こんなにシンプルでコンパクトなのに、こんなに挽けるのかと...)

 

ちなみに、タイムモアも最近は真似される側になっているので、デザインも中国の特許庁に登録されているのが確認できます。

CN304276578S (磨豆机(栗子mini))

 

分解しても非常にシンプルでメンテナンスも容易な部類です。(旧製品や他のタイムモア製品と差はありませんが...)

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上の写真を見てのとおり、部品点数も少ないです。

また、従来からのダブルベアリング機構も健在です。

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上の写真の右側がミルの上側になりますが、シャフトを支える視点が上端から40mm以上奥まったところにあるため、豆も投入し易いです。(投入時に豆がぶつかって跳ねないので)

 

挽き目の確認と微粉量|新型の臼刃と従来ノーマルの臼刃との比較

挽き豆の外観

最初に挽き目を調整して、数種の豆の粒度を確認してみます。

マニュアルにPlusの推奨の挽き目が記載されていなかったので、適当に挽き目を調整してみました。

下記のクリックは挽き目調整ダイヤルのクリック数ですが、数字が小さいほど粒度が細かくなります。(6クリックだとエスプレッソよりも細かいトルコ式コーヒーのレベルです)

 

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正直に言うと、粒度が細かい方は綺麗に挽けているのですが、中粗挽き以降 (24クリック以降) だとやや大きな欠片が見られることもあり、粒子の形状的には従来のノーマル刃の方がやや綺麗に思えます

挽けるのが速いのが影響しているのかも...SLIM plusは従来品に対して挽けるのがかなり速く感じます...

 

SLIM plusとCのそれぞれを挽いて比較してみました。(下の写真を参照)

若干、Cの方がいいかもしれませんが、大差は無いようですね...

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含まれる微粉量は?

そこで、24、30クリックの粒度 (粗挽き領域です) の挽き豆を篩い、微粉量を確認してみました。(タイムモアのCと比較してみました...)

下の写真は各8gの24、30クリックの粒度の挽き豆を、100目 (目開き:0.154mm) の篩で篩い、取り除いた微粉の方です。(上下に比較して下さい)

 

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所有しているスケールの精度が怪しいので、写真判定にしました。

SLIM plusの方が24クリックでは僅かに、30クリックの方では明らかに少ない結果になりました。

 

このような篩の試験は誤差も大きいのですが、ドリップでコーヒーを淹れてみた感じはSLIM plusとCは明らかに風味が異なっていて、SLIM plusの方はCをやや篩った味に似ています。(条件を同じにして抽出した場合)

そのため、CからSLIM plusやG1 plusに変えた場合は、人によっては好みの味に再調整をする必要があるかもしれません。(私の場合は通常篩っていなかったので、ドリップ条件 (挽き目や温度など) を少し変えました)

 

また、通常、上で述べたように挽き豆の外観がやや悪い24クリック付近を使うことも多いのですが、コーヒーの風味への悪影響は特に感じていません。

同様にCの微粉量も特に気にはなっていません... (淹れ方次第で美味しく許容できてしまう範囲に感じています。というか微粉を取ると、むしろあまり美味しく感じない...)

 

ただ検証事項の一つであった改良された刃の微粉の低減効果は、最低限確認できたかなと思います。

時間のあるときに、追加で検証してみます。(そもそも従来品の微粉があまり気になっていないので、あまり興味が...)

 

追記) 上記は粗挽きでの比較だったので、ハンドドリップで一般的な中挽きで比較してみました。

上と豆の種類は異なりますが、ハンドドリップのそれぞれの推奨レンジの中心で比較してみました。(SLIM plusが17クリックで、Cが21クリックです)

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上記では各8gの挽き豆を0.4mm径の穴の開いた微粉セパレーターでまず篩って、続いて100目 (目開き:0.154mm)の篩で篩いました。

 

まず、微粉セパレーターで分別された微粉に関してはSLIM plusの方が少なく、さらに100目で篩って200目の篩上に落ちた微粉の量もSLIM plusの方が少ない結果でした。

一番右側の粉の拡大写真が下記ですが、粒子の形状的にも遜色がないものとなっています。(SLIM plusの色ムラは豆のチャフが切れていないためです)

チャフを除去する場合は切れていない方が除去し易いのですが、普通は風味に影響するようなものではないと思います。(大会に出るような人の中には気にする人もいるとのことですが...)

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以上から、中挽き領域ではSLIM plusの方が綺麗に挽けていると言えそうです。

 

極細挽きが高速で挽けることの確認|Sタイプや1Zpressoと比較

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SLIM Plus の粒度調整ダイヤルで6クリックの設定で挽いたコーヒー豆 (中深煎り)

上はトルコ式にしか使えないような、刃のクリアランスの限界付近まで攻めて挽いた極細挽きの粉です。

ここまで細かくなくとも極細挽きを挽く速さに対しては、自分の所有していたミルに対して非常にストレスを感じていました。(はっきり言って挽ける速度が遅いです)

 

直火式エスプレッソメーカーのKamiraで使用するような粒度の範囲ではG1Sでそれほど不満はなかったのです。

しかし、レバー式のエスプレッソメーカーの購入を検討していて、極細挽き用に先に購入した1ZpressoのミルのJE-plusは思ったより遅かったです。(G1Sよりやや速いくらい...正直期待しすぎた感が...)

しかし、SLIM PlusやG1 Plusの刃の説明にはSタイプよりも速く挽けると記載があり、かなり期待をしました。(Timemore贔屓かもしれませんが...)

 

で、SLIM Plusをさっそく挽いてみてかなり感動したので、慣れないのですが動画にしてみました。

実際に手挽きのミルをご使用であれば、なんとなく凄さがわかると思いますが、上の写真のレベルの極細挽きを17gでなんと45秒ほどで挽き終わりました...


TimemoreのS2Cコンセプトで改良された臼刃の性能検証|栗子SLIM Plus

 

そして、挽き終わった後に、刃の周辺や容器に粉のこびり付きもほとんどありません。(上記の動画中でも確認できます)

ここまで細かい細挽きではありませんが、例えば直火式エスプレッソのカミラで圧力を同じ程度に調整した場合、SLIM plus、JE-plusやG1S、Cの挽く時間は下記のようになります。

 

<挽くのに要した時間>

  • SLIM plus (10クリック)   :30秒
  • G1S           (14クリック)   :63秒 (豆を噛み込みすぎてハンドルが重い)
  • C               (10クリック)   :225秒 (ハンドルは軽いが豆が噛み込まれない)
  • JE-plus     (37クリック)   :57秒 (ハンドルは軽いが豆が噛み込まれない)

Cはノーマル刃ですが、ノーマル刃であればG1でも時間は大して変わりません。(昔の記録を確認しました。遅くて我慢できなくてSタイプの替え刃を購入したのですから...ただし、ノーマル刃でも中~粗挽きは軽快に挽けます)

 

※追記:豆の種類によっても速度自体は大きく変わりますが、確認した限りではSLIM Plusが一番速いです。

また、SLIM Plusに特有の問題というわけではありませんが、ミルの分解前後では0点が同じ位置ではない感触です。

 

例えば挽き目を8クリックに設定しても分解前後では同じ粒度ではありません。(同じ豆でエスプレッソを抽出してみるとわかります)

ハンドドリップでは気になる違いではありませんが、エスプレッソ用途では注意が必要です。(といっても粒度を振って条件出しするしかないと思いますが...)

 

▼参考:直火式エスプレッソメーカーKamiraについての記事です。

 

というわけで、製品のコンセプト通りに極細挽きが高速で挽けることは確認できました。(Sタイプ、1Zpressoの上位モデルを軽くしのぐ速さ)

速さの点では、38mm径の臼刃を使用したモデルではトップレベルだと思います。 (コマンダンテは1Zpresso JE-plusよりも極細挽きが遅いみたいなので...)

ただし、plusグレードの調整ピッチは細かくない (従来製品と同一) ので、どの程度レバー式エスプレッソ等に適応できるのかは、これから確認予定です。

 

追記:2020年10月11日

下の写真の中国ブランドのレバー式エスプレッソメーカーを購入しました。

武骨な感じが気に入りました... (Flairとも迷ったのですが...)

SLIM plusのメッシュは8~10クリックで7~11bar程度の抽出圧になり、難しいことを言わなければ使えます。(タンピングはしっかり目です)

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抽出時間を固定したり、全行程で抽出圧を9barに保ったりすることなどは、ミルのせいだけではありませんがなかなか大変です...

上記の条件に拘らなくても、個人的には美味しいと思えるエスプレッソが抽出できています。(もちろんたっぷりクレマ付きで...)

 

少なくとも十分に詰まるレベル (11bar以上) の挽き目にはSLIM plusで挽けるので、原理が同じマニュアル式のエスプレッソメーカーであれば、粉の挽き目、量や抽出時間の調整 (速く抽出すると圧力は高まる) などで好みの味に調整できるのではないかと思います。

SLIM plusは飲み方のバリエーションをかなり広げてくれると思います。

G1 plusでもいいと思いますが、コンパクトボディがけっこう気に入りました!

 

追記)浅煎りでエスプレッソを淹れたい場合、SLIM plusでは難しかったです。臼刃のクリアランス不足で、このミルの限界まで粒度を細かくしても抽出圧が上がりませんでした...(さらに細かくする必要があった)

1ZpressoのJE-plusでは挽ける速度は遅いですが、SLIM plusよりもより細かい粒度まで挽けるのでなんとか大丈夫でした。(極細挽き領域での外刃と内刃の噛み合わせの精度がJE-plusの方がいいようです)

使用するエスプレッソメーカーによっても変わってくるとは思いますが、浅煎りエスプレッソを考えている方はご注意下さい。

 

SLIM plusの全体的な使用感

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左から順に1Zpresso JE-plus、Timemore G1S、Timemore C、Timemore SLIM plusになります。

実際の使用感

並べるとわかりますようにコンパクトなミルです。

一度に挽ける豆の量は17~20g程度で、個人的には満足な量です。(Nanoのギミックに魅かれたこともありますが、最大15gでは個人的に不都合でした...)

 

挽いた感触を説明していきます。

【粒度による違い】

  • 極細~細挽き:挽き速度がSタイプ以上 (当然従来のノーマル刃よりも断然上)
  • 中~粗挽き    :挽ける速度的には粗いほど従来との差は小さくなってくる。(従来品もかなり早いレベル)

 

【焙煎度による違い】

  • 浅~中煎り    :引っかかる感じがほとんどなくなり、安定的にジョリジョリと挽ける (極細挽きの浅煎りはそれなりに大変です)
  • 中深~深煎り:中粗~粗挽きでこの焙煎度だと挽いた感触はほぼ同等 (ただし、微粉がやや少なくなっています...)

 

以上、挽き豆の粒度や焙煎度の観点から従来品よりも悪くなることはないと思いますが、粗挽きよりで中深~深煎りを好んでいる方にとっては、ノーマル刃に対して挽いた感触の向上はあまり望めないかもしれません。(外観もやや悪くなる可能性あり...)

従来品で浅~中煎りの豆をよりスムーズに挽きたいといった要望や、粒度を細かくした際の挽ける速度に不満があった方には、確実に改善効果が実感できる製品だと思います。

 

デザイン面からくるデメリット

コンパクトで使い勝手はいいですが、極細~細挽き近辺や硬めの豆を頻繁に使用するかたはもっと大きいミルの方がいいかもしれません。(手がある程度大きいのが前提になりますが...)

そういう場合は個人的にはもっとハンドルが長くて、掴みの部分が大きい方が挽きやすいと思います。(Timemoreで言えば、G1タイプの方がより挽きやすい)

 

コンパクトなデザインに魅かれたとしても、そのデザイン起因の上のようなデメリットを感じる可能性は考慮した方がよいと思います。

ただ、SLIM本体は細くて握り易いですし、表面は凸凹がついて滑り止めにもなっているので、中~粗挽きでは快適に挽けています。(当然、刃の切れ味がいいのも理由です)

また、ハンドルの掴みの部分はG1の掴みが使えますし、やや大きめのサードパーティ製のものも見たことがありますので、気になる人は探してみて下さい。

 

メンテナンス性

持っているミルの中でメンテナンスはトップレベルに優れています。

構造もシンプルで分解もし易いです。

 

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挽いた後、1ZpressoのJE-plusのような粉のこびり付きもほとんどありませんので、ブラシとエアーブラシで日々のメンテも楽々です!

ミルにおいてメンテナンス性はかなり重要だと思います。

 

多少、ミルの違いによって生じる風味の好き嫌いがあったとしても、ドリップで淹れる場合、工夫しだいでかなりギャップを埋められるはずです。

メンテナンス性は工夫による改善があまりできません。

実際、メンテナンスが億劫になって風味が気に入っていた自分のJE-Plusは観賞用になっていますから...

 

▼参考:もう少し詳しくメンテナンスについて書きました。

【メンテナンス】TIMEMORE 手動コーヒーミルの普段の手入れ・掃除 - エンジニアの中国ブログ

 

まとめ|従来品を所有しているのにPlusグレードを購入してよかったか?

Plusの臼刃の改良に関して

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右が従来のノーマル刃 (ステンレス製)、左がSタイプの刃 (炭素鋼製)、共にチタンコーティングが施されたバージョンです。

最後に、自分にとってミルで重要な特性をまとめると下記の通りになります。

  • 硬い豆でもスムーズに挽ける
  • 挽けるのが速い (許容できる速さは個人差があると思いますが...)
  • メンテナンス性

 

今回のTimemoreの新製品のSLIM plusは上記の点を考慮したとき、期待通りに進歩してくれたかなと思っています。(メンテナンス性は同等ですが、元から良いまま...)

特に以前の記事にも書いていたような下記のような不満;

  • ノーマル刃    :細挽きになるほど挽くのが大幅に遅くなる (臼刃へ噛み込んでいかない)
  • Sタイプの刃  :挽けるのが速いが臼刃への噛み込みが多すぎてハンドルが重い (硬い豆だとつまりにも繋がる)

 

といった、臼刃へのコーヒー豆の噛み込み方に関連する不満をもっていたわけです。

それに対して下記の新製品の臼刃を見たとき、心にぐっと来るものがありました...

ちゃんと考えているんだな~と...

 

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左側が改良されたPlusの刃 (G1Plusの場合はチタンコーティング有り)、右側が従来のノーマル刃

 

加えて、臼刃の改良なんていう泥臭く地味な仕事を中国メーカーがしているのも少々驚きました... (大枠はコンピュター上で可能でも細かな微調整はトライ&エラーが必要でしょうから...)

販売開始を知ってから数時間後にはポチってたわけですが、なぜすぐにポチらなかったと言えば、栗子Xの存在があったからです... (販売開始が延期されています...)

 

栗子Xの刃も同様のコンセプトで改良されていますね... (こちらはSタイプの刃がベースのようですが...)

今回のPlusの出来がとてもよく感じられたので、栗子Xの出来も非常によいのではないかと期待してしまいます。

 

SLIM plusを購入した率直な感想

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SLIM Plusで限界付近の極細挽きにした挽き豆でトルコ式コーヒーを淹れてみました。このレベルの極細挽きでも8g程度であれば30秒もかかりません!

 

現時点では、自分としてはどれか一つを選ぶとしたらこのSLIM Plusを選ぶくらい気に入りました。

手のサイズが合うのが前提でもG1 plusもいいと思います。(本体がやや角ばっていて直径約52mm、対してSLIMは滑り止め付きで直径45mm)

 

ただし、Plusグレードがラインナップされ、下位グレードのタイムモアCの魅力がなくなったかというとそうは思いません。

タイムモアCでもハンドドリップ用途であれば、深煎り~浅煎りまで同じような感覚で挽けます。(細挽き気味が好みの人は、浅煎りで少し引っかかりを多く感じるかもしれませんが...)

あとは粗挽きですね。粗挽きはCのノーマル刃の方が若干いい気もします...

 

粗挽きに関しては栗子Cの方がコマンダンテよりも断然いいと語っている方もいるので、Cより多少劣ったとしてもそれほど悪いレベルではないと思います。(抽出法は松屋式での比較になります)

▼参考

週刊フレーバー・松屋式対決 ダイソーvs TIME MORE

週刊フレーバー・徹底検証 松屋式対決 ダイソー vs COMANDANTE

 

価格が安い分、Cは上位モデルよりも質感は劣りますが、自分の持っている初期型に比べれば粉受けも金属になり質感は向上しています。

この辺は予算と好みに応じて選べばよいのではないかと思います。

 

今回の改良でかなりタイムモアのミルの競争力は、かなりアップした印象です。

個人的には極細挽きがかなり楽に挽けるのがわかって、熱が冷めていたレバー式エスプレッソメーカーの物色を再開しました... (既に購入済みです)

中華圏 (中国、台湾、香港) のコーヒー器具の進歩は著しく、これでまだ栗子Xが控えているのかと思うと非常に楽しみです!

 

 

 

以上、ついつい長くなってしまい申し訳ありませんが、ご覧いただきありがとうございました!

 

 

以降では本ブログのコーヒー関連の他の記事を紹介しています。よろしければどうぞ!

 

下記は現在お気に入りのコーヒーミル、Timemore (タイムモア) のG1についての紹介記事です。G1およびG1S共に廃止されG1 Plusに切り替わりましたので、デザインや機構的な部分のご参考までに!(挽き味は今回の記事をご参考下さい)

 

下記はタイムモアのミルのハンドドリップ用とエスプレッソ用の刃の違いを検証した記事です。ここではタイムモアのG1とG1Sで比較していますが、CとCEのモデルと刃の形状は同一なので、傾向は参考になると思います。

 

下記の記事はタイムモアのミルのエントリーモデル、タイムモアCについての記事です。ハンドドリップ用に使っています。コストパフォーマンスは現在でもNo1だと思います。(月にが50~70回ほどのペースで約1年使用していましたが、異常は見当たりません)

 

TimemoreのSLIMのデザインにまつわる話です。老舗のザッセンハウスがそっくりな製品を後からリリースしてきたのですが、どちらが模倣したのでしょうか?それとも偶然?

 

下記は、タイムモアのコーヒーミルの普段のメンテナンスについての記事です。普段はほとんどブラシを使った掃き掃除しかしてないです...

 

下記はお気に入りの直火式エスプレッソメーカーのKamira (カミラ) についての記事です。クレマを上手くつくるにはコーヒーミルでの粒度調整は非常に重要です。

 

下記は、ロブスタ種のコーヒー豆を使用したときのクレマのつくり易さを、直火式エスプレッソメーカー (マキネッタ) であるカミラで検証した話です。

 

下記の記事では自分なりの手動コーヒーミルの使い方を紹介しています。焙煎したてのコーヒー豆を自分で挽くのは、一番コーヒー豆の香りを楽しめる瞬間だと思います。

 

下記は自宅焙煎を始めた頃の話です。初めから片手鍋に出会っていればとも思いますが、懐かしい思い出です。自宅焙煎した新鮮なコーヒー豆を使うとカミラのなめらかなクレマも非常につくり易いです

 

下記は片手鍋に出会う前の記事で、焙煎器具として煎り上手や手網を比較した記事です。しかし、現在、片手鍋が一番気に入っています

 

下記は、コーヒーの焙煎用器具として片手鍋を初めて知った話です。ずいぶん遠回りしてしまいました...まさに灯台下暗しでした...自宅焙煎に興味のある方は是非ご覧ください!

 

下記の記事では片手鍋と同じような原理で焙煎できそうな電気式の鍋型焙煎器を紹介しています。スケールアップと焙煎の簡略化が目的です。

 

下記ではあっさりが特徴と言われる雲南コーヒーを紹介しています。現在、私のお気に入りのコーヒー銘柄です。

 

下記はちょっと毛色が異なりますが、中国語のコーヒー用語をまとめました。

 

【豆の形状】自宅焙煎の初心者向けのコーヒー豆を見つけました!【ピーベリー/丸豆】

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左がピーベリー (丸豆)、右が通常の平豆、共に雲南コーヒー (カチモール種)

 

今回はコーヒーの自宅焙煎で、特に初心者にも片手鍋や手網で焙煎し易い豆を紹介します。

最初に答えを述べてしまいますが、その焙煎し易い豆というのはピーベリー (Peaberry) のことです。(通常の平豆に対し、丸豆とも呼ばれています。)

 

▼参考

Peaberry - Wikipedia

 

焙煎時になぜ焦げやすいのか?|コーヒー豆の形状

以前の記事にも書きましたように、現在、私は自宅焙煎のためのお手軽な焙煎器として片手鍋を使用しています。

 

片手鍋は鍋自体に攪拌機能はないので、均一に焙煎するためにタイミングをみながら鍋を適度に振る必要があります。

この鍋の振り方やタイミングは個人差があり、コンロ、焙煎量や豆の種類といった条件によっても異なるもので、初心者には上手く焙煎するのが難しい場合があります。

 

また、上手く焙煎し難い理由については、素材のコーヒー豆自体の形状も関係しています。

なぜなら、通常のコーヒー豆は平らな面を有していますが、この平らな面のせいで鍋底で転がり難く、特にその平らな面が焦げやすい傾向にあります。(下の写真のようなイメージです)

 

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一方、ピーベリーは形状が比較的に球状に近く鍋底で転がり易いため、片手鍋や手網といった手振り焙煎に好適ではないかと、ふと気付きました。(もちろん知っている人は知っていたのでしょうか...)

今まで雲南コーヒーの試供品を通じてピーベリーの存在は知っていましたが、平豆と味についてそれほど違いを感じなかったため、興味がありませんでした...

 

しかし、焦げた豆の平面を見ながら丸い豆があればいいのになぁ~と思っているときに、たまたま思い出したわけです。

この丸い形状のピーペリーを...

 

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専用設備とスキルのある業者が焙煎をした平豆と丸豆に違いを感じなくとも、素人焙煎であれば焙煎し易い分だけ差が出る可能性もあります。

また、うまく焙煎できる焙煎度のバリエーションも広がる可能性もあります。(特に浅煎り方向で...)

 

丸みを帯びていて小粒なピーベリーは焙煎し易い

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上の写真の左がピーベリーで右が平豆ですが、ピーベリーの方が丸くサイズも一回り小さいのが分かります。(コーヒーの品種は同じです)

私が入手したのは普段よく飲んでいる雲南コーヒー (カチモール種) のピーベリーで、平豆に対して価格は15%ほど高めでした。(他の品種のコーヒー豆もピーベリーだから極端に高くなることはないようですが、少し割高になるようです)

 

▼参考:雲南コーヒーに関して

 

 

しかし、上手く焙煎できるのであれば、15%ほどの価格アップは十分に許容できる範囲です。

早速、入手した雲南ピーベリーを焙煎してみました…

 

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予想通りですが、けっこう均一に色が着きやすく、浅い焙煎度も取り組み易い印象です。(上の写真は右の方が焙煎度は浅いです...)

 

焙煎し易い豆+α|自宅焙煎をより充実させるために!

好みの豆を思い通りに焙煎する、もしくは豆のポテンシャルを最大限に引き出した焙煎をするといったことが、コーヒー豆を焙煎をする上での究極の目標になるかと思います。

しかし、そこまで深入りせずとも個人で自宅焙煎を楽しみたい場合、焙煎し易い豆を使って、煎りたてのコーヒー豆を味わうのも一つの手段だと思います。

 

そんな場合に今回のピーベリーは、有力な一つのオプションになると思います。

私の場合、この豆を使って今まであまりチャレンジしていなかった浅煎り〜中煎り付近の焙煎を自分なりに極めて行こうかと考えています。

 

また、浅煎り〜中煎り付近を美味しく飲むためのオプションとして高木まろやか式の抽出方法も非常に役に立っています。


まろやかドリップ初級クラス

 

この方法はかき混ぜる蒸らしと差し湯が特徴です。

焙煎に失敗した思ってもけっこう誤魔化しが効き、美味しく飲めると思います。

ただし、深煎りだったら蒸らし中にかき混ぜない松屋式みたいな方が好みですが…

 

あと最近、浅煎り方向にシフトしているのは、新しいミル (TimemoreのSlim plus)でジョリジョリと挽きたいというのもあります。

このミルは硬い豆でも引っかかりもほとんど無く、かなり使い勝手がいいです。

刃が改良されているので旧型のTimemoreのミルより微粉もも少なく、浅〜中煎りでサッパリ飲むのにもうってつけです。(もうじき日本にも導入されるはずです。このミルの紹介記事も予定しています)

 

以上、自宅焙煎を楽しむために焙煎技術の向上だけに拘るわけでなく、利用できるオプションは利用し、煎りたてのコーヒーを楽しんでいます

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

以降では本ブログのコーヒー関連の記事を紹介しています。よろしければどうぞ!

 

下記は現在の自宅焙煎で、焙煎器として使用している片手鍋に行きついた経緯などをまとめています。

 

下記は現在使用している片手鍋とその選定基準などに関しての記事です。(片手鍋にも材質やサイズなど色々と選択肢があります)  昨年から10ヵ月ほど、現在の鍋を使用しています。

 

下記は電動の鍋型焙煎機についての記事です。鍋焙煎が気に入っているので、同じような感じで焙煎できそうな電動焙煎機を買ってみました。焙煎条件は限定されますが、まずまずの買い物でした。

 

下記はあっさりが特徴と言われる雲南コーヒーの紹介です。現在、私のお気に入りの銘柄です。(今回のピーベリーも雲南コーヒーです)

 

下記はタイムモアSLIMというコーヒーミルについての記事で、中国の新興企業であるタイムモアのミルを、ドイツの老舗ザッセンハウスが (うっかり?) パクってしまったという話です。私が購入したのはこの後継機種でSLIM plusという機種ですが、デザインは同一です。シンプルなデザインが気に入っています。(もちろんミルとしての性能も高いです)

 

 

【電気式鍋焙煎】鍋型の家庭用電動コーヒーロースターを使ってみた!【自宅焙煎】

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右側が電動コーヒーロースター (ガスコンロに置いてありますが、熱源は電気のためガスは不要です)

 

今回は家庭用の電動コーヒーロースターを紹介したいと思います。(上の写真の右側がその焙煎器です)

これは以前からコーヒー豆の自宅焙煎で使っている片手鍋と原理的には似ているのですが、熱源は電気攪拌はモーターで行うタイプの焙煎機です。

ずっと気になっていたので、思い切って購入してみました。(中国にも興味を魅かれるコーヒーツールがけっこうあります...)

 

電気式の本焙煎機を使い始めてまだ日が浅いのですが、下記の記事で紹介した片手鍋を使った焙煎は一年近く続けているので、その片手鍋の焙煎と比較して気付いたことや注意事項をまとめてみます

 

 

上記のようなコンロを使用した普通の片手鍋の焙煎をもっと楽にしたいと考えている方、安価な電気式の焙煎機に興味がある方は是非ご覧下さい!

 

どんな種類があるのか?|鍋型の電動コーヒーロースター

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引用:タオバオから引用:https://m.tb.cn/h.VC5JwFr?sm=6e37b7


上記は日本のAmazonなどでも入手可能な鍋型の電動コーヒーロースターです。

なぜこの形状に着目しているのかというと、蓋付きの片手鍋焙煎と同様に、ほぼ密封状態で風味を逃さず、均一性も良く焙煎できそうだからです。

 

今回導入した機種は推奨焙煎量が一番手頃 (300g) で、100~240℃の温度設定もできる下の写真の右側の機種を選びました。

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上の写真左の片手鍋は直径16㎝で、右側の今回導入した電動コーヒーロースターは鍋部の直径が22.5㎝とかなり大柄です。

ガスは必要ないのですが、換気扇を利用したいのでガスレンジの上において使用しています。

 

焙煎してみる|どうやって焙煎を調整するのか?


鍋型の電動焙煎機を使ってみた!|コーヒーの自宅焙煎

 

上の動画は今回の電動コーヒーロースターでコーヒー豆を焙煎している様子で、攪拌棒の回転速度は変更できず、温度のみ調整できます。

しかし、出力Maxでも2ハゼが来るのに25分程度は必要なので (1ハゼは20分程度)、事実上温度調整はしません... (Max付近しか使わないでしょう)

上記では焙煎中に蓋は閉じたままで開けていませんが、通気口もあり、特に煙臭くなるということはないです。(煙自体もより短時間の焙煎よりも少なめに感じます。また蓋を開けたら温度が低下してさらに焙煎時間が伸びてしまいます...)

 

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上記は焙煎容器内 (空間部分) の温度で、左が1ハゼ中の温度 (141.5℃)、右が2ハゼ中の温度 (154.5℃) です。

豆部分の温度は焙煎機では挿し込み口が狭かったので計測していませんが、通常の鍋焙煎と同程度であれば、1ハゼ中は190℃付近2ハゼ中は220℃付近になっているはずですので、焙煎機内の空間中の温度は豆部分よりもかなり低めな印象です... (もっと容器内の温度を上げたい...)

 

仕込みの豆を300gから200g程度に減らせば1ハゼまでの時間は短縮できますが、2ハゼまでの時間はあまり短縮できません。(つまり1ハゼと2ハゼの間隔が開いてしまう。この場合、風味は薄い割に苦味が強くでてしまうように感じます...)

豆を減らすと容器内の温度が上昇し難いことが2ハゼが遅い原因ですが、豆自身の蓄熱性も焙煎容器全体の蓄熱性にかなり影響しているようです。

200g程度の焙煎量でも2ハゼに入れない焙煎度を目指すのであれば、もしかしたら丁度良い具合に使えるかもしれません。(まだチェックしていませんが...)

 

また、300g程度の焙煎量だと焙煎後の冷却がかなり大変です。

私の場合は、下記の記事にある冷却器 (コーヒークーラー) を使用しています。

 

 

注意点としては、今回の電気式鍋型焙煎機から上記の冷却器に豆を移す際、豆がポロポロとこぼれ易いので、下記のような大きめの中華鍋に一度焙煎直後の豆を移し、中華鍋から冷却器に移しています...

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【今回の焙煎条件のまとめ】

  • 生豆の種類              :雲南 (カチモール) の半水洗式
  • 仕込み量                :300g
  • 加熱出力                :Max (設定上240℃)
  • 予熱               :1~2分 (容器内温度50℃程度)
  • 1ハゼまでの時間   :約20分
  • 2ハゼまでの時間   :約25分 (2ハゼに入ったところで焙煎終了)

 

風味は?|まずは中深煎りで確認

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上の写真は今回の電動コーヒーロースターを使用して焙煎した豆です。

1ハゼが約20分、2ハゼが約25分の条件で焙煎した豆で、2ハゼに入った直後で煎り止めました。

見た目は均一に焼けていて、焙煎豆の焼き加減の表面的な均一性に関しては問題無いレベルです。

 

風味を伝えるのは苦手なので、主観的なことを簡潔にまとめます。

  • 1ハゼと2ハゼの間隔が長くなってしまった焙煎豆は苦味が強く、苦味以外の味は薄く感じる (例えば1ハゼが15分、2ハゼが25分程度の焙煎)
  • 1ハゼが20分程度まで延びても2ハゼが来るのが1ハゼから5分程度であれば、風味はまあまあ良い。 (ただし、1週間以上寝かさないと風味が弱いです。松屋式や高木まろやか式などの淹れ方で飲んでいますが、個人的には十分に美味しく飲めます)

 

このような焙煎条件の傾向は、普通の片手鍋を使った焙煎とも傾向は概ね一致します。

自分としての一番の注意点は、風味が強くなるのに要する時間ですね...

通常 (?) の15分程度で焙煎を終える処方の焙煎豆よりも、風味が強くなるのにより時間を要するようです。(15分程度で完了する焙煎の場合は1~2日でも風味はけっこう強くなる印象を持っています)

 

風味の出方の違いは、おそらく今回の電動コーヒーロースターは焙煎条件がマイルドだからでしょう。(豆との相性もあるかもしれませんが...)

もしかしたら、風味の鮮度がより短時間焙煎の豆よりも長持ちする可能性もありますが、そこは未確認です。(飲み切ってしまっていて確認できず...)

 

片手鍋と比較して便利か?

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今回紹介した電動ロースターでは生豆300g程度であれば楽に焙煎できます。

時間をかけて焙煎している分、煙もなだらかに出ている印象で、片手鍋の短時間焙煎よりも煙は少なく感じます。

焙煎条件の微調整はあまりできませんが、使い方次第で便利なツールになると思います。(私は会社に持っていく分を取り合えずこれで焙煎しています...)

もちろん再現性は高いです。

 

ただし、焙煎量が多くなるので、焙煎後の冷却の仕方を工夫する必要があるかもしれません。(篩と団扇ではけっこう大変です...)

私は下記の冷却器を使用しています。

 

今後の予定│異なる焙煎度への展開

まだこの電動ロースターを使い始めたばかりなのですが、今後も継続して使い、焙煎条件も色々と検討していくつもりです。

下記の点に関して、本記事をさらに補足していくことを考えています。

  • 異なる焙煎度での出来栄えの確認 (深煎りは少なめの量で手鍋で焙煎した方がいい気がするので、まずは浅煎り~中煎りの確認に重点を置きます)
  • 蓋部周辺を保温したときの内部温度の変化と焙煎に与える影響
  • 予熱の影響 (今回は予熱はほとんどしていませんので...)

 

下記は同型機のAmazonへのリンクです。興味のある方は確認してみて下さい!

 

以上、ご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

参考までに、下記は現在使用している片手鍋に関しての紹介記事です。昨年から10ヵ月ほどこの鍋を使用しており、その片手鍋を選んだ経緯をまとめました。

 

タイムモアCと1Zpresso JE-plus|コーヒーミルによる挽き豆の粒度の違いを詳しく検証

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以前、Timemore (タイムモア) と1Zpressoのコーヒーミルのそれぞれの挽き豆でコーヒーを淹れると、それらに風味の違いを感じることをお伝えしました。

 

今回はこの違いが起因すると思われる挽いた豆の粒度分布を、篩を使って詳しく調べてみました。

篩としては目開きが20目、30目、40目、50目、100目、200目の6種類と、篩の直径約0.5mmの穴の開いた微粉セパレーターを使用しました。

 

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篩を使って粒度を確認|まずは微粉セパレーター

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まずは上の写真にあるような手持ちの微粉セパレーターを使って挽いた豆を篩ってみました。
この微粉セパレーターは篩の直径が0.5mm程度あり、自分の感覚では篩い分けられる量がちょっと多すぎるので普段は使用していません。(全部篩ってしまうと味的に好みではなく、途中で止めるのも面倒なので...)

※ひとまず以降では、この手持ちの微粉セパレーターで除去した細粒を微粉と呼びます。

 

【試験条件】下記が試験条件です。(挽き豆の粒度は粗挽きです。最近、よく使っているので...)

  • コーヒーミル    :タイムモアC、1Zpresso JE-plus
  • 挽くコーヒー豆の量 :7.5g
  • 挽き豆の粒度    :C (クリック数#27、#32)、JE-plus (クリック数#64)
  • 篩う時間        : 2分 (1分ほどで篩い分けはほぼ完了 (変化が無くなる) していますが、念を入れて長めに篩っています)

 

【試験結果】早速ですが、この微粉セパレーターで篩った結果は下記の通りです。

  • タイムモア C

    ✔ 粒度1 (クリック数 #32):1.0g

    ✔ 粒度2 (クリック数 #27):1.0g

 

  • 1Zpresso JE-plus

    ✔ 粒度1 (クリック数 #64):1.0g

 

以上のように、これら二つのミルで挽いた豆を、微粉セパレーターで篩った結果、含まれる微粉の量は同等です。

使用しているスケールの精度 (0.1g刻み)も良くないのですが、下記のように見た目からもほぼ同じに見えます。

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写真左がタイムモア C (クリック#27)、写真右が1Zpresso JE-plus (クリック#64)

 

微粉セパレーターで篩った限りは、タイムモア Cと1Zpresso JE-plusの挽き豆の違いはよくわかりませんでした。

 

篩った挽き豆をさらに篩ってみる|微粉セパレーターよりも粗い粒度

手持ちの微粉セパレーターでは差が出なかったので、上記で微粉を取り除いた挽き豆を (粒度の粗い量が多い方)、下記の篩を使用してさらに分粒してみました。(直径5㎝の篩で一つ200~300円程度で購入)

  • 20目  :目開き0.90mm
  • 30目  :目開き0.60mm
  • 40目  :目開き0.45mm (手持ちの微粉セパレーターとだいたい同じメッシュ)
  • 50目  :目開き0.35mm
  • 200目:目開き0.074mm

 

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この際は目開きの小さい方を下側にして篩を順に重ねていって、5段重ねにして10分間ほど粉の変化が無くなるまで篩いました。

 

微粉セパレーターで全て分離できていれば、50目の篩に残る挽き豆はほとんどなくなるはずですが、実際には40目をすり抜けて50目の上に残る粒子も若干ありました。

粒子同士がくっついて中々離れないことも考えられ、篩で完全に分離するのは難しいというかもしれません... (このような場合、工業的には水に分散させて分析しますが、今回は趣味の活動なので...)

 

篩った結果は下記の表のようになりました。(200目の篩にはほとんど残っていないので省略しています)

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上の表の結果を写真で見ると下のようになります。

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タイムモアCの粒度で#32と#27では#32の方がJE-plusと似ているように見えますが、それぞれの挽き豆でドリップしてみると、いずれにしろJE-plusの挽き豆で淹れたコーヒーの風味とは違いを感じます。(微粉を除かないでコーヒーを淹れての比較)

というわけで、微粉セパレーターで微粉を取り除いた挽き豆をさらに分粒しても、タイムモアCとJE-plusの挽き豆の間に決定的な違いは見つけられませんでした...

 

篩った微粉をさらに篩ってみる|微粉セパレーターよりも細かい粒度

微粉の量や微粉を取り除いた挽き豆をさらに分粒しても違いがよく分からなかったので、次に取り除いた微粉の方をさらに分粒することにしました。

ここではさらに100目の篩を追加し、下記の三つの篩を使用して微粉セパレーターで分粒した微粉をさらに篩いました。

 

なお、ここではタイムモアCの挽き豆は、粒度がクリック#32の方に限りました。(クリック#27の挽き豆よりも粒度分布がJE-plusに似ていたので)

  • 50目    :目開き0.35mm
  • 100目  :目開き0.154mm
  • 200目  :目開き0.074mm

 

篩った結果は下記のようになり、スケールの性能が低いこともあり数字上は差がありません...

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ただし、200目の篩上に分粒された粉の量に関しては、下の写真のように明らかな差がありました。(0.1g未満なので、手持ちのスケールでは違いはわかりませんが...)

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つまり、100目 (目開き:0.154mm)を通り抜けるような微粉の量に関しては、タイムモアCの方がJE-plusよりも多いことがわかりました。

 

微粉が多いとどうなの?

以上から、タイムモアCと1ZpressoのJE-plusの風味の違いに、100目の篩を通り抜けるような微粉が影響している可能性があることがわかりました。

実際に100目の篩で挽き豆を篩ってコーヒーを淹れてみれば検証できるのですが、手持ちの篩は小さすぎてやってみる気になれません...

※後日、篩をスケールアップして試してみました。

 

【追記】直径10㎝の篩を購入して篩ってみました。

下の写真の右が100目 (目開き:0.154mm)で、左が200目 (目開き:0.074mm)

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タイムモアCを篩って、100目以下の微粉を取り除いたコーヒーを淹れてみました。

はっきりいってJE-plusに近づいたとは思えませんし、不味くなった感じさえあります...

篩って手間をかけるのであれば、抽出の際にお湯をできるだけ動かさない (ぐるぐる回して注がない)、抽出時間を長くし過ぎないように気を付ける程度の微粉対策の方が自分の好みに簡単に近づけられます。

 

ちなみにJE-plusも微粉を取ったら不味く感じられました。

自分としては適当に微粉を残しておかないと物足りないようです...

その調整は面倒に感じます...

 

【風味以外の微粉の影響】

風味以外にタイムモアCとJE-plusで明確な違いとして、挽いた豆のミルの刃の周辺や粉受けへのこびり付き方の違いが挙げられます。

JE-plusの方がこびり付く挽き豆の量が多く、手間がかかります。(タイムモアCの方は叩くとすぐに取れるので、作業が楽です!)

 

下の写真のようにJE-plusの方は挽き豆の粒度によらずこびり付きます。(左側が極細挽き、右側が粗挽き)

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この現象も実は微粉が影響しているのではないかと推定しています。

微粉が比較的多いタイムモアCでは、目に見えないような微粉が実は刃の周辺や粉受けに付着していて、粒径の大きい挽き豆の付着を防いでいるのではないかと考えています。

この考えだと、微粉の少ない高性能ミルほど、上記のような付着が多いというようなことになりますが...

 

少なくとも静電気だけでは説明は難しいです。

タイムモアCの粉受けは樹脂製で、JE-plusはアルミ製なので...

 

また、普通にドリップしたりクレバードリッパーでの抽出ではJE-plusを使った方が淹れたコーヒーの風味的に好みだったのですが、松屋式で淹れてみるとタイムモアCでも好みの味に調整できることがわかりました

風味が好みに調整できると、タイムモアCの方が使い勝手はいいですね...

質感はJE-plusの方が圧倒的に良いのですが…

もちろん微粉は除去していません...

 

松屋式のドリッパーやフィルターも購入して活用しています!(ちと高いですが、中国でも入手可能でした)

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ドリップの手法も奥が深すぎてまだまだ理解できていませんが、少しずつ開拓していこうかと思います。

松屋式の他、高木まろやか式も似た方法で、こちらは手持ちの器具で試せると思います。

この辺りの手法は検索すると、すぐに説明しているサイトや動画が見つかるはずです。

 

▼参考

松屋式ドリップ | 株式会社 松屋コーヒー本店

まろやかコーヒー教室  高木まろやか式

 

以上、最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

参考までに下記はタイムモアCに関しての紹介記事です。発売から1年が過ぎ、競合品も続々登場していますが、今でもコストパフォーマンスに優れた入門用におススメのミルです。

 

下記は1ZpressoのコーヒーミルのJE-plusに関しての紹介記事です。このミルを使ってみて、ミルを変えると淹れるコーヒーの風味も変わることに気付きました!

所有感はかなり高く、エスプレッソからハンドドリップまで1台で済ませたい人にもオススメです!

 

1Zpressoのコーヒーミル "JE-plus" の紹介|ミルを変えると風味も変わる!?

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1Zpresso コーヒーグラインダー JE-plus

 

今回は台湾メーカーである1Zpressoのコーヒーミル "JE-plus" を紹介します。

1Zpressoに対しては以前から興味があり、既に所有しているTimemore (タイムモア) のCやG1Sとの比較も交えます。

 

この "JE-plus" というモデルは日本で販売されていないのでご存知の方も少ないと思いますが、1Zpressoのコーヒーミル製品として参考になる部分もあるかと思います。

ちなみに1Zpressoの製品は以前に手動エスプレッソメーカーを下記のように紹介したことがあるのですが、1Zpressoとしてはコーヒーミル (コーヒーグラインダー) の方が主力の会社です。

 

 

1Zpresso - 海外公式サイト

 

1ZpressoにおけるJE-plusのラインナップ中の位置づけ

まず1Zpressoのラインナップはかなり多く、現在購入可能なものは下のようになります。表中の製品以外に、下に挙げたEproとZproという製品もあります。(海外のZproは日本向けのものと刃が異なります。また、Q2にも日本向けのものと刃の異るバージョンが存在します)

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タオバオの1Zpresso旗艦店から引用

 

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タオバオの1Zpresso旗艦店から引用

以上が1Zpressoのコーヒーミルの現在のラインナップで、JE-plusはエスプレッソ向けのモデルになっています。

エスプレッソ向けって何なの?と思われるかもしれませんが、個人的には下記が大前提だと思います。

 

極細で挽けて、かつ実用的な速さでできること

 

JE-plusの場合は上記に加えて挽き目調整が非常に細かい間隔で設定でき、粉受けも底が抜くことができて充填し易くなっています。(抜けない普通の底にもできますが...)

 

個人的には1Zpressoの精巧そうな造りに一番魅かれたのですが、個人的には既にタイムモアのミル (G1SとC) も持っています。

しかし日常的に使ってみたかったので、これらとできるだけ用途がダブらないようなモデルを選びました。(例えば、G1Sの極細挽きは楽とは言えないので、その改善を期待...)

 

スペックからみるG1SとCとの主な相違は下記のようになります。

  • 粒度調整の設定刻みが細かい タイムモアG1SとCが約24段階に対して、JE-plusが約240段階と10倍細かい間隔で設定可能 (実際に効果を感じるかは別の話)
  • 刃が大型 :JE-plusの刃の外径は47mm、タイムモアは38mm (G1SとC共に)。
  • 全体サイズも大型 :JE-plus (重量約850g)、G1S (重量約560g) 、C (重量約430g) 

 

下はメーカーのJE-plusの紹介動画です。(約1分30秒)


1Zpresso-1Z-JEplus-義大利進口六芯大刀盤三軸承上調式手搖磨豆機

 

JE-plusのデザイン|金属中心の精巧なデザインで高い質感

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JE-plusのデザインですが、上の写真のように金属が中心で非常に質感が高いです。

反面、重量は850gほどあるので、ズッシリときますが...

サイズもタイムモアのG1よりも一回り大型です。

 

この辺のデザインに魅かれる人も多いのではないでしょうか?

好みもあると思いますが、所有感は高いと思います。

 

挽いた感想

次はミルにとって肝心な豆を挽いた感触です。

タイムモアのG1SやCと比較してみます。(豆はすべて雲南の中深煎りを使用)

本当は興味ある人が自分で挽いて比べられるのが一番なのですが...

 

ハンドドリップ向け

ハンドドリップ向けですが、挽き目の設定はクレバードリッパー向けにそれぞれ調整しました。(抽出温度もそれぞれ変えて、好みの挽き目を探しました。結構粗目に行き付きました...)

  • JE-plus   :62クリック
  • タイムモアC   :27クリック

実は意外に二つのミルで豆を挽いた感触にあまり違いを感じませんでしたが、JE-plusの方が安定感というか若干ゆとりがあるように感じます... (浅煎りとかであればもっと差が感じられるかもしれませんが...)

 

JE-plusのハンドルは持ち易く、回転半径が長い (てこの原理で長い方が力が少なくて済みます) のも挽いた感触に影響していると思います。

時間で測ってみても、JE-plusの方が数秒早いかどうかです。(15g挽いて)

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上の写真は実際に挽いた豆です。

これ見ても自分にはどう判断してよいのかわからないのですが、JE-plusの方にはもわもわっとした細かい粒子があるようにも見えます。(微粉というべきか...)

これが原因なのかは定かではありませんが、実際に淹れたコーヒーの風味は明らかに異なります。

 

その風味はJE-plusの方がマイルドでズッシリとした風味で香りもやや強め、淹れたコーヒーの自分の好みとしてはJE-plusです。

これはクレバードリッパーでの感想で、温度はJE-plusの方を少し下げて淹れています。(主観や諸条件によっても風味の感じ方は異なると思いますが…)

 

タイムモアCの方は比較的にスッキリとした風味で、明らかにJE-plusとの違いは感じられます。(タイムモアG1Sでも挽き目が27クリック付近で確認しましたが、薄く苦味が強く出る傾向でJE-plusのようなまろやかな感じになりませんでした...)

ただし、ウェーブドリッパーで淹れるとJE-plusの方が非常に苦く感じたりして、淹れ方にも依存するようです。(タイムモアCの方があっさり目に仕上げやすい気がします...)

 

というような感じで、単にミルの挽き目調整だけでは辿り着かない風味の違いが、ミルを変えることで得られるということが今回実感できました。

ドリップは苦手だったのであまり深入りしていませんでしたが、これは自分にとって大きな収穫でした。

同じコーヒー豆で淹れても他の人とは全然違う味を感じている可能性もありますね... (それぐらい違いを感じました...)

 

なお、タイムモアCとJE-plusの挽き豆の粒度分布の違いについては、下記の記事でもう少し詳しく検証しました。

 

直火式エスプレッソ (Kamira) 向け

カミラ (Kamira) は下の動画のような直火式のエスプレッソメーカーです。


カミラ|直火式エスプレッソメーカーでもなめらかクレマが出る!/ Getting creamy crema with Kamira stovetop espresso maker !

 

カミラ向けは、ゲージ圧 (内圧) が1bar程度で抽出開始 (滴下開始) するようにそれぞれ調整しました。(共にエスプレッソ挽きの領域には入っていません)

  • JE-plus        :37クリック
  • タイムモアG1S   :14クリック

普通にミルを立てて挽くとG1Sの方が重く感じるので、適度にハンドルが軽くなるようにG1Sの方はミルを傾けて臼刃に噛み込む豆の量を調節しています。(その分挽ける速度は遅くなりますが...)

そうすると、G1Sで65~75秒で挽けるところが、JE-plusでは55~65秒で挽けました。(挽いた豆の量は各16.5g)

 

個人的な感想としては期待したほどの差がなく、少しがっかりです。

JE-plusの方はハンドルが軽い反面、臼刃に噛み込んでいく豆の量がコントロールされている感じです... (どちらかというと、この感触はCの方に似ています)

一方、G1Sの方は挽こうと思えばミルを立ててもう少し速く挽けます。(ハンドルが重いですが...)

 

挽いた豆は下の写真のようになります。

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見た目ではあまり変わらないと思いますが、ホルダーに充填するとJE-plusの方が体積が大きく密度が低く違いがわかります。

また、カミラの内圧の上昇の仕方もJE-plusの方が緩やかで、Maxの内圧もJE-plusの方が低めになります。(抽出時間もJE-plusの方が短くなります...)

 

さらにアメリカーノにして飲んでいて気付いたのですが、JE-plusの方が粉漏れ量が多いです。(下の写真参照。飲み終わりの写真ですみません...)

G1Sは長らく使っていますが粉漏れはほとんどないので、この違いにはすぐに気付きました。

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この結果からJE-plusの方がG1Sよりも細かい粒子が多いことが推定できますが、カミラでの抽出圧力はJE-plusの方が低く、粒度を大きくすることも好ましくありません。(さらに抽出圧力が低下するため)

おそらくはJE-plusの方が粒度分布が狭いのだろうと思います。(粉体の密度が低いこともそれを示唆しています...)

 

風味的にもJE-plusの方が苦みの方が強くでる感じ味になり酸味が薄れますが、おそらくは豆や焙煎度の変更でそれは調節できるでしょう。

ただし、濃厚に抽出することに関してはJE-plusの方が調節が難しいです。(粉漏れを気にしなければできるかも...)

 

手動式エスプレッソメーカー (1Zpresso Y3)

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手動エスプレッソメーカーの1Zpresso Y3での抽出の際も、上記の直火式のカミラと同じような傾向になります。(風味を含めて)

Y3の推奨は挽き目は上記の直火式と同じレベルの細挽きで、極細挽きではないのですが、G1Sの方はさらに細挽きでも粉漏れも少ないです。

ちなみに、極細挽きの方が圧力も高まるのでクレマはより緻密で長持ちし、風味も濃厚になります。

 

JE-plusしか知らなかったら何も問題を感じなかったかもしれないのですが、挽いた豆を圧力をかける抽出器で使用する場合、G1Sの方が使いやすく感じます。

JE-plusの方は細かく挽いた割に圧力がかからないかなという印象です。(タンピング等のスキルがあればカバーできる可能性はあります...)

一方、G1Sでの極細挽きはJE-plusよりも挽くのがやや疲れますが...

 

JE-plusの方は購入してから2ヵ月あまりなので使いこなせてないというのもあると思いますが、マキネッタやエスプレッソ向けではあまり良い点を見いだせていません...

現状はJE-plusをハンドドリップ向けで使用するのが気に入っています

 

挽き目調整のダイヤルの位置

JE-plusは上部に挽き目調整のダイヤルがあるのも特徴ですので、下部の内側にあるよりは挽き目調整しやすいです。

ただし、現在が何周目なのか目盛りからはわかりません...

そのため、微調整はし易いですが、範囲を大きく変えて使用することに対してはそれほど恩恵はないと思います。(どこかにメモを残したりするか、覚えておくかする必要があります)

 

JE-plusの分解とメンテナンス

JE-plusを分解するすると、下のようになります。

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タイムモアよりもJE-plusの部品点数は多く複雑ですが (同社のZproやKproに比べたらややシンプルですが…)、かなり質感が高いのがわかると思います。

上の写真の左上の粉受けはマグネット脱着式で、ネジって外します。

刃は指が切れるような鋭さは無く、その分耐久性が期待できそうです。(例えば煎りの浅い豆でエスプレッソ挽きなんかは刃への負荷も大きいでしょうから... その分、サクサク感は少し犠牲になっているのでしょう)

 

頻繁にここまで分解することはないので、多少部品点数が多くても特に面倒と感じるレベルではないですが...

0点調整を几帳面に0に合わせようとすると、時間を取られるかもしれませんが... (私は0に合わせる派ですが...)

 

分解の様子は下記の動画も参考になります。(中国語のみですが雰囲気はわかると思います)


1zpresso JE plus │ 性價比爆棚好物 一支很值得考慮入手的手磨。

 

普段の手入れに関しては、ミルの筒の内部は付属のエアブラシでシュポシュポするぐらいしかありません。

下のようにJE-plusは回転シャフトを固定する部分が4本あるのと、スキマが狭いので付属のブラシは入りません...

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上の写真の右上はG1Sですが、ブラシで粉を落としたりティッシュでオイル分を拭けたりできるので一番掃除はし易いです。(Cも付属のブラシは入らないです...)

また、豆の投入もG1Sが一番投入しやすいです。(JE-plusは少し工夫が必要です...)

 

また、挽いた直後の粉受け側の刃の周りの汚れ方に関しては、JE-plusが一番粉が付着しています。(粒度によらず)

下の左側がJE-plusで細挽き、右側が中挽きにした直後の写真です。

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当然、粉受けを付けた状態でミルを叩いて落とすわけですが、結構こびり付いているのでなかなか取れないのと、底が外れる粉受けにしている場合は強く叩くと底が抜ける懸念があります。(経験済み)

ここは人によってはストレスに感じるかもしれません...

使っていると少しマシになりましたが... (多分見えない微粉やオイルで粉が付着し難くなるのだと思います...)

 

タオバオの製品レビューをみても粉の付着は1Zpressoの製品は多いようで、"静電王" なんていうコメントもあります...

粉受け部分の粉の付着具合はG1SやCと大差無しです。

そのため、メンテナンスに関してはJE-plusが一番手間がかかりますが、淹れられるコーヒーの風味や挽き味の方が優先順位が高いので、この部分は気にはなりますがとりあえず許容範囲なレベルです... (ただやはり気になっているので、使い勝手の良いタイムモアCを使用した淹れ方も継続して検討中です)

 

まとめ

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1ZpressoのJE-plusを使ってみて、ミルのレビューは難しいなとかなり感じました。

とりあえずいい所だけアピールするのは簡単なのですが、今まで使っているミルとの比較となるとどうやって伝えればいいのか...

挽き目を比較しても見た目なんて大して違いはありませんし...

 

一方、ミルが異なれば挽いた粉も異なり、それぞれに個性があり風味にも影響しますので、単純にスペックでは片付けられない面も大きいです。(感じ方も人それぞれだと思いますので...)

加えて圧力が掛けやすいかどうかといった抽出条件にも影響しますが、これは調節目盛りの間隔の狭さだけでカバーできるものでもありません。(実際に使ってみれば実感しやすいのですが...)

 

確実に言えるのはタイムモアのG1SよりもJE-plusの方が極細挽きでハンドルが軽く、Cよりも極細挽きで大幅に挽けるのが速いということですね。

ただし、細挽き、極細挽きの使い勝手としてはG1Sの方がよく、こちらはG1Sを継続して使用しています。

 

一方、ハンドドリップですが、いくつかドリッパーを試してみてJE-plusとクレバーコーヒードリッパーとの相性がよいと感じていて、しかも風味が好みです。

ドリップはもっぱらこの組み合わせで飲むことが多くなりました。

この組み合わせは香りも味もしっかりでるイメージで、しかも味は苦いというよりまろやか...

まさに豆を挽いてお湯を入れるだけで、かなり好みの仕上がりです。

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もしかしたらドリップでも浅煎りだったらタイムモアCの方がいいのかもしれませんが、私の頻度的には稀です。

したがって、現在、タイムモアCの出番が激減しています。(追々、豆の種類が変わったり、何かの気付きがあれば変わるかもしれませんが...)

ちなみにCの価格は中国現地でJE-plusの4分の1しかありません... (これをどう考慮すべきか...難しいところです...)

 

2020年12月13日追記)JE-plusの使用頻度は激減中です。際立った特徴が極細挽きでの微調整しかないため、TIMEMOREのplusのバックアップ的な使用に留まっています。

性能バランスはいいので、これだけで色々使い回したい人には向いているかもしれませんが、複数のミルを持っている場合は組み合わせに依存すると思います。

 

個人的に普段使いの際にネックになっているのは、やはり重さやメンテナンス性 (微粉の付着や分解清掃の煩雑さ) が良くない点です。(メインには使いづらいです)

品質や極細挽きの精度は素晴らしいので、各自が何を重要視するかで評価は変わると思います。

 

というわけで、今回はこの辺で終わりにしたいと思いますが、ミルを変えると味にも大きく影響するというのが今回の一番の気付きです。

機会があれば、是非いろいろなミルで味を確かめてみて下さい!

単純に粗挽き~極細挽きといった表現では片付けられない発見があると思います!

 

なお、現状、JE-plusなどの日本で未発売の製品に関し、1Zpresso - 海外公式サイトからの購入ができないようです。(発送先に日本が含まれていないため)

しかしながら、AliExpressなどの通販でも入手可能ですので、参考までにAliExpressの公式サイトへのリンクを貼っておきます。(Q2、Zproも国内よりも安く入手可能ですが、刃の形状が異なる仕様もありますので、国内版と同じ仕様のものが欲しい場合はご注意下さい)

JA.AliExpress | aliexpress Japan - AliExpress

 

▼1Zpressoの国内モデル (Zpro、Q2) はAmazonでも確認できます。

1Zpresso コーヒーグラインダー Zpro | Amazonでチェックする

1Zpresso コーヒーグラインダー Q2|Amazonでチェックする

 

以上、ご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

下記は本ブログのコーヒーミル関連の記事です。(比較的読まれている方から抜粋)

よろしければどうぞ!

 

下記の記事では自分なりの手動コーヒーミルの使い方を紹介しています。タイムモアのSタイプも普通に構えるとハンドルが重いですが、本体を傾けて使用するとスムーズに挽けます。(Sタイプは刃に噛み込まれる豆の量が過剰になりがちで、ハンドルが重くなる傾向がありますので...)

 

下記は現在お気に入りのコーヒーミル、Timemore (タイムモア) のG1についての紹介記事です。G1は同社のフラッグシップモデルに相当します。(個人的には現在は刃をSタイプに変更して使用しています)

 

下記の記事はタイムモアのミルのエントリーモデル、タイムモアCについての記事です。ハンドドリップ用に使っていましたが、新たに1ZpressoのJE-plusも加わったので、使用頻度が減っています... (使い勝手というより風味に対する好みの影響です...) しかし、JE-plusの価格は中国現地でCの4倍になります。コスパに優れたエントリーモデルとしてのCのポジションに変わりありません。

 

下記の記事では、タイムモアCとJE-plusの挽き豆の粒度分布の違いについて、もう少し詳しく検証しました。

 

 

【TIMEMORE】ハイエンドコーヒーミルの新製品「栗子X」が登場!【Chestnut X】

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Timemoreの栗子X

引用:タイムモアの微信公式アカウントより (https://mp.weixin.qq.com/s/HyIkZmMNYZxFif_lRlmHeQ)

 

本ブログでもTimemore (タイムモア) のコーヒーミルを何度か紹介してきましたが、そのタイムモアのコーヒーミルに今夏、ハイエンドの新製品「栗子X (Chestnut X) 」が登場することになりました。

2020年6月現在、まだ販売開始されていないのですが、新製品の発表記事から抜粋して紹介したいと思います。(2020年10月28日現在、ようやく販売開始されました。本記事の最後に栗子Xのレビュー記事へのリンクもありますので、合わせてどうぞ!)

 

▼参考 (タイムモアの微信の公式アカウントの元記事です (中国語のみ) )

 

タイムモアのコーヒーミルの新製品「栗子X」|Timemore Chestnut X

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Timemoreの栗子Xの特徴

引用:タイムモアの微信公式アカウントより (https://mp.weixin.qq.com/s/HyIkZmMNYZxFif_lRlmHeQ)

 

発表された新製品の「栗子X」の特徴を下記にまとめます。

  • 外観は同社のG1を継承、ただしオール金属
  • 臼刃は新規設計でサイズも刃の外径38mm → 42mmへと大型化
  • 粒度の調整は2段階調節(1クリックを5段階にさらに分割、120 (24 (従来) ×5) 段階に設定可)
  • 同社のNanoと同様な折り畳みハンドル
  • 粉受けはねじ込み式 (精度よく円形ではないボディの形状に合わせてピッタリとハマるとのこと)

 

発売は2020年8月25日頃 (9月15日頃に延期) とのことです。

※10月28日現在、発売開始されました。(中国現地価格:1699元)

中国での価格はG1の5割増しぐらいの設定になりそうです。

情報のアップデートがありましたら追記する予定です。(11月6日現在、入手したのでレビュー予定です)

※なんと、栗子Xのリリースより先にG1とSLIMのマイナーチェンジが実施されました...記事の最後に追記しました...

 

注目している点|新規設計の刃

栗子Xの特徴の一つに新規設計の刃が挙げられています。

個人的にはこの部分に一番期待しているので、この点をもう少し深堀りしてみます。

 

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引用:タイムモアの微信公式アカウントより (https://mp.weixin.qq.com/s/HyIkZmMNYZxFif_lRlmHeQ)

 

上の右側が新規設計の栗子Xの刃で、上部のギザギザが特徴的です。

この刃が開発された背景には、タイムモアでも使用中の上の左側のような形状の刃が、既に市場でコモディティ化してしまったことが挙げられています。(タイムモアのSタイプではなく、ノーマルの刃のことです)

 

具体的に私が調べた例を下に挙げます。(左上のTimemore Cの刃は自分の所有しているもので、他はタオバオからの引用です)

 

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ご覧の通り、他の中華圏のメーカーも同じ形状の刃を使用し、手挽きのコーヒーミルを上市しています。(ステンレス材というのも共通で、当然のようにベアリングと組み合わせて使用しています)

 

タイムモア以外のブランドについて
  • 1Zpressoは台湾メーカーでエントリーモデルQ2の日本での評判もかなりよいです。私も上位機種を一台所有しています。(他記事で紹介)
  • Hero は中国のブランドでS03は日本のAmazonにも掲載があるので選定。
  • minosはコーヒー系の某YouTuber氏がコマンダンテに匹敵する挽き目と紹介していたので選定。

 

本当にコモディティ化していますね...

特に1ZpressoのQ2の刃はサイズも明記されているのですが、外径が38mm、内径が29.5mmと計ってみるとタイムモアCと全く同一サイズです...

 

1ZpressoのQ2は日本でも導入され、多くのレビューで高い評価を受けています。(価格がCよりもかなり高いですが…)

しかし、一番重要なミルの刃がタイムモアCと同様なので、挽く性能に関してはタイムモアCと1ZpressoのQ2は大差無いような気が...

むしろ、タイムモアCのコストパフォーマンスがいかに高いのか、間接的に実証されているような気さえします…

 

評価が良くても他社と差が無いようでは今後のビジネスで勝っていけないので、今回の栗子Xのような新しい刃の開発も必要とされていたということでしょう。

この新しい刃が非常に楽しみです!

 

感想、栗子Xへの期待

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引用:タイムモアの微信公式アカウントより (https://mp.weixin.qq.com/s/HyIkZmMNYZxFif_lRlmHeQ)

 

個人的には取り扱い性の良さを維持したまま、挽く性能をどこまで向上できたのかが気になります。

他社のハイエンドのミルは重さや太さの点で取り扱いがよさそうなミルは少なく、現行のタイムモア製品はそういった点で優位性があると思います。

 

粉受けや刃の周辺への粉の付着もかなり少ないのもメリットです。(CもG1Sも共に)

また、分解してもタイムモアの製品はシンプルでメンテもし易いです。

そういった良い点を残しつつ、挽く性能でどこまで他社のハイエンドに迫れるのか、そこに注目したいと思います。

 

タイムモアX、取り合えず予約しました。

 (11月6日現在、入手しましたのでレビュー予定...)

 

そして、比較対象のミルも既にスタンバイしています。

中国在住の地の利を生かして中華コーヒーミルを特に吟味してみようかと...

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中華コーヒーミル (左から1Zpresso Je-plus、Timemore G1S、Timemore C)

 

Youtubeにも公式動画が挙がっていました。(情報は微信の方が詳しいですが...)


TIMEMORE Manual Hand Grinder Chestnut X Release 2020

 

栗子Xの紹介動画第二弾です。こちらの方が詳しいです!


CHESTNUT X is now available on Kickstarter.

 

追記1) G1とSlimのマイナーチェンジについて

栗子Xを楽しみにしている方も少なからずいらっしゃると思いますが、G1とSLIMのマイナーチェンジが先に実施されたので、情報を共有します。

臼刃がベース形状は異なるものの栗子Xと同様なコンセプトで改良されています。(下記の記事ををご参照下さい!)

 

▼参考:実際にPlusを購入してのレビュー記事です。

 

▼参考 : タイムモアの微信公式アカウントの記事を翻訳しました。

 

追記2) 栗子Xの開発ターゲットと性能的な特徴

下記で栗子Xの "誕生記 (诞生记)" ということで微信のTimemore公式アカウントより続報が届きました!

 

上の記事の要点をまとめると下記のようになります。

  • Timemoreはミルのメーカーとしてさらに高みを目指すために臼刃の設計から自分たちで取り組むことにした。(そうでなければ欧米のハイエンドメーカーに対抗できないから) そして、苦労の末、栗子Xを世に出すことができた。
  • 栗子Xはハンドドリップ向けに最適化されている。
  • 粒度調整の間隔は0.015mmで120段階
  • 同社の栗子Xの市場テストのフィードバックは、コマンダンテ C40やKINU M47といったハイエンドミルに対して劣らないポジティブな結果であった。
  • 栗子Xはエスプレッソ向けの極細挽きは遅く、この点はPlusシリーズの方が優れている。(挽ける速度的に)
  • 日本のグッドデザイン賞 (2020年度) を受賞

 

▼参考:粒度分布の比較 (高い評価を得ているC40やEK43をベンチマークしています)

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出典:微信のTimemore公式アカウントより

 

また、この記事の最後は下記の言葉で締めくくられています。

那么它真的是个完美的终极产品吗?

可能还不是,我们还会在这条路上继续研究,直到把它做到更好!

 

これを訳すと下記のようになります。

 

それでは栗子Xは本当に完璧な究極の製品でしょうか?

まだそうではないかもしれませんが、我々はこの道でさらに研究を続け、栗子Xをもっと磨き上げます!

 

追記3) 栗子Xのレビュー記事への案内

ご参考までに下記が栗子Xのレビュー記事です。興味のある方はぜひご覧ください!

 

 

以上、ご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

下記は本ブログのコーヒーミル関連の人気記事です。よろしければどうぞ!

 

下記の記事では自分なりの手動コーヒーミルの使い方を紹介しています。タイムモアのSタイプも本記事で紹介しているように、本体を傾けて使用するとスムーズに挽けます。(Sタイプは刃に噛み込まれる豆の量が過剰になりがちで、ハンドルが重くなる傾向がありますので...)

 

下記は現在お気に入りのコーヒーミル、Timemore (タイムモア) のG1についての紹介記事です。G1は同社のフラッグシップモデルに相当します。(個人的には現在は刃をSタイプに変更して使用しています)

 

下記の記事はタイムモアのミルのエントリーモデル、タイムモアCについての記事です。ハンドドリップ用に使っています。

 

【コーヒーの自宅焙煎】焙煎後の豆の冷却装置を導入|コーヒークーラー

今回はコーヒーの自宅焙煎に関してのトピックで、特に焙煎後の豆の冷やし方に関する話です。

下記の記事にも書きましたように以前から蓋付きの片手鍋を使用して、自宅でコーヒーの焙煎をしています。

 

 

焙煎に使用している器具としては次の二つです。

  • 蓋付き片手鍋
  • 目開きの異なる二つの篩 (焙煎後の豆の冷却用)

 

片手鍋は下の写真のようにアルミ製の雪平鍋と、激しく降ってもズレ難い (縁が深くハマる) 蓋の組み合わせです。

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篩の方は目開きが6目200目の組み合わせ

目が細かい200目の篩を下にして二つの篩を重ね、焙煎後の豆を6目の篩に打ちあけます。

そして、重ねた篩よく振って豆を冷却すると同時にチャフを分離します。

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最近、一度の焙煎量が200g以上になってきたのと、焙煎度も深煎り程度まで焙煎することも増え、焙煎後の豆を冷却するのが大変になってきました。

そこで、今回は焙煎直後の豆の冷却方法を見直し、効率アップを図りました

 

冷却効率をアップするために考えたこと

まず冷却効率をアップするために考えたのは、篩の直径を大きいものにサイズ変更することです。(現行は直径30cm、以前は20㎝を使用)

しかし、使い勝手の面からサイズ変更は一旦保留しました。

 

次に考えたのが篩にさらにドライヤーや掃除機を使用して豆を冷やすことです。

で、例えば篩をもう一枚追加して下のようなイメージを考えたりしていました...

 

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そして、タオバオでドライヤーやサーキュレーターといった器具を探していたところ、下のようなそのまんま焙煎用の冷却器具があることに気付きました... (写真はタオバオからの引用)

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この冷却装置は篩を2枚重ねて、下からファンを回して吸引する仕組みです。

篩の直径も20cmとそれほど場所を取るわけでもありません。

価格も4500円程度とそれほど高価でもないので、さっそく購入してみました。(耐久性等は不明ですが...)

 

冷却器を実際に導入してみた|篩2段重ね + 吸引ファン

実際にタオバオで上記の冷却器 (コーヒークーラー)を買ってみました。

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容量は豆500gとありましたが、500g入れるとかき混ぜることができそうもないのでおそらく400g程度が限界です。(かき混ぜないとチャフがなかなか落ちないので...)

肝心の冷却時間は240g程度であれば、2分程度で手で触って冷たく感じるぐらいになります。(まだMax240g程度までしか焙煎はしていません...)

 

下は実際に使用しているところです。

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この中国製の冷却器、とりあえずまだ10数回の使用ですが、問題なく使用できています。

このまま、故障もなく使えていけるのであれば、自分の中ではかなりヒット商品ですね。

今後、何か問題があったり、気付いたことがあれば追記していきます。

※2020年12月追記) 半年ほど使用していますが、特に問題無しです。

 

ご参考までに、下記は自分で撮影した冷却している際の動画です。


【自宅焙煎】焙煎後のコーヒー豆を冷却器で冷やしている様子【2倍速】

 

上の動画だと温度計を挿しているのでヘラで攪拌できませんが、普段はチャフ落としも兼ねてヘラも使用してもっと攪拌しているので、もっと温度の低下は速いです。

一段目の篩を手で回転させながら、ヘラで攪拌するような感じです。

 

ちなみに、上の動画だと2ハゼのピークから35℃まで下げるのに3分ほどかかっています。

あと動画のピントがイマイチでどうもすみません...

 

まとめ

まとめると、冷却器を導入したメリットに関しては下記のようになります。

 

メリット

  • 短時間で手間をかけずに冷却できる
  • 豆によっては完ぺきではないがチャフも除去できる
  • チャフの飛び散りが少なくなる
  • 焙煎豆の香りが良くなったように感じる (気のせいかもしれませんが...)

最後の香りに関しては錯覚かもしれませんが、一応ネットで自分と同じようなコメントがないか探してみました。

 

お尋ねの通り、焙煎後は出来るだけ速く冷却するのがベストです。
速く冷やすことによって香りのあるコーヒーが出来ます。
冷却終了した焙煎豆はしっかり冷たくなっていることが大切です。

焙煎後の急冷 - みんなの声| ワイルド珈琲

 

上記のように焙煎器や焙煎豆を販売しているワイルド珈琲さんのコメントが見つかりましたので、あながち間違っていないかもしれません...

興味のある方は自分で急冷して比較してみて下さい。

また、冷却器導入のデメリットに関しては下記の通りです。

 

デメリット

  • 購入費用
  • 置き場所の確保 (篩だけよりは仕舞難い)

メリット、デメリットをトータルで考えて、今のところ良い買い物だったかなと思っています。

 

ご参考までに、下記はAmazonのリンクですが日本でも同じようなコンセプトの製品が何種類かありました。(下記は一例です)

ただし、日本では全般的に価格が高めです...

それでも興味のある方は、Amazonなどで「コーヒークーラー」などのキーワードで探してみて下さい!

 

以上、最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

以降は本ブログのコーヒー関連のおススメ記事です。よろしければどうぞ!

 

下記は、コーヒーの焙煎用器具として片手鍋を初めて知った話です。ずいぶん遠回りしてしまいました...まさに灯台下暗しでした...自宅焙煎に興味のある方は是非ご覧ください! (焙煎後に本記事の冷却器を使用しています)

 

下記の記事で紹介している片手鍋が現在焙煎に使用しているもので、上記の記事で紹介している片手鍋よりも鍋底が薄いタイプです。(価格も安いです)

 

下記の記事では自分なりの手動コーヒーミルの使い方を紹介しています。焙煎したてのコーヒー豆を自分で挽くのは、一番コーヒー豆の香りを楽しめる瞬間だと思います。自宅焙煎までしなくても、自分で豆を挽くだけでもコーヒーの楽しみ方の幅がかなり広がると思います。

 

 

【1Zpresso Y3】手動式エスプレッソメーカーの紹介|金属仕様で質感も高いハンディタイプ

最近、中国在住の地の利を生かし、中国や台湾のコーヒー道具をちょくちょくチェックしています。

特に台湾系はYoutubeにも多くの動画があったりしますので、中国語の勉強も兼ねて見ています。

そして、ついつい購入してしまったのが、1Zpressoという台湾企業の手動式エスプレッソメーカー "Y3" です。

 

1Zpresso - 公式サイト (コーヒーミルが有名で、日本でも一部販売しています)

 

以前から機械式のエスプレッソマシンに興味はあるものの、なかなか購入には踏み切ることができずにいました。

その理由をざっくり挙げると、

  • メンテ、故障が不安 (何かあったら中国語で応対しなければならない)
  • 良い機種を入手しても電源仕様が異なるので日本に持ち帰って使えない (いつの日か中国から去る日を想定...いつ帰るのか未定なのですが...)

といったところです。

 

そんな折、たまたま目にしたのがの1Zpressoの ”Y3” です。


【ENG SUB】1Zpresso Y3 手壓咖啡機-金屬特仕版 - 1Z - Y3 Portable Coffee maker (Stainless Steel powder container)

 

見ての通り、”Y3” はポンプ式のハンディタイプのエスプレッソメーカーなのですが、この手の器具にしては珍しく金属パーツを多用していて、質感が高く頑丈そうなところにも魅かれました。(1Zpressoの売り方も金属仕様を前面に出しているので、たぶんそこに魅かれる人が一定数はいるのでしょう)

価格も日本円で8,000円程度と、他のハンディ型と比較しても高くなく、むしろ安い部類です。(姉妹機種でプラスチックを多用した軽量なアウトドア向けの "Y3.3" だと、5,000円を切る価格でさらにお手頃です)

 

これらのスペック等の詳細は下記の公式サイトが詳しいです。 

Y3 Coffee Maker - 公式サイト

 

というわけで、今回は手動式エスプレッソメーカー1ZpressoのY3を紹介します。

手軽にエスプレッソを入れることに興味のある方は見てみて下さい。(加圧弁を外したりすると、手軽ではありませんが...)

以前から使っている直火式のエスプレッソメーカーとも比較してみます。

 

※なお本ブログのエスプレッソと呼んでいるコーヒーは、抽出条件等、イタリアエスプレッソ協会 (INEI) の定義するエスプレッソ (espresso) には必ずしも当てはまりません。

 

1Zpresso Y3の外観と分解した様子

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外観は上記のような感じで、金属パーツを使用している関係で本体だけで約700gもあるのでそれほど持ち運びには向いていません。
オプションの架台を含めて頑丈で、両手で体重を掛けても全然平気です。(豆を細かく挽き過ぎて詰まったときに実感しました...)

 

分解すると下のようになります。

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造りは結構シンプルだと思います。

左下に写っている金属のバスケットがコーヒーを詰める部分で、連発でコーヒーを淹れたいときはこのバスケットのスペアを購入した方がスムーズです。(バスケットを詰め替えて連続で抽出する)

 

その金属のバスケットを分解すると下記のようになります。

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このバスケットは加圧弁が付いたもので、過去にはボトムレスフィルターのタイプも余興的な意味合いで限定販売されましたが現在は販売されていません。

この加圧弁のおかげで挽き豆のメッシュやタンピングなどの面倒な調整に時間をかけずに、お手軽にクレマがモリモリのエスプレッソが楽しめます。

 

また、右上の三つ穴の開いた加圧弁を外すとボトムレスほどではありませんが、開放系に近くなります。

この加圧弁を外した方が挽き豆のメッシュ調整やタンピング調整さえうまく行けば、香りの出方がいいような印象ですが (錯覚かもしれませんが...)、それらの調整は手間と慣れが必要です。

 

先にに少し述べておきますが、個人的には加圧弁が付いたまま使用してもクレマもとても滑らかでエスプレッソも美味しく感じられます。(濃厚なのにまろやかな苦味を感じられます)

この点についてはまた後でご説明します。

 

使用する際の注意点

大まかな使い方は上のメーカーの動画を見てもらえばわかると思いますので、使ってみて気付いたポイントを挙げてみます。

 

パーツの加温 (予熱)

手動のポンプ式はヌルくなりやすいので、以下の3点は使用前の加温 (予熱) はしておいた方がいいと思いました。(少しお湯を多めに沸かして使用しています)

  • コーヒー粉を充填するバスケット
  • 本体の筒 (特に下部の金属部)
  • カップ

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ポンプの筒の水抜き

使用後、この筒の水はプッシュして完全に抜いておきます。

抜いておかないとこの内部の水が混ざって、ヌル~いエスプレッソに仕上がります...

個人的にはこの水抜きをうっかり忘れることが何回かあり、意識的にチェックするようになりました。

 

分解する順番

逆流防止弁が付いているため、使用後に負圧になっている場所があります。

簡単に分解するには上から分解していきます。(押す部分が付いている上部の蓋を一番先に外します)

 

以上が使用時の注意点で、取り扱い自体はそれほど難しくはありません。

 

加圧弁ってどうなの?

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上にも書きましたが、以前にフィルターバスケットのボトムレス仕様も限定販売したこともあるようです。

現在は加圧弁仕様が標準ですが、加圧弁を外してボトムレスに似た感じで使うことも可能です。

 

加圧弁を外した場合は挽き豆のメッシュ調整とタンピングで圧力調整をしなければなりませんが、これは結構大変でまだ使いこなすというレベルには至りません。

詰まったり、シャバかったり...

 

香りの出方は加圧弁を使わない方がいい感じですが、加圧弁を使ってエスプレッソを淹れてもジワジワと香ってくる印象で、個人的にはボトムレスは労力に見合わないかなと... (蒸らし時間で香りや濃さはある程度調節できます)

ただし、加圧弁を使わない場合でも挽き豆のメッシュ調整や軽目のタンピングはしていて、最後の微調整を加圧弁に任せる感じで淹れています。(加圧弁がついていると、液がバスケットに満たされるまでの間 (+蒸らし時間) にどんどん粉が圧力で締まっていくので、強いタンピングは不要です)

 

加圧弁を使ってもクレマはとてもクリーミィで、飲み終わるまで残っています。

このエスプレッソは想像以上にクリーミィかつ濃厚で、砂糖を入れて飲むとデザート感覚です。

比べると、直火式エスプレッソのカミラの方はあっさり、スッキリした印象です。

 

掃除|注意するのは粉を詰めるバスケットだけ

使用後の掃除についてですが、下記の動画からわかるようにかなり簡単です。


1Zpresso Y3 手壓咖啡機-金屬特仕版 粉杯清潔教學- 1Z - Y3 Portable Coffee maker (Stainless Steel powder container)

 

コーヒーの粉や液体はステンレス製のバスケットの中から本体部分には漏れません。

そのため、本体がコーヒーで汚れるということもなく、通常は水洗いで十分です。

 

ステンレス製のバスケットはコーヒーの油分が付着すると思いますので、たまに洗剤で洗っています。

下記のようにコーヒーのカスもケーキ状なので楽に取り除けます...

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その他、ポンプの中の筒は40~50回に一回オリーブオイルでのメンテナンスが推奨されています。(潤滑のため)

まだ、実施したことがないですが、下の動画のような感じで実施します。(一番、右側がオイルで、オイルを吸った後、余分なオイルを洗い流しています)


1Zpresso 壓桿潤滑教學

 

直火式のマキネッタと比較|Kamira (カミラ) 、モカエキスプレス

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マキネッタとY3を比較し、自分の好みをまとめてみます。(主観100%です)

表現の語彙力もかなり乏しいですので、ご参考までに...

簡単にいうと、今回のY3が一番どっしりした感じの風味で、いい意味で香りも強い印象です。

また、下記は3→1の順に自分の好みになっています。

 

風味 (ブラックもしくは砂糖を入れて飲むなら)

  1. Y3 (クレマがあると濃厚なのにマイルドなのがわかります)
  2. カミラ
  3. モカエキスプレス

 

風味(アメリカーノにして飲むなら)

  1. カミラ (カミラの方がすっきりして好きです)
  2. Y3 (カミラと比べてディープな風味、気分次第でこちらでもOK)
  3. モカエキスプレス

 

風味(ラテにして飲むなら)

  1. カミラ、Y3 (Y3はまだ検討の余地が大きいですが...)
  2. モカエキスプレス (3cupしか持っていないのでミルクとのバランスが好みでない)

 

お手軽さ

  1. カミラ
  2. モカエキスプレス
  3. Y3 (事前に温めたり、極細挽きに挽くのが少し手間です)
  4. ベルマン CX-25 (大量の湯を沸かす時間、ネジの開閉、掃除...)

 

現状、モカエキの出番はほぼ無く、極たまに氷ぶっかけアイスコーヒーに使う程度です。

CX-25に関しては完全に出番は無く、一度しかコーヒーを淹れていませんので風味の評価からも外しました... (現状はただのコレクションになっています)

 

まとめ|良いところ、悪いところ

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以上、1ZpressoのY3を使ってみての感想をまとめてみます。

 

自分としては手動式に興味はあったのですが、いきなり高価なレバー式に行くのは自分自身が躊躇したこともあり、この1ZpressoのY3を購入しました。

 

一言で感想を言うと、カミラとは違うエスプレッソをこれはこれで楽しめているので購入してよかったかなと思っています。

 

参考までに、下記に良いと思うところと悪いと思うところもまとめました。

 

良いところ

  • 手軽にマシンを使わずにエスプレッソが淹れられる
  • マキネッタとは明らかに別の風味で、異なるエスプレッソが淹れられる
  • 価格もリーズナブル (約8,000円)
  • 金属パーツ多用で質感が高い (実際の耐久性評価はこれから見ていく)

 

悪いところ

  • 日本で入手性が悪い
  • 抽出圧力が見えないので、再現性やコントロールがアバウトになりがち (慣れれば大丈夫そうですが...)
  • クレマが厚いのでラテアートは難しい?
  • 予熱しないとヌルくなりやすい

 

以上、ご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

下記の記事では、お気に入りの直火式エスプレッソメーカーのカミラを紹介しています。自宅焙煎した新鮮なコーヒー豆を使用すると、直火式ながらなめらかなクレマがつくれます。(当然、今回のY3ほどのクレマはでませんが...)

 

 

下記の記事では自分なりの手動コーヒーミルの使い方を紹介しています。焙煎したてのコーヒー豆を自分で挽くのは、一番コーヒー豆の香りを楽しめる瞬間だと思います。

 

下記は現在お気に入りのコーヒーミル、Timemore (タイムモア) のG1についての紹介記事です。G1は同社のフラッグシップモデルに相当します。(2020年6月現在)

 

 

下記の記事はタイムモアのミルのエントリーモデル、タイムモアCについての記事です。ハンドドリップ用に使っています。

 

下記は、自宅用のコーヒー焙煎器具として片手鍋を初めて知った話です。器具を探してずいぶん遠回りしてしまいました...まさに灯台下暗しでした...  今回の手動式エスプレッソメーカーに使用したコーヒー豆も自宅焙煎した新鮮な豆なので、クレマもモリモリで風味も良好でした!

 

 

【差すだけ】TIMEMORE手動コーヒーミルの電動化【メリットは?】

普段、TIMEMORE (タイムモア) の手動コーヒーミルを使用していますが、今回はその手動コーヒーミルの電動化にトライしてみたので、その感想と課題をまとめたいと思います。

今まで、手動コーヒーミルの電動化なんて邪道だと思っていたのですが、下の動画を見てしまったら何だか無性にやってみたくなってしまいました...

実は心の奥底にこういう使い方に対する欲求があったのかもしれません…

 

【きっかけの動画】


[HARIO]SmartG Electric Handy Coffee Grinder[EMSG-2]

 

 

どうやって電動化するのか?|まずは有り合わせでトライ

まずは手動コーヒーミルの電動化に関してWebで調査してみました。

下記のサイトは機器の条件等もよくまとまっているので、引用させてもらいます。

 

 

このサイトによると、推奨ドリルの条件は例えば下記のようなものがあります。

  • 最大トルク:7N・m以上
  • 電圧        :7.2V以上

 

残念ながら上記を満たすドリルは身近なところになく、会社にあった下記のBOSCH社製の電動ドライバーGO2.0が動力として唯一の候補でした。(実際にはドリルもあったのですが、古く汚く試す気になれませんでした...GO2.0の方はほぼ新品だったので少し拝借)

 

【BOSCH社製、GO2.0】

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基本スペック

  • 最大トルク:5N・m
  • 電圧        :3.6V

 

スペックを除けば、サイズといい外観のカラーリングといい私の使用しているタイムモアのG1に合いそうで、このときはちょっと興奮しました。(スペックが重要なのは言うまでもありませんが...)

ドライバー取り付け部の六角穴は標準的な6.35mmのタイプで、これもG1にそのまま使えそうなサイズでした。

そして、とりあえず組み合わせてみたところが下の写真です。

 

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やはり取り付けは何のアダプターも必要なく、差すだけでぴったりとセットできました。(ちなみにタイムモアのCだと六角シャフトが一回り細いので、アダプターが必要です)

この状態で電動ドライバーのスイッチを押すだけで豆が挽ける状態です。

というわけで、このBOSCHのGO2.0とTIMEMOREのG1の組み合わせで電動化をテストしてみることにしました。

 

電動化のテスト

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上でTIMEMOREのG1と書きましたが、普段はエスプレッソ向きのG1Sの刃を使用しています。

そのため、今回のテストではエスプレッソ向きのG1Sの刃と、ハンドドリップ向けのG1の刃を共に電動化で試してみることにしました。(普段のハンドドリップはTIMEMOREのCを使用)

 

<テスト方法>

  • 使用するコーヒー豆    :雲南コーヒー (中深煎り、自宅焙煎品)
  • 挽く豆の量                   :15g
  • 手動と電動化との比較:手動は通常のペースで挽いた場合と比較

 

<エスプレッソ向けG1Sの刃で試した結果>

  • 挽き目:14クリック (細挽き、直火式エスプレッソのカミラで通常使用する設定)
  • 手動    :71秒、75秒、77秒 (計三回計測して大差無し)
  • 電動 :134秒 (一回のみ。一回目でモチベーションが大きく低下したため)

 

上記の結果を見てわかるようにG1Sの電動化では逆に時間がかかる結果となりました。

G1Sの刃は高速で豆を挽ける分、豆の噛み込み量が多いため、非常にモーターが止まり易いです。

そのため、ミルを傾けて刃に噛み込まれる豆の量を調整しながら、だましだまし挽いた結果です。

やはり、ドライバーのトルク不足が遅くなる原因です。

 

しかし、トルクを大きいドライバー・ドリルを使用したとしても、電動化で速く挽くとミルを持つ手にかかる負荷もその分増加します

上のトライの感触からは楽に挽けそうなイメージは湧きませんでした。

そもそもG1Sは手動の状態でもミルを傾け、持ち手にかかる負荷を減らして使用しています...

 

<ハンドドリップ向けG1の刃で試した結果>

  • 挽き目:26クリック (中挽き、ハンドドリップで通常使用する設定)
  • 手動    :43秒、45秒 (計二回計測して大差無し)
  • 電動 :29秒、33秒 (計二回計測して大差無し)

 

上記のようにG1の電動化の方が時間が10秒強ほど短縮できる結果となりました。

G1の方がG1Sよりも 豆の噛み込み量は少ないですが、それでも電動化の方ではミルを傾けて使用しないとトルク不足で途中で止まってしまいました。

こちらは元々手にかかる負荷が少ない刃と挽き目でのテストなので、ドライバーをパワーアップすれば、楽に挽けるかもしれません。

ただし、一人分挽く程度ではメリットは薄く感じます。(ハンドドリップ向けの方は、元々手動でも大して負荷に感じていないので...)

 

また、参考までにG1とG1Sの刃の比較は下記の記事でも検証しました。

 

微粉量の比較 (手動と電動化)

ハンドドリップ向けの方は一応はうまくいったので、手動と電動化で微粉の量を比較してみました。

電動化の方は手動よりもかなり高速で挽いているので、その影響を確認するためです。

確認方法としては下記のような微粉セパレーターを使いました。(安かったので買ってしまいましたが、普段は出番なしです)

 

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この微粉セパレーターを使って、G1の刃で挽いた豆を比較してみました。

この使い方は粉を入れて振るだけですが、私の振り方で60秒ほど振ると微粉はそれ以上分離できなくなるような感じですが、さらに30秒追加して90秒振って比較しました。

この微粉セパレーターのフルイの目開きは不明ですが、下みたいな感じで分別できます。

 

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結果は下記の通りです。

<手動>2回実施

  1. 投入量/微粉量/微粉の割合 :15.1g /1.9g/12.6%
  2. 投入量/微粉量/微粉の割合 :14.9g /1.8g/12.1%

 

<電動化>2回実施

  1. 投入量/微粉量/微粉の割合 :15.0g /1.7g/11.3%
  2. 投入量/微粉量/微粉の割合 :15.1g /1.8g/11.9%

 

見た目は電動化の方が少し良いように見えますが、バラツキも大きい実験なので有意差ではないと考えています。

ちなみに微粉を10%以上も取ってしまったら味が全く変わってしまい、私には物足りなく感じます。

そのため、この微粉セパレーターは使用していませんでした... (微妙に微粉の一部を戻して使うのも何だなと思い...)

 

また、微粉を分けたコーヒー粉はもう一度微粉と混ぜ合わせてコーヒーを入れましたが、やはり味の方は手動と電動で区別できませんでした。

微粉に関しては、今回のテストした条件では影響は無かったようです。

金属刃だとこれくらいの速度アップでは微粉の増加はほぼ無いといっていいのかもしれません。

 

逆にポーレックスのようなセラミックス刃だと速度アップで微粉が増えそうな気もしますが、電動化で軸の振れも少なくなるので、その点は良い方向にも働く要素もありそうです。

もしかしたらポーレックスのようなミルの方が電動化の恩恵が大きいのかもしれません...

 

参考までに、以前にポーレックスを使用して、豆の挽き方を検証した際の記事を下記に挙げておきます。(もちろん手動ですが...)

 

ポーレックスの電動化

上のような成り行きでポーレックスの電動化について調べたところ、なんとよく見ていたハマ珈琲さんの動画リストにありました...

 


コーヒーミルアダプター五角穴のご紹介

 

動画内では強力そうなインパクトドライバーを使っていますね...

楽とは言っても、ミルを持つ手はそれなりに疲れそうな印象です。(特に細挽きや極細挽きは...)

片手鍋の自宅焙煎では下の記事のようにかなり参考にさせてもらいましたが、これに関しては魅かれませんでした。(自分で電動化の検証をしてみて少しイメージが変わった...)

 

 

まとめ|電動化テストの今後

今回使用したBOSCH電動ドライバーでは、やはりパワー不足というのは確認できました。

もっと強力なタイプが必要です。(ドライバーというよりドリルか...)

ただし、強力なタイプを使用するとしてもミルの持ち手が不安になりました。

 

TIMEMOREクラスのミルでは、そもそも手動でもハンドドリップ向けであればそれほど苦労もないので、どうせなら細挽きや極細挽きを電動化でもっと軽やかに挽いてみたいです。

すると、電動化の際は持ち手の負荷は現状の数倍になると思います。(数倍高速で挽くとすれば)

 

今回のテストの感触からは、細挽きや極細挽きはそれほど期待できないかなという印象を持ちました。(結構、持ち手の負荷アップという意味で...)

手動コーヒーミルの電動化に拘るなら、素直に電動ミルを買った方がいいのかなと感じています。
 
そのため、さらなる手動コーヒーミルの電動化の検証は実施未定です。(モチベーション低下のため)
よい勉強になりましたが... (気分的にはすっきりです)
 

追記|パワーの強い電動ドリルドライバーを買ってしまいました...

上で気分はすっきりと書きましたがタオバオで度々電動ドライバーが色々とおススメで表示されるため、ついつい気になってパワーアップした電動ドリルドライバー を買ってしまいました... (AIは凄いですね

 

ドリルドライバーとは
  • 電動ドライバーよりもパワーが強い。
  • トルク調節機能 (トルククラッチ) がついているため、穴あけ用のドリルにもビス締め用のドライバーにも使える。

 

価格が3000円未満だったのもポイントで、下記のようなドリルドライバーです。(インパクトドライバーはミルへの打撃が怖いので避けました)

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このドリルドライバーの主なスペックは下記の通りです。 (価格の割に立派だと思います...)

 

基本スペック

  • 最大トルク:35N・m (調節可能)
  • 電圧        :12V
  • 回転数  :0~400rpm (無段階調整)
 
最大トルクは設定が高すぎると、詰まったりしたときにミルを壊してしまうおそれがあるので、9N・m程度にセットして使用しました。(このぐらいのトルクでもドライバーが豆に負けて止まるようなことはありませんでした)
 
今回は下記のように自分で動画も撮ってみました。 
 
上の動画でのテスト条件は下記です。
  • ミルはTIMEMOREのG1S
  • ミルの粒度調整のダイヤルは14クリック
  • 中深煎りの豆を18g使用
 
直火式のカミラによく使う挽き豆の条件です。
上の条件で購入した電動ドライバーを使用すると、手で挽くよりも30秒以上早く挽けました。(手で楽に挽くと70~80秒くらいかかる)
 
これはメリットですが、下記ようにデメリットもあります。
 
デメリット
  • 騒々しい
  • 排熱がやや匂う (オイルのようななんとも言えない工業的な匂い)
  • ミルを持つ手が非常に疲れる (予想通り)
  • 豆の飛び散り対策は必要 (お試しなら必要ないですが…)
 
排熱とは下のように後方部の穴から出てきます。
モーターを冷やすための仕組みですが、モーターにパワーがあるのでこのような仕組みは必要でしょう...

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また、G1よりもG1Sのような豆を噛み込みやすい刃の方が電動ドライバーの高速回転に付いてこれるようで、挽ける速度がアップしやすいかなと感じました。(電動化にもミルとの相性があるようです...)
その代わり電動ドライバーで挽いている間、ミルを持つ手にその分の負荷がかなり掛かりますが...
 
 
ここまでやってみて、やはり手でジョリジョリと香りを楽しみながらリラックスして豆を挽くのが楽しいとあらためて実感しました...
  
 
以上、ご覧いただき、ありがとうございました。
 
 
下記は今回使用したTIMEMOREのコーヒーミルG1の紹介記事です。よろしければ、合わせてどうぞ!

 

こちらは上のG1よりも安価なタイプのTIMEMOREのCについての記事です。

 

下記は自分なりの手挽きのコーヒーミルの使い方をまとめた記事です。取り合えず挽くのが大変なときは、ミルを傾けて刃に噛み込まれる豆の量を調節してみた方がいいです。挽くのが大変だから電動化というのはおススメしないですね... (あくまでトライしてみての自分の印象ですが...)