エンジニアの中国ブログ

中国の広東省在住、現地企業勤務のエンジニアです。中国生活で体験したこ とや趣味の話を中心に発信していきます!

【TIMEMORE】栗子Xを使い始めて1年半の感想【手挽きミル】

かなり久しぶりのブログ記事の投稿になりますが、久しぶり過ぎて色々とブログの操作を忘れてしまっていました... (はてなブログのUIの仕様もやや変更されているような?)

心機一転、これから徐々に再開していこうと思います。

 

再開第一回目の今回はTIMEMOREの手挽きミル ”栗子X” についてです。

ちなみに "栗子X" の内刃の裏側には下の写真のように製造年月 (202008) が記載されています。

 

 

202008とは2020年8月のこと、先行予約で購入したのでこれは1st ロットの製造月のはずです。

先日、栗子Xの掃除をしていた際にたまたまこの製造年月の記載が目に入り、早くも使い始めてから1年半以上が経過したことを思い出しました。(ついでにブログのことも...)

そして、その使用過程で学んだことや感想を久しぶりに書いてみたくなったのがブログ再開の切っ掛けです。

 

というわけで、今回は使い始めた当初を返りながら栗子Xをあらためてレビューします。(この時点で栗子X liteやC3などもリリースされているのですが、それら使用の際にも参考になると思います...それにしても改良品が出でくるのが早い...)

ご興味のある方はどうぞご覧ください!

※栗子X liteやC3は別途で紹介予定

 

以前の栗子Xに関する記事はこちら

 

 ハンドドリップ方法|栗子Xに感じた違和感

栗子Xを購入以前の淹れ方

栗子Xを購入する前までは、同じくTIMEMOREのC2をメインに使用しハンドドリップにしていました。(plusシリーズも持っていましたが、そちらはほぼ直火式のマキネッタ専用)
ドリッパーには浸漬式のクレバードリッパー (本ブログ内の記事へのリンク) を使うこと多く、円錐型ドリッパーを使う際はCAFEC式のような淹れ方を手本にしていました。
 
(下記の動画の3:00~ぐらいから実際のCAFEC式の抽出法の説明があります)

栗子Xを試してみて感じた違和感

率直にいうと栗子Xを初めて使ったときの第一印象はあまり良くありませんでした。 (ノーマル刃 (C2) のミルの方が美味しい!?)
キツイというか平坦というか、特定の苦味のような濃い味を強く感じる印象...
”こんなはずはない、使い方が間違っているのか?”と、栗子Xの入手がコーヒーの淹れ方をあらためて考える切っ掛けとなりました。
 
ちなみに粒度に関してはノーマル刃のC2は20~23クリックをよく使っていて、XもC2に近いクリック数から試しました。(16~20クリック程度)
その後、違和感を感じた風味の改善のためメーカー推奨の淹れ方を参考にしながら、淹れ方についてもっと深堀りしていきました...

 

 TIMEMOREの提案の淹れ方|ハンドドリップ方法の探求

ここでは、メーカー推奨の淹れ方について見ていきます。

 

まずは粒度 (クリック数)

下表は中国の動画プラットフォーム ”TikTok” にアップロードされているTIMEMOREの動画からの引用です。(中国では製品の説明書がシンプルな代わりに動画でそれを補うケースが多いです)

 

泰摩磨豆机使用指北 (https://v.douyin.com/FyxE3vX/ )
 
上記は用途に対応した各ミルの推奨の粒度 (クリック数) が記載されています。
”手冲”というのがハンドドリップのことですが、C2 (=栗子C) は18~24クリックに対し、栗子Xは16クリックとあります。(顧客窓口によると、栗子Xの挽き目だけが幅で示されていないことに関しては特に意味は無いとのことでしたが、最近は幅を持たせた表記に改訂されています(別途掲載))

 

ハンドドリップの方法

TIMEMOREが提案しているハンドドリップの方法には、自社のCrystal Eyeドリッパーを使用した方法があります。

下記の動画のような方法で、蒸らし後はリブの上限まで注いでいき、目的の注水量に到達するまでその水位を保つという方法です。(変則的な二投式)

 

TIMEMORE: How to use coffee dripper? | Crystal eyes Dripper | - YouTube

 

見ての通り、土手を作ったりしておらず、日本で昔からあるようなドリップ方法 (例えば先に挙げたCAFECの方法) とは異なります。

こういう淹れ方は私も馴染みが無かったので実践はしていませんでしたが、栗子Xで淹れたコーヒーの第一印象がイマイチだったのをきっかけにこのような方法も試してみることに...

 

【TIMEMORE】変則二投式の淹れ方【Crystal Eye Dripper】 - YouTube

 

上は実際に自分で淹れているところを撮った動画です。繰り返しになりますが、蒸らし後はリブの上限までお湯をため、目的の注水量まで注ぎをキープするだけです。

最後は注ぎ落としで、抽出時間の目安はだいたい2:00~2:30程度です。

最初にペーパーフィルターを濡らすのは儀式みたいなものですが、目的の水位を視認するのにも役に立ちます。(水位はリブの上限に拘る必要はないですが、リブ上限での水位をキープするのが簡単です)

 

ドリッパーのサイズは粉量が15g程度であれば00サイズ、20g程度であれば01サイズが推奨されています。

ドリッパーのサイズが小さいほど抽出速度も遅くなり、00サイズが一番遅いです。また、同サイズのV60よりもCrystal Eyeの方が抽出速度はやや速めです。

 

〈動画中の抽出条件〉

✅ドリッパー:クリスタルアイ、樹脂製00
✅粉量  :15g (中浅煎り)
✅挽き目 :13クリック (栗子X)
✅総注水量:225g
✅水温  :90℃
✅蒸らし :30秒 (注水:30g)

 

最初に感じた風味の違和感の推定原因

上の動画の抽出条件のところに記載しましたが、挽き目は使い始めよりもけっこう細かめになっています。(13クリック付近)

これはTIMEMOREの提案の方法で挽き目を調整していった結果で、風味的にも納得いくものになりました。

このことから推定すると最初の違和感の原因は、ハンドドリップ時の成分の抽出不足だったのではないかと思います。

 

私の場合は一杯取りの15g程度のコーヒーの使用に拘っていたこともあり、抽出不足になり易い条件でした。(20g程度ぐらいの方が円錐型ドリッパーは抽出時間もコントロールし易く感じます)

※焙煎度によって注水量は変えていて、たいてい煎りが深いほど注水量は減らしています。

 

ちなみに栗子Xの推奨の挽き目範囲は下記のように改訂されていました。(最近、気付きました)

出典:タオバオのTIMEMORE旗艦店

補足的なテクニック

もう一つ風味の改善方法に下記の方法がありました。(栗子Xの場合だと酸味が感じられやすくなる印象です)

これもTikTokのTIMEMOREのアカウントで紹介されていた手法の一つです。

 

 

このような攪拌方法 (ステア) は知識としては知っていたのですが、よくよく見てみると思ったよりもガッツリと攪拌していてかなりインパクトがありました。

実践してみたのが下記の動画です。

 

撹拌 (ステア) を使った淹れ方 - YouTube

 

上の攪拌の方法も風味の改善にはかなり有効に感じていて、いつもやる訳ではありませんが、必要に応じて試しています。(最近は粉の見た目も奇麗なのでスピンの練習もしています)

実際に試して見ると棒の先にザクザク感を感じる場合が多く(お湯が浸透していない)、ちゃんと蒸らされていないことが実感できると思います。(特に浅煎り)

 

 

その他 (フィルターと水)

特にTIMEMOREとは関係ないですが、ペーパーフィルターは三洋産業のAbacaを以前はよく使用していました。ただ、栗子Xを使いだしてからは普通のペーパーフィルターに戻しています。

どうもAbacaを使うと水っぽくなるような印象で、栗子Xで挽いた粉と併用するとさらに強調されるように感じます。(好みの問題ですが...)

それほど多くの種類を試していませんが、ペーパーフィルターでも風味は変わると思うので、試したことが無い場合は試す価値はありです。

また、水に関してもいくつか試して見ましたが、試した中では大きくは違いが感じられなかったので、入手性のよいものを使用しています。(中国は飲料水は買うのが普通です)

 

以上、ハンドドリップの方法について述べましたが、疑問を感じた場合はまずはメーカー提案の方法に従ってみるのも良い方法だと再認識しました。

基本的にはコーヒーミルはツールであり使い方次第の面が大きく、コーヒー豆自体が悪くない限りは美味しく淹れる方法があるはずと考えています。

それを踏まえて他の動画等も参考にして自分なりのアレンジも試しています。

 

<参考にしている動画の例>

【ハンドドリップ】チャンピオンの基本のレシピを解説します!フラワードリッパー編 / Hatakeyama Daiki - YouTube

The Ultimate V60 Technique / James Hoffmann - YouTube

 

 その他、気になった点

音鳴り

下記の動画の10:50~くらいでも述べられています。(中国語ですが...)

『開箱』TimeMore 泰摩栗子 X - YouTube

 

私の栗子Xは初期ロットなので現行と同じかどうか不明ですが、上の台湾のYouTuberが指摘しているような挽いている際の粉受け起因の音鳴りがありました。(ただ、レビューやTwitter等で他に指摘している人が見当たらないので個体差なのかもしれないです...)

対策としては下記のようにテフロンシールを薄く巻いて、ねじ込み部分の隙間を減らしました。(粉受け単独だと見てくれが悪いですが...音鳴りの方が気になるので...)

 

 

表面の滑り

表面の滑りは多くの人から指摘されているので、オプションのレザーカバーを付けるなり、ラバーグリップを装着するなりして対策した方がよいと思います。

 

挽いた最後に一粒 (一欠片) 残りやすい

挽き終わったと思っても内部によく欠片が残っているので、挽くたびに注意して確認しています。(ちなみにこの現象はX liteやC3ではほぼ無いです)

 

 他のミルと比較してどう思うか?

他のミルとの比較、これは気になる人も多いのではないでしょうか?
結論から言えば、上の方でも述べたように豆が良ければどのミルを使ってもたいていは美味しく飲む淹れ方は見つかると思います。
 
コーヒーの風味に関しては各自で淹れ方も含めて好みで調整するものですし、各自とミルの相性によって調整し易さには違いがでるかもしれません...
また、ミルが異なれば調整しても風味は他のミルとは完全に同じものにはならない場合もあります。
豆と淹れ方を揃えてミルだけを変えてそのミルの風味がどうこうというよりは、それを踏まえて風味が気に入らない場合にどのように調整するかのノウハウの方がより大事になってくると思います。(見た目の粒度を揃えるのもあまり意味はないと思います)
 
調整しやすいという意味では、栗子Xは粒度目盛りが有りその調整間隔も狭く、挽いた粉のお湯抜けも良好であり、さらに浅煎りのような硬い豆を細く挽くのにも引っかかりも少なく楽に挽けるので、淹れ方を調整するのにもかなり便利だと思います。(その代わり挽ける時間は速くはないですが...)
※お湯抜けに関してはX liteはさらに良いように感じますが、硬い豆を挽くのはXの方が楽です。(刃の特性+ハンドルの形状の違い)
 
そのようなわけで、ハンドドリップ用のミルに関しては各自の主観で選んでもあまり間違いはないのではないかと思います。(評判やデザインなど...できれば金属刃のミルをお勧めします)
私の場合は他にもいくつもミルを持っていますが、栗子Xにすっかり慣れてしまったので基本的にはまだ調整の練習も兼ねて栗子Xをベースに使い続けようかと...
 
(コマンダンテC40もどんなものかと気になっていたので購入してしまいました!コマンダンテを知りたいという欲求に対しては、他のどんなミルも代替にならないので
 
参考までに主観ですがそれぞれのミル風味の印象
  • 栗子X     :苦味、暗い (重い)、甘い
  • 栗子X lite    :酸味、明るい (軽い)、甘い
  • コマンダンテ:酸味、素
  • 栗子C3     :苦味、素
上で酸味というのは酸味を感じ易く、苦味というのは苦味を感じやすいという意味です。
‟素”というのは際立っている、時にはとげとげしく感じるような感覚のことで、逆に"甘い"というのは、この辺が甘味でやや丸まっているような印象を指しています。
 
なので、コマンダンテやC3の場合はコーヒーの種類によっては相性があり、Xシリーズよりも調整がやや難しいかなという印象を持っています。(これはもちろん求める風味によるので、各自で異なってくる可能性は大ですね...)
 

 TIMEMOREの収集した栗子Xに対する市場の声と対応|栗子X lite

左奥:栗子Xの刃 (S2C 860)      右手前:栗子X liteの刃 (S2C 880)
 
TIMEMOREの微信公式アカウントの記事 (诞生记) によると、栗子Xの市場からのフィードバックは下記のようです。(特にコーヒーの風味に関してのフィードバックを抜粋)
 
关于X磨芯的风味特点,我们也收集了更多的反馈:
X磨冲出来的咖啡,第一口往往不是最惊艳的,在高温段的时候,它甚至会有点平淡。而在温度下降到68度以下,咖啡甜度和风味清晰度明显上升,尤其是瑰夏这样的豆子。在与某进口高端品牌盲测对比的时候,高温段X略逊一筹,中低温X则胜一筹,这是它独特的属性。
 
上記を訳すと下記のようになります。

Xのコニカル刃についてもより多くのフィードバックを集めました。

栗子Xで挽いた粉で抽出されたコーヒーは、最初の一口が驚くべきものではなく、高温のときは少し平坦になることもあります。温度が68度以下に下がってくると、コーヒーの甘さと風味の鮮明さが明らかに向上し、特にゲイシャのような豆が例として挙げられます。ある海外のハイエンドミルとブラインドテストで比較すると、高温域で栗子Xはやや劣り、中低温域では栗子Xが勝っている。これが栗子Xの個性です。

 
こうやってみると、自分が感じた最初に違和感も高温時の平坦という風に解釈できるのかもしれません。
このような収集した市場に声に対する返答として開発されたのが栗子X liteになります。
 
簡単に言うと、栗子X liteで淹れたコーヒーの印象は明るく透明感があり酸味が感じられやすいです。
一方、比較的に栗子Xではどっしり、かつ甘味を感じるような仕上がりに感じられます。
全般的には栗子X Liteの方がバランスよく仕上がる印象ですが、どちらかと言えば浅煎りは栗子Xの方が好みです。(風味に慣れたというのもあると思いますが...)
また、浅煎りのような硬い豆は栗子Xの方が挽き易くも感じます。(ハンドルの形状や刃の特性の影響)
 
C3などに使われている一回り小さいS2Cの刃は印象が全然異なり、豆の特徴がくっきりと出やすく感じます。(特に苦味)
栗子Xシリーズはどちらも甘味でマイルドに感じられる傾向があります。

手っ取り早く美味しく淹れるのであればX liteが一番適しているような気がします。(どんな豆にもそれなりに対応できそう)
予算的にOKであれば、最初からX liteというのもいいかもしれないですね。(ハンドドリップに使用する前提で。エスプレッソは期待しない方がいいです)
まあ、TIMEMOREの今の製品ラインナップを見ると、デザイン的な拘りがなければX liteかC3かの2択になるんだろうなあと思っていますが...
 

逆にC3でも使いこなせればハイエンドミルはあまり必要ないような気もします。

個人的にはハンドドリップの練習も兼ねて、C3はこれからちょくちょく使ってみたいです。(C3は構造的にC2よりも確実にアップグレードされています (特に以前のモデルを知っていると、強度面の安心感アップは大きいです))

 

 まとめ|今後も栗子Xをつかうのか?

上の器具はTIMEMOREのコーヒー濃度計です。(今のところ日本では販売予定が販売予定がないそうですが、簡易的なツールとしてコスパはいいと思います)
 
栗子Xを1年半使いながらハンドドリップの勉強もかなり捗ったような気がします。
以前はハンドドリップ時に土手を気にしたり、挽き目は中粗挽きということにあまり疑問を持っていませんでしたが、最近は取り合えずは色々と試してみて違いを自分で確認してみようという姿勢です。
 
また、メーカーの設計思想を理解しながら製品を触るのも楽しく、ついついミルが増えてしまいました...
TIMEMORE製品のみならず、コマンダンテ、鬼刃の手挽きミルも追加されました (笑)
そうは言っても、今後はさらに新しいミルに手を出すというよりはこの栗子Xをより上手く使っていきたいですね。(C3も使いこなしたいという気持ちもありますが...)
※ただし、ガジェットとしての手挽きミルの収集はありえます!
 
栗子Xを使用して1年半、個人的には十分に元は取れたかなと思っています。今後は活躍していないミルの使い道も考えていきます(笑)
※コマンダンテは収集目的なので、試したいときに試せるだけで満足です...
 
以上、最後までご覧いただきありがとうございました!
 
 

【TIMEMORE】コーヒースケールのユーザーレビューを寄稿!【Black mirror Basic &2】

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【ご報告】先日、TIMEMORE JAPAN公式サイトにコーヒースケールについてのユーザーレビューを寄稿させていただきました。

 

▼寄稿記事

【TIMEMORE Black Mirror】スケール導入で自宅コーヒー環境がより快適に!

 

本ブログを初めてから早くも3年が経ちました...

マイペースですがここまで続けてこられたのも、やはり読んでもらっているという実感が多少なりともあったからです。(コメント欄や問い合わせメール、Twitterの反応からわかります)

そして、更になんと本ブログが切っ掛けでTIMEMORE JAPANのサイト運営の御担当者様とお話をする機会があったという次第です。

 

企業様からこのような寄稿の話をいただき大変恐縮ですが、普段のブログ記事の感じでOKとのことだったので承諾させていただきました。

TIMEMOREのコーヒースケール "Black mirrorシリーズ" に興味のある方は、下記の記事を是非ご覧ください!

 

 

【追記】TIMEMOREのスケールは下記のように新製品が控えているようです。(出展は微信のTIMEMORE公式アカウントです)

 

Black mirror nanoという名称からわかるように、この新製品は既存品と比べてサイズが小さいモデルです。

エスプレッソ向けを想定していると思いますが、個人的に着目しているのはスイッチの位置でして、このnanoは全てのスイッチが側面に設置されています。

 

今のBasicやmirror 2はスイッチが前面にあるので、掃除の際に手が振れやすく気を付けないとピッピッと音が鳴ります。(mirror 2は側面の主電源を切っておけば回避できますが...)

nanoはその点で掃除し易いのではないかと想像しています。(特にエスプレッソはビタビタと液体が垂れやすいので...)

興味があるので、今後、動向を追っていきます!

 

以上、本ブログをご覧になってくださっている皆さま、誠にありがとうございます!

 

【2022.05.10 追記】

Black mirror 2は一年以上ほぼ毎日使っていますが、故障等のトラブルはありませんでした。(シリコーンのカバーは何か他に良いのが欲しいですが...)

ハンドドリップの勉強には本当に良いツールだと思います。

 

ちなみに現状ではアプリの方はほぼ使用していないです。

 

下記は最近よく淹れている三投式のハンドドリップの様子です。

かなり細挽きを多用するようになり、動画中では栗子Xで13クリックで挽いた粉を使っています。(焙煎度は中煎り)

【TIMEMORE】三投式で淹れている様子【Crystal Eye Dripper】 - YouTube

 

【DIYコーヒー】マニュアル式エスプレッソメーカーの紹介と選ぶ際の注意点【グラインダーも重要】

中国製マニュアル式エスプレッソメーカー

今回は、昨年購入した中国製のマニュアル式エスプレッソメーカー (緑融手圧式エスプレッソメーカー、以下緑融手圧式とします) を紹介します。

上の写真がそのエスプレッソメーカー ”緑融手圧式” で、武骨でシンプルなデザインが特徴の一つです。

ポンプ式のエスプレッソマシンとは異なり、マニュアル式は手動で圧力を掛けながらエスプレッソを抽出する仕組みで、日本でも比較的に知られているFlair Espresso MakerROK espresso machineなどと原理的には同じタイプのエスプレッソメーカーです。

 

ここでは、この緑融手圧式の紹介に加えて、同ジャンルの他製品を選ぶ際にも役に立ちそうなこともトピックに加えます。

こういったエスプレッソメーカーに興味のある方は、どうぞご覧ください!

 

 

製品の特長|緑融手圧式エスプレッソメーカー

最初に私が購入した緑融手圧式の特徴を説明します。

これは中国の「广州市绿啡堡贸易有限公司」という会社の製品で、タオバオ等の販売サイトでは「绿融咖啡贸易」というショップに出店されています。

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タオバオの绿融咖啡贸易の製品説明より

 

構造上の特徴

私が購入したものは第二世代の方で、上の図を見ての通り、旧型からはいくつかの改良が施されています。
具体的には上の説明で、シリンダー部の断熱性や蓄熱性の向上、ポルタフィルターバスケットのハンドルの設置などを謳っています。

 

ただネットの評判をみると一番クレームがあったのは、オレンジ色の矢印で指したシリンダーの支え部分です。(かなりの負荷がかかる部位)

この部分が旧製品では弱く、ネジがすぐにダメになりガタつくという問題がありましたが、第二世代では取り付け方式が変更されて改良されていることがわかります。(使っていて、これまで特に問題はありません)

 

次にデザイン以外の機能的な本製品の特徴を説明します。

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タオバオの绿融咖啡贸易の製品説明より

 

一番メーカーがアピールしているのは、ラックギアを使用して力がシリンダーの中のピストンに対して真っすぐに掛けられることです。

この結果、シリンダー内のピストンが均一にバスケット中のコーヒーに対して圧力を掛けることができ、より好ましい抽出を可能にすると謳っています。

 

この構造は探した限りは他社製品には見つけられず、ピストンに対して上図の右上のような何らかの支点を介して押すような仕組みになっているのが普通です。

このような構造の場合、ピストンが若干傾き、コーヒーの抽出が不均一になり得ると... (実際の程度は分かりませんが、理屈の上での話です)

 

また、回転式ハンドルでピストンを押す方式 (例えばAram Espresso Maker) では、こちらは圧力自体はコーヒーのバスケットに対して均一に加えることが可能です。

しかし、ハンドルの回転スピードによる圧力のコントロールの難しさを指摘しています。(これも実際のところはその程度は不明ですが...)

 

一見して良さそうな緑融手圧式の構造上の明らかなデメリットはそのサイズが大きいことで、設置場所に高さが90㎝、奥行き60㎝程度は必要になります。(ピストンをシリンダー部から引き抜くときに、ハンドルを後ろ側まで回す必要があるので)

さらにほぼ金属の武骨な構造なので、その重量が約9㎏... (頑丈は頑丈ですが...)

 

バスケットのサイズ

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上はポルタフィルターバスケットと各種ツールです。(別途説明します)

 

コーヒー粉を充填するポルタフィルターバスケットのサイズは58mm径で、業務用で古くからあるE61規格に準じたバスケットが使えます。(家庭用エスプレッソマシンだと径が小さく、51mm径などが多い)

この結果、コーヒー粉を充填する際に有用なツールが色々と豊富に選べます。(ディストリビューターやタンパーなど)

また、径の小さいバスケットよりもコーヒー粉が薄い層で充填され、原理的には過抽出を防ぎつつも美味しい成分を効率的に抽出しやすくなります。(ただし、コーヒー粉は径の小さいバスケットよりも細かく挽く必要があります)

 

ちなみにE61規格のポルタフィルターは中国や東南アジアのマニュアル式のエスプレッソメーカーでは珍しくありません。

欧米系だとFlairがFlair58としてリリースを予定していますが、現状、日本で流通している家庭向けのエスプレッソメーカーではあまりないようです。(機械式、マニュアル式共に)

 

特徴のまとめ

以上、緑融手圧式の特徴をまとめると次のようになります。(赤字はメリット、青字はデメリット)

  • 武骨でシンプルなデザイン
  • ラックギアを使用した均一な加圧方式
  • E61規格のポルタフィルター
  • 大きくて重い

※デザインに関しては個人の好みです...

 

マニュアル式エスプレッソの淹れ方|緑融手圧式を例にして

続いてマニュアル式でのエスプレッソの淹れ方を、緑融手圧式を例にして説明します。(基本的な淹れ方の流れは各社のマニュアル式でほとんど共通です)

なかなか全てのワークフローを自分で撮るのが難しいので、ここはメーカー (緑融珈琲) の作成動画で代用します。(いずれは自分でも撮ってみたいです...)

 

マニュアル式エスプレッソメーカーでのエスプレッソの淹れ方

手压式咖啡机视频_哔哩哔哩_bilibili (外部サイトで動画を見る)

※上記は中国語ですが、抽出の流れは把握できると思います。

 

上の動画の内容 (エスプレッソの淹れ方) をざっくりとまとめると次のようになります。

なお、動画中のエスプレッソメーカーは旧型なので現行製品と細部の仕様が若干異なりますが、基本的な作業の流れは同一です。

  1. シリンダー部の予熱 (水を沸かしている容器の上に予め設置)
  2. コーヒー豆を挽く
  3. バスケットへコーヒー粉の充填
  4. シリンダーにバスケットをセット
  5. シリンダーにお湯を投入
  6. レバーを絞ってエスプレッソの抽出
  7. ミルクフローサーでフォームミルクの作成
  8. エスプレッソにミルクを注いでラテの完成

 

以上、ラテにしない場合は6までで作業は完了となります。(慣れれば10分くらいでラテが淹れられます)

作業の流れををみるとそれほど難しく見えないと思いますが、実際に使ってみるといくつか注意すべき点があります。

 

具体的に、それら注意すべき点を抜き出すと下記のようになります。

  • コーヒー粉の挽き方 (最も重要)
  • コーヒー粉のバスケットへの充填方法
  • シリンダーの予熱方法
  • フォームミルクの作成方法

これら一つずつを以降で説明していきます。
 

コーヒー粉の挽き方 (最も重要)

コーヒーの粉の挽き方ですが、これが最も重要でマニュアル式エスプレッソメーカーを使いこなすのに鍵になってきます。

具体的には電動グラインダーや手挽きミルでコーヒー粉を得るわけですが、これらの選び方がけっこう難しいです。

 

もちろんお金を十分に掛けられればよいのですが、エスプレッソメーカーに気を取られてグラインダーを考慮することがおろそかになってしまうこともあるのではないでしょうか?

まず自分の経験からグラインダーやミルに求められる特性を挙げたいと思います。

 

格安電動グラインダー (XEOLEO相当品) から得た教訓

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電動グラインダー (XEOLEO相当品) と手挽きミルの1ZpressoのJE-plus

 

上の写真はエスプレッソ向けを期待して入手したグラインダーとミルですが、現在、全く使われていない2製品です。

それぞれ問題点を挙げると下記のようになります。

 

<電動グラインダー (XEOLEO相当品)>

  • 粒度の調節がシビアで難しい (目盛りが狭すぎて設定変化に敏感)

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上のようにこの電動グラインダーには0~5のレンジで目盛りが振ってあるのですが、実際にエスプレッソに使うのは0.5近辺です。(0~5のレンジで粒度的にはエスプレッソ~ハンドドリップまでカバー)

そのため、ダイヤルを少し動かしてもシビアに粒度が変わるので調整がかなり面倒です。(58mm径よりも小さいバスケットを使用する場合、粒度がもう少し大きいところなので余裕はできると思いますが...)

 

というわけで、エスプレッソ向けのグラインダーには極細挽き領域での粒度調整のし易さが求めれます

粉の残りに関しては、このグラインダーは0.8g程度であり電動グラインダーとしては特に多い方ではありません。(手挽きミルやシングルドーズのグラインダーよりは多いですが...)

粒度調整がし易いこと」・・・これがこの電動グラインダーから得た教訓です...

 

手挽きミル (JE-plusとSlim plus)から得た教訓

次に手挽きミルのJE-plus (1Zpresso) についての不満点です。

  • 挽けるのが遅い (18g挽くのに1分半程度)

こちらは粒度調整はし易いのですが、挽けるのがかなり遅いです。 (58mm径向けの粒度だからというのもありますが...)

ちなみに、Flair pro2のバスケットサイズだと同じJE-plusで1分弱で使われている方もいらっしゃいます。(感覚的に1分は切りたいので、Flairだったらそ不満は感じなかったかもしれません...)

 

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同じく手挽きミルのTimemoreのSlim plus (上の写真) については、58mm径のバスケット向けで下記のような不満があります。(参考:【TIMEMORE】手挽きコーヒーミルPlusシリーズの性能の違いと注意事項)

  • 粒度調整幅が細かくない (1クリックの変動が大きい)
  • 粒度の細かさが足りない (硬い豆が特に...)
  • 外刃の固定が甘い (硬い豆でズレたことがある)

ちなみに、挽ける速度的にはSlim plusはJE-plusの半分ぐらいの時間で挽けます。(ただし、硬い豆だと粒度の細かさも不足することがあり)

あと焙煎日から日が経つにつれてガスが抜けて抽出圧がかかり難くなっていくので、このための粒度補正も必要になってきます。(人によっては粉量と抽出量でカバーできるかもしれませんが…)

 

以上から、手挽きミルに求められる特性としては下記のようになります。

  • 適当な速さで挽けること
  • 十分に細かく挽けること
  • 調整幅が細かいこと
  • 負荷のかかる極細挽きでも十分に耐える強度があること

 

これが手挽きミルのJE-plusやSlim plusを使って得た教訓です。

こういったことを全て十分に満たすようなグラインダーを安価で探すことは難しく、何かを妥協することも必要になるかもしれません...

また、バスケットサイズが大径になるほどグラインダーに求められる要求は高くなるので、バスケットが58mm径のエスプレッソメーカーを購入する際は注意がより必要です。(大径ほどバスケット内の粉層が薄くなるので、厚みでカバーし難いため)

 

ただし、上記で述べたようなグラインダーやミルが全く使えないということではなく、場合によっては使えると思います。(例えばバスケット径が大きくなかったり、深煎り中心、新鮮な焙煎豆を使うなど…)

エスプレッソ向けの新しいグラインダーやミルを購入する際、その選定基準が自分の中であいまいな場合は、上記のような点も参考にしてみてください。

 

これらのグラインダーを選んだ経緯

自分自身がエスプレッソ向けのグラインダーやミルはなかなか選ぶのが難しく感じているので、気軽におススメできるものは無いというのが本音です。(特に58mm径のバスケットを使用する場合)

参考までに自分がこの電動グラインダーを購入する切っ掛けとなった動画を下に挙げます。

 

【こいつはすげえぞ!】無段階調整の電動グラインダー

ちなみにこのグラインダーは、中国でブランド名違いの相当品が6000円程度で入手できましたので、金額的にはそれほどダメージはありません...

初めての電動グラインダーなので、勉強として気兼ねなく弄ってみようかと思っています...

 

1ZpressoのJE-plusに関しては、メーカー名称がエスプレッソっぽいので、そこのエスプレッソ向けのハイエンドであれば期待できるだろうなあという思いで購入しました。

ただし、下記の記事にも書いたのですが、期待したほどエスプレッソ向けに特化した製品ではなく、どちらかというとハンドドリップ中心に使うよう使い方が合うようなバランスが取れたミルという印象です。

 

かと言って、同じくハンドドリップではTimemoreの栗子Xの方が気に入っているので、JE-plusを使う機会がありません...

また、直火式のマキネッタや水出しコーヒーなど細挽きで使う際にはTimemoreのSlim plusなどの方が使い易いです。(JE-plusはバランスがいい反面、その特徴が薄く感じます。一つのミルで何でもやりたい人にはTimemoreよりも向いていると思いますが...)

 

価格面で言うと、中国では日本の半額以下で1Zpressoの製品は入手できるのでコストパフォーマンスは悪くないです。(造りも精巧)

ただ、日本の代理店を通した価格を見ると、海外と価格が違い過ぎて気軽に勧める気にはなり難いミルになってしまっています...

 

現在、エスプレッソ向けに使用しているミル

以上、エスプレッソ向けのミルに関して紆余曲折あった末に辿り着いたのが下記の手挽きミルです。

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このミルの詳細はまた別途で記事にしようと思いますが、中国メーカーのHelor製のコーヒーミルです。(上の左下のそのコニカルの刃で、Timemoreのplusの刃と比較すると強大なのが明らかです)

 

  • 適当な速さで挽けること
  • 十分に細かくできること
  • 調整幅が細かいこと (XEOLEO相当品にも該当)
  • 負荷のかかる極細挽きでも十分に耐える強度があること

 

上記の点をかなり高いレベルで満たした手挽きミルですが、本体重量は1.8㎏もあり、この点は妥協しました... (ハンドルは減速機が入っているので、浅煎りの極細挽きでも楽に挽けます)

手挽きミルに対する嗜好性も影響すると思いますので、特にお勧めするわけではありませんが、ご参考までに... (自分としてはかなり気に入っています)

 

コーヒー粉のバスケットへの充填方法

豆を挽いたら、次はポルタフィルターバスケットへのコーヒー粉の充填になります。

ポルタフィルターへのコーヒー粉の充填(2倍速)

上の動画は実際のポルタフィルターバスケットへの充填の様子です。(2倍速)

まとめると下記のような流れになります。

  1. ミルの粉受けから粉をポルタフィルターに移す
  2. 針状のディストリビューターで粉の塊を解す
  3. 通常のディストリビューターで粉を均す
  4. タンパーでタンピング

 

ここで、針状のディストリビューターはWDT (Weiss Distribution Technique) ツールと呼ばれます。

▼参考:WDTについて

Weiss Distribution Technique - Barista Hustle

 

下の写真は各ディストリビューターの粉に当たる面です。(左:針状のディストリビューター、右:通常のディストリビューター)

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58mm径のポルタフィルターバスケットの場合だとミルの選定が難しくなりますが、反面、このようなツールの選択肢は豊富です。

この粉の充填の工程も圧力の掛かり具合やチャネリング等に直結するの重要になります。

ここはまだ色々と試しているところですが、タンパーでギュウギュウに粉を締めるのはあまり良くないと感じていて、粉を十分に細かくして適度なタンピングを心掛けています。(強いタンピングはチャネリングや過抽出につながり易い印象なので)

もう少し作業が洗練されたら上の動画と一緒に加筆・修正したいと思います。

 

シリンダーの予熱とエスプレッソの抽出

ほとんどのマニュアル式に必須となるのがシリンダーの予熱工程です。

多くのケースはお湯をシリンダーにお湯を入れて温めるのだと思いますが、緑融手圧式はシリンダーが外せるので、下記のようにお湯を沸かすケトルの上で温めることが可能です。(場合によってはカップも一緒に予熱)

 

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ケトルで温める時間にもよりますが、沸騰水を注ぐとだいたい90℃弱になります。

さらに高温で抽出したい場合は注いだ沸騰水を一度捨てて、ケトルから再度沸騰水を注ぐと92~95℃程度で抽出できます。

 

抽出の様子は下記のようになります。(下側から抽出を見た様子... 自分でエスプレッソを淹れている人はこのアングルが好きなはず...)

エスプレッソの抽出を下側から見た様子

上から抽出をみるとこんな感じです。(ここでは抽出前に少し蒸らしています。粉の充填時のタンピングをあまり強くしないで、この段階で充填された粉をゆっくり注水しながら締めて整えるようなイメージを持っています)

 

エスプレッソの抽出を上側から見た様子

フォームミルクの作成方法

ラテにする場合、フォームミルクが必要になります。

私の場合は、現在、下記のように直火式スチーマーを使用しています。

直火式スチーマーでフォームミルクを作っている様子│ベルマンCX-25SP

ラテアートはあまり上達していませんが、下記のような感じです。

 

直火式スチーマー以外のフォームミルクの作成方法は下記にまとめましたので、よろしければ参考にして下さい。

 

まとめ|マニュアル式エスプレッソは面白いが...

マニュアル式エスプレッソは一言で言うととても面白く、DIY (手作り) コーヒーの醍醐味を味わえるはずです。(抽出の様子を見ているだけでも自己満足に浸れます)

特にエスプレッソを絞り出している感覚は独特で気持ちよく、この辺に興味を持つ人も多いのではないでしょうか?

セットアップの手軽さや電気系のトラブルがないのも魅力です。

 

たたし、機材に拘るとけっこうお金がかかりますので、できるだけ慎重に検討された方がいいかなとは思います。

また、本体と共にミルやグラインダーも含めて検討されることをお勧めします。(もしくは後から出費が必要となる可能性も覚悟の上で...)

 

ミルやグラインダーもかなり重要で、エスプレッソの品質をかなり左右します。

これらへの投資を惜しむのであれば、フィルターに加圧弁の付いたタイプのマシンを選択するのも賢明かもしれません…(Flair Neoなど)

 

最近は色々と魅力的なエスプレッソメーカーが出てくるので、他の機種を眺めるだけでも面白いです。

とは言っても、私自身はまだまだこの緑融手圧式エスプレッソメーカーで、試行錯誤しながら楽しめそうです!

 

以上、長くなりましたが、ご参考になれば幸いです。

 

 

以降では本ブログのコーヒー関連の記事をいくつか紹介しています。よろしければどうぞ!

 

下記は現在の自宅焙煎で焙煎器として使用している片手鍋に行きついた経緯などをまとめています。(現在は電子レンジ焙煎中心になっています...)

 

下記は現在使用している片手鍋とその選定基準などに関しての記事です。(片手鍋にも材質やサイズなど色々と選択肢があります) 

 

下記は電動の鍋型焙煎機についての記事です。鍋焙煎が気に入っているので、同じような感じで焙煎できそうな電動焙煎機を買ってみました。焙煎条件は限定されますが、まずまずの買い物でした。(マイルド条件な焙煎では使いやすいです)

 

下記はコーヒーの電子レンジで焙煎に関する記事です。現在はもっぱらこの方法で焙煎していておススメの焙煎方法です!雑味の少ないクリーンな仕上がりが特徴的です。

 

下記はTIMEMOREという中国ブランドのコーヒーミルについての記事です。私はこのTIMEMOREのミルをとても気に入っていて、ここのミルで毎日コーヒーを淹れています!

 

下記はTIMEMOREのコーヒーミルの中で最も売れているC2という機種についての記事です。ただし、C2はドリップ用途では活躍しますが、エスプレッソには向いているとは思えません...

 

 

【TIMEMORE】手挽きコーヒーミルPlusシリーズの性能の違いと注意事項【SLIM&G1】


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今回のトピックは以前にも紹介しましたTIMEMOREの手挽きコーヒーミル、SLIM plusとG1 plusの性能の違いと注意事項についてです。

 

▼参考:本ブログのplusシリーズの紹介記事

【TIMEMORE】 栗子 "G1 plus" & "SLIM plus"| 新コンセプト "Spike to Cut" で臼刃をアップグレード! - エンジニアの中国ブログ

 

実際に両方を使用してみて、単純にハンドルの長さやノブの握り易さ等では説明できない性能の違いを感じたので、条件を揃えて比較検証してみました。

また、数か月使用の間に不具合が起きたこともあったので、注意事項としてこちらも共有しておきたいと思います。

 

SLIM plusとG1 plusの間に性能の違いはあるのか?

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上の図はTIMEMOREのタオバオ旗艦店の製品説明から引用しました。(オレンジ色の枠は私が追加)

「单品研磨」がハンドドリップ向けの粒度品質、「意式效率」がエスプレッソ向けの極細挽きの挽ける速さについての項目ですが、SLIM plusもG1 plusも☆の数が同一になっています。

つまりこれらの性能が同一ということです。

 

私はSLIM plusもG1 plusも両方とも使用していますが、この点は少し疑問でした... (G1の方はplusの刃だけ購入して換装しました)

実際には挽き目を変えて別用途で使っていたので直接は比較していませんでしたが、それでもちょっと違うんじゃないだろうかという感触をもっていました...

特に挽ける速さに関してです。

 

挽き終わるのに必要な回転数で両者を比較

そのため、今回、条件を揃えて確認してみました。(挽き終わるのに必要なハンドルの回転数で比較しました)

中挽き (挽き目:18クリック、中煎りの豆8g)
  • SLIM plus :16回転
  • G1 plus  :23回転

 

極細挽き (挽き目:11クリック、中深煎りの豆7g)
  • SLIM plus :26回転
  • G1 plus  :40回転

 

以上を見て分かるように、中挽きでも極細挽きでもSLIM Plusの方が回転数が30%ほど少なくて済みます。

これは実際に使ってみた感じと感触と一致していて、SLIM plusの方がどんどん豆を噛み込んでいく印象です。(ドリルのようにグイグイいく感じです...)

なぜでしょうか?

 

下の写真を見てもらうとわかるように、左側のSLIM plusは本体と刃の直径がほとんど同じです。

一方、右側のG1 plusは刃の直径よりも本体の直径の方が明らかに大きいです。

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このような構造の違いから、SLIM plusの方は充填された豆がストレートに臼刃に噛みこまれていくのに対し、G1 plusの方は豆が刃の周辺にも広がって充填されるため、臼刃の中にストレートに落ちていかないのでしょう。


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この豆の噛みこまれ方の違いに起因して、挽き終わるのに必要な回転数に違いがでているのだと推定しています。

 

一方、浅煎りのような硬い豆の場合、SLIM plusの方がおそらく豆の噛み込み量が多いことに起因して、ハンドルが重くなりやすいです。(ハンドルが重い場合は、本体を傾けて豆の噛み込む量を減らしています)

つまり、硬い豆の場合は、G1 plusの方が挽けるのが遅い代わりにハンドルが比較的軽く、挽き易く感じます。

 

そのため、二つの性能の違いをまとめると下記のようになります。

  • SLIM plus:G1 plusよりもハンドルの回転数が30%ほど少なく挽き終わるが、硬い豆はG1 plusよりもハンドルが重くなる。
  • G1 plus   :SLIM plusよりも挽ける速さは遅いが、硬い豆はSLIM plusよりも挽き易い。

 

その他、形状やハンドル長の違いなどからも、挽き易さに関しては多少影響を受けると思います。

持ち易さに関しては、手があまり大きくない方であればSLIM plusの方が良好に思います。(細身で握り易く、表面も凹凸パターンで滑り難く、重量も軽いです)

 

手がある程度大きい人であれば、上記の挽ける速さの違いも考慮して好みの方を選べばいいと思いますが、手が小さい人であればSLIM plusの方が無難でしょう。

SLIM plusで硬い豆を挽く場合は本体を傾けて使用し、豆の噛み込み量を適時調節しながら挽くとよいと思います。

 

極細挽き時に注意が必要|使用時の注意事項

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上記はPlusシリーズの挽き目の推奨クリック値です。(2021年4月現在、タオバオのTIMEMOREの旗艦店の説明から引用)


極細挽きのエスプレッソ (意式) のところが8~11クリックになっています。

写真はマキネッタですが、マキネッタにしては細かい挽き目であり、バスケット径が小さめのエスプレッソメーカーなども想定対象に含まれると思います。

ちなみに、直火式エスプレッソメーカーのKamiraでは12クリック前後を使用しています。(抽出圧はMaxで4bar程度)

 

ここで、下記のように極細挽きの粒度の使用する下限は7クリック目となっています。(7クリックまでは外刃と干渉しないと記載があります。(栗子Xは5クリックまで))

※ショップに確認したところ、粒度調整ダイヤルを一番きつく締めて最初にハマるところが "0" だそうです。

7クリック以上で干渉している場合は、何らかの異常が発生しているかもしれません...

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タオバオのTimemore旗艦店の商品説明から引用

 

ちなみに自分の持っている製品 (SLIMとG1共に) は、購入当初、5クリック以下で外刃と内刃が干渉する音が聞こえました。

従来の旧製品のときから、6クリック以下は使用しないようにと説明書には注意書きがあったので、その点は変更がありません。

現在、なぜこの注意書きが販売サイトで目立つように記載されているのか?(従来品のときは無かったはず…)

 

この点については思い当たる節があります。

Plusシリーズになって極細挽きの実用性があがり、この領域で使用するユーザーが増加したのではないでしょうか?(実際に私がそうですが...)

 

ある時、私自身がかなり硬めの浅煎りを8クリック程度でテスト的に極細挽きにしてみたのですが、この際、ハンドルがかなり重かったです。(1ハゼのピークぐらいで煎り止めの浅煎り)

これを力任せに挽き続け(約18g)、最後まで引き終わりました。

 

けっこう力を掛けてしまったので、軸がブレていないか心配になり、ミルの粒度を6クリックまで下げて刃を回して確認したところ、案の定、擦れるような音が発生していました。(以前は6クリックで干渉音は発生していない)

実使用上は6クリックは使用していなかったのですが、8クリック程度でマニュアル式のエスプレッソに使用しても以前よりもチャネリング (漏れ) が発生し易くなったような印象でした。

 

心当たりもあったのでカスタマーサポートに連絡しようかなと思いましたが、軸自体は問題無いようだったので、外刃を確認してみることにしました。(外刃の固定位置のズレを疑いました…)


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カニ目レンチを使用して内部のリング状の蓋を回し、SLIM plusの外刃を外してみました。

ここで、ネジを回す方向には注意が必要です。

図に記しましたように、時計回りが外刃のリング状の蓋を外す方向なので、反対側に回さないようにしてください。

 

予想した通り、外刃が正常位置から微妙にズレた状態でハマっていました。(普通はスルッと抜けるのですが、引っかかっていてなかなか抜けない状態...)

この外刃をなんとか抜き取りもう一度セットし直したところ、6クリック目の擦れ音は無くなり、エスプレッソ使用時のチャネリングも減りました。(4、5クリック目辺りでも刃の干渉音はほとんど聞こえなくなりました...)

 

外刃をセットする際はリング状の蓋を閉め付ける前に内刃を取り付け、先に0クリックまで粒度調節ダイヤルを締めます。(これは外刃の位置を決めるため)

それから、外刃のリング状の蓋を閉め込んでいきます。

※刃を交換するときも同様にしています。

 

下記の動画は一度刃を外して調整後の様子です。(音量にご注意下さい)

SLIM plusの刃が干渉している様子

 

ちなみにマニュアルを見ると外刃の取り外しは推奨ではないようなので、取り外す場合は購入先にご相談ください。(もしくは自己責任で取り外し&調整)

中国では上記のような問題が発生した場合、①メーカーに送付してチューニングしてもらうか、②メーカー指導に基づいて自分で分解するかの二択のようです。(メーカー指導の場合は、マニュアルや動画が送付されてくるのだと思います)

 

予防策として、硬めの豆の極細挽きは刃に掛かる負荷が大きいので力任せに挽かず、本体を傾けて豆の噛み込み量をコントロールしながら、焦らずに挽いた方がいいと思います。

元々噛み込み量の少ないG1 plusだったら、それほど気を使わなくてもいいかもしれませんが...

 

SLIM plusとG1 plusの性能の違いのまとめ

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奥左:ノーマル、奥真ん中:ノーマル (チタンコーティング)、奥右:Sタイプ (チタンコーティング)、手前左:E&B、手前右:E&B (チタンコーティング)

▼参考:PlusのE&Bの刃に関しては、こちらもご参考下さい。

【TIMEMORE】E&B 臼刃が秀逸!|臼刃の特徴を種類別に紹介 - エンジニアの中国ブログ

 

SLIM plusとG1 plus、今回確認した両方の挽く性能の違いをまとめると下記のようになります。

  • SLIM plus:G1 plusよりもハンドルの回転数が30%ほど少なく挽き終わるが、硬い豆はG1 plusよりもハンドルが重くなる。
  • G1 plus   :SLIM plusよりも挽けるのが遅いが、SLIM plusよりも硬い豆は挽きやすい

 

メーカーの製品説明に性能同一と表記されていても、両者を実際に使うと明らかな違いを感じたので、上記の点は注意された方がいいと思います。

また、NANO plusに関してはSLIM plusと同等の挽く性能になります。(知人からNANO plusを拝借して確認済み)

 

plusシリーズの選択の際にはデザインやサイズなど他の要素もあると思いますが、上記のような挽く性能の違いも参考にして下さい!

個人的には、より快速に挽けるSLIM plusの方がE&Bの刃の特徴を実感しやすいかと思います。(浅煎りのような硬い豆を軽快に挽くという点では栗子Xの存在もあるので…)

 

補足)SLIMはNANO風にアレンジ可能

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SLIM plusについて少し補足です。

実はSLIMとNANOは本体の直径が同一で、ハンドルや粉受けに互換性があります。

木製のノブは一回り大きいG1のものも使用可能です。(2021年3月現在)

 

上の写真のSLIM plusはハンドルはNANO、木製のノブはG1のものに変えています。

個人的に折れ畳みハンドルは必要性を感じていなかったのですが、実際に見てみるとギミックとして飾っておきたくなりますね。

 

TIMEMORE製品の部品購入に興味がある方は、下記のTIMEMORE JPのサイトをご参照下さい。(もしくはAmazonのTIMEMOREストア)

リストに無い部品は問い合わせて下さいとの記載もあります。(中国の場合もリストにはありませんが、チャットで問い合わせると対応してくれます)

 

▼参考:TIMEMOREコーヒーミルの部品が購入できるサイト

 

▼参考:本ブログのplusシリーズの紹介記事

【TIMEMORE】 栗子 "G1 plus" & "SLIM plus"| 新コンセプト "Spike to Cut" で臼刃をアップグレード! - エンジニアの中国ブログ

 

 

以上、ご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

 

下記は本ブログのTIMEMORE関連の人気記事です。よろしければどうぞ!

 

下記の記事はTIMEMOREのミルのハイエンド栗子Xについて紹介しています。TIMEMOREのミルはそれぞれ補完性があり、ハイエンドが全ての面で上位互換になっている訳ではありません。購入を検討する際は、それぞれの特徴の違いを把握された方が好ましいと思います。

 

下記はお気に入りのコーヒーミル、Timemore (タイムモア) のG1についての紹介記事です。既にノーマル刃のG1に関しては中国では販売が終了していますので、デザイン的な特徴を把握するのに参考にして下さい。挽き性能自体はPlusシリーズについての記事を参考にして下さい。(自分は刃を plusの "E&B" に換装しました)

 

下記の記事ではTIMEMOREのplusシリーズに関して紹介しています。栗子Xと補完的な性能を持っています。コンパクトでありながら挽ける速度はトップレベルで、コストパフォーマンスもとても高いと思います。(38mm径でありながら、1Zpressoの47mm径よりも速い)

 下記の記事はタイムモアのミルのエントリーモデル、タイムモアCについての記事です。実はこの一年で最も使用したミルで、費用対効果が素晴らしく高いです!(現在、栗子Xの導入により取り合えず休眠していますが...)

 

この記事はタイムモアのSLIMというミルに関しての記事です。SLIMはデザインに関しては今も変更がないですが、そのデザインにまつわるトピックです。このコンパクトでシンプルなデザインと、他社の大型モデルを上回るplusの極細挽き性能の組み合わせは非常に気に入っています!

 

 

【Twitter】コーヒーを始めるのであれば、Twitterで情報収集がおススメ!【自宅焙煎、etc】

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昨年、2020年の5月から遅まきながらTwitterを始めてみました。

当初はブログよりもお手軽かな?とあまり目的もなくTwitterを始めたのですが、今ではすっかりコーヒーの趣味垢になっています。(どうやらコーヒークラスターと呼ばれる集団に含まれているっぽい...)

 

一年近くTwitterを使ってみて感じたのは、Google検索では得られない深い情報が得られたり、近い趣味を持った人から刺激を受けたりと、一種のサークルのような雰囲気でした。

同時期にInstagramも始めてみましたが、こちらはどう使っていいかイマイチよくわからず、ずっと低空飛行を続けています... (孤立していて、なんと言うか無人島にいる感じ...面白さもよくわかりません...)

 

Twitterは見るのみの情報収集に絞って活用している方も多いのかもしれませんが、自らもツイートしながら集団の中に馴染んでいくと得られる情報の密度も異なってくると思います。(情報クレクレで急にコンタクトすると、中には気分を悪くする人も...)

また情報収集というよりは、ネットでの交流をメインに楽しんでいる方もいらっしゃるように見えます。

Twitterの活用法や楽しみ方は人それぞれですね。

 

今回は、参考までに私がどんなことをツイートしているのかを紹介がてら、過去3ヶ月でインプレッションが比較的多かったツイートの内容を補足してみたいと思います。

 

 

過去三か月でインプレッションの多かったツイート

過去三か月のツイートをざっと調べてみると、コーヒー器具の紹介や自宅焙煎に関するツイートに関心が高まりやすいことが分かりました。

代表的なものを以下で紹介します。

 

中国製の直火式スチーマー

下記は別の方へのリプですが、最近のツイートの中ではインプレッションが最も多かったです。(ツイート中の写真はタオバオから引用)

 

これは中国製の直火式のスチーマー (加得林Z1) で、別の記事で少しだけ紹介したベルマン (Bellman) CX-25SPのバックアップとしてリストアップしていたものです。

台湾製のベルマンCX-25SPも直火式スチーマーですが、不定期製造のため中々入手できずにいました。(結局、オーダーから入手まで半年ほどかかりました...)

 

もう少しベルマンが遅れていたらキャンセルして、こちらの加得林Z1を購入していたと思います。

外観は見ての通りかなりカッコよく、スチーム時間もベルマンよりも短いそうですが、重量が3.9㎏あるので取り扱いは注意が必要です。

 

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上の写真はタオバオ店舗の阿莱曼咖啡からの引用

 

私個人としては意識していませんでしたが、以前は加得林Z1は日本への販売ルートがありませんでした。

おそらく、加得林Z1を認知している人もほとんどおらず、このツイートに関心が集まったのでしょう。

 

さらに、このツイートが切っ掛けで実際にこの加得林Z1を購入されたフォロワーさんもいます...

下記のツイートのように実際に使用している様子をアップもされています。

 

 

このスチーマーをかなり気に入ってもらえ、こちらも紹介した手前、とても嬉しく思っています。(今はAliExpressで購入できますが、当時は取り扱っていなかったので、私が代理購入してFedExで送付しました)

 

自宅焙煎

続きまして、コーヒー豆の自宅焙煎ネタです。

最近は自宅焙煎をする人が増えているようで、関連ツイートもかなり多く見られます。(焙煎のスキルレベルは、完全に素人の方から焙煎器のDIYをする方まで多種多様です)

 

私はよく電子レンジ焙煎に関するツイートをしています。

▼参考:本ブログの記事です

【鍋から電子レンジへ】マイクロ波を利用したコーヒーの均一な焙煎への挑戦!【自宅焙煎】 - エンジニアの中国ブログ

 

下記はかなり上手く焙煎できたエチオピア (ナチュラル) の焙煎例で、インプレッションが多かったものです。

 

 

見てわかる通り、見た目もかなり美味しそうに焙煎できるようになってきました!(ただし、豆の種類にも依存します...)

自宅焙煎に使う焙煎器は各自で様々なものを使用していますが、焙煎器として電子レンジは超マイナーなので、注目を集めやすかったかもしれません...

 

ちなみに、本ブログの記事を読んでレンジ焙煎を始められた方もいらっしゃったりして、それはそれで非常に嬉しかったです。(本ブログを何かしら見てくれた人も意外にちょくちょくいたりして、嬉しかったり恥ずかしかったりですね...)

 

ちなみに電子レンジでも慣れてくると、下記のような感じでコーヒーが焙煎できます!(最近は中煎り程度の焙煎度にすることが多いです)

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最近は下記のような感じで焙煎しています。

【電子レンジでコーヒーを焙煎する際の条件の例】

  • 生豆の仕込み量:180g
  • 出力:開始からゴールドまで700W、豆によってはここから600Wに下げる
  • 1ハゼまでの到達時間:8~12分程度に調整 (重要)
  • 攪拌時間:30秒毎

1ハゼまでの時間はあまりにも短いと風味も弱く感じることが多いので、焙煎度や豆種によって上記範囲を目安に調整しています。

また、焙煎時間は生豆の仕込み量の増減でも微調整しています。

 

容器等の詳細な条件は下記の記事を参考にして下さい。

【鍋から電子レンジへ】マイクロ波を利用したコーヒーの均一な焙煎への挑戦!【自宅焙煎】 - エンジニアの中国ブログ

 

中国メーカーの手挽きコーヒーミル

三番目はHelorという中国メーカーの手挽きコーヒーミルです。

これは手挽きといってもTIMEMOREのようなハンディタイプでなく、卓上型のミルです。

Mazzerという有名な電動グラインダーの大型刃を使用していて、手挽きミルながら減速ギアも備えているので、硬い豆も楽に大量に楽に挽けるのが特徴です。

▼参考:

https://www.mazzer.com/en/ (公式サイト)

MAZZER | 株式会社ディーシーエス (日本の代理店)

 

 

TIMEMOREのように自社製の刃の設計まで踏み込んでいるわけではありませんが、独特なデザインや電動向けの大型刃との組み合わせ、減速ギアがユニークです。

自分としてもけっこういいなあ~と思いつつ紹介しました...

また、私自身が中国在住のため中国メーカーの動向などは収集し易く、他の方とネタもかぶり難いのでツイートし易く感じています。

 

実はこのメーカーのミルには他にも興味があるものがあって注目しています。(正直に言うと欲しいです...買ってしまうかも...その際は本ブログでも紹介します)

 

コーヒーを始めるのであれば、Twitterも始めませんか?

ざっくりですが、以上が最近のインプレッション多めの私のツイートでした。(弱小アカウントなりの...)

情報収集面では、焙煎、抽出、ツール等、コーヒー関係のあらゆる情報が入ってくるので、非常に役にたっています。

それらの情報はTL (タイムライン) に流れてきたり、自分で聞きにいったり...

 

また、同じ趣味を持つ人たちとの交流も楽しく感じています。(趣味レベルではなく、コーヒー関係の仕事の人もいらっしゃますが...)

もし、コーヒーに興味がある方でTwitterにも興味を持たれた場合は、ぜひ輪の中に入ってきて下さい!

向いていないと感じたら止めればいいだけですから、試しにちょこっとやってみるのもよいのではないかと思います。

 

▼ちなみに下記が私のTwitterのアカウントです。

いーてん☕📝 (@kafei_mi) | Twitter

フォローしていただける場合は、ブログを見た等、一言もらえればフォローバックします。(ある程度ツイートがある方の場合は大抵フォローバックしていますが、ツイートが無い方の場合、単なる情報収集が目的のアカウントなのか判断できないので保留が多いです...)

 

というわけで、今回は私のTwitterの活用状況についてのトピックでした。

以上、最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

【Kamira】直火式エスプレッソを淹れる手順【最近の気付き】|Kamira espresso maker

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下記の記事で以前にご紹介した直火式エスプレッソメーカーのカミラ (Kamira) ですが、最近気付いたことがありました

今回はその点も踏まえ、直火式エスプレッソを淹れる手順を動画で紹介します。

 

▼参考:以前のカミラに関する記事

 

最近気づいたこと|抽出時のチャネリング防止の方法

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上記は昨年購入した中国製のマニュアル式エスプレッソメーカー (こちらも近いうちに記事で紹介予定!)

 

最近気付いたこととは、チャネリング防止の方法です。(切っ掛けは、昨年購入した上記のマニュアル式のエスプレッソメーカーです)

簡単に言うと、チャネリングとはエスプレッソの抽出時に抽出液が勢いよく飛び出してくる現象のことです。(コーヒーの粉の層の一部にお湯の通り道ができてしまっていると考えられます)

 

チャネリングが起きるとコーヒーの粉の層の全体にお湯が浸みないので、薄いエスプレッソになってしまいます。

チャネリングを防止するために、マシンやマニュアル式のエスプレッソではコーヒーの粉の充填時にダマを解す作業をします。(タンピングよりも、このダマ解しの方が重要ではないかとさえ感じます…)

 

参考までに下記の動画内で、菓子楊枝でダマを解す作業を含めた一連のコーヒー粉の充填作業を紹介しています。(カミラではなく、マニュアル式のエスプレッソの場合です)

 


【エスプレッソ】バスケットへの粉の充填の様子【2倍速】

 

直火式のカミラでも、抽出圧が3bar以上の高圧に達するためにチャネリングは起きやすく、防止のためタンピングする必要がありました。(逆に言うと、チャネリングが起きない場合は、あまり圧がかかっていないかもしれません...)

ただし、タンピングはメーカーも推奨していませんし、バスケットに深さのあるカミラのような形状では、タンピングで押し圧を均一に掛けることも比較的に難しいです。

 

しかし、マニュアル式のエスプレッソメーカーを使ってみて、このダマ解しの充填方法はカミラでも有効ではないかと試したところ、効果はバッチリでした!(タンピング無しでも)

そのため、今回、この方法を取り入れて動画形式にカミラで直火式エスプレッソを淹れるところをまとめてみようと思い立ちました。

 

ちなみに直火式エスプレッソであるカミラは、上記のマニュアル式のエスプレッソメーカーのようにエスプレッソの条件である9barの圧力は掛けられません...

しかしながら、直火式の予熱の要らない手軽さや、コーヒーの種類 () によってはカミラの方が美味しく淹れられるといったメリットがあり、カミラはまだ活躍中です。

※例えば、浅煎り豆の通常のエスプレッソ抽出では9barに拘ると "酸っぱ苦 (渋) プレッソ" になりがちで、低圧×長時間抽出のカミラの方が風味的に好みです。

 

カミラに使用する粉の粒度とダマの解し方

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カミラで使用している粉の粒度は上記の写真のような感じで、細目の細挽き、もしくは粗目の極細挽きぐらいです。(もちろん、上記のマニュアル式エスプレッソメーカーで使用するほど細かくはありません)

このぐらいの粒度だと最高で3~4barの圧力が掛かり、カミラの特徴が生きてきます。

 

粉を挽くのに、私の場合はTIMEMOREのPlusシリーズの手挽きミルを使用しています。挽き目は粒度設定ダイヤルで11クリック周辺を使用しています。(TIMEOREのPlusシリーズは細かい粒度でも非常に快速で挽けます!)

 

▼参考:TIMEMOREのPlusシリーズについての記事

 

ダマの解し方は、カミラのバスケットに充填する前にミルの粉受けの中で、菓子楊枝を使って作業しています。

粉受けが傷付かないように、敢えて竹製の菓子楊枝を選んでいます。

 

直火式エスプレッソを淹れる手順 (動画)

以上を踏まえ、コーヒーの粉の計量から直火式エスプレッソの抽出までを、下記の動画にまとめました。(約5分)

 


Kamira espresso with creamy crema|滑らかクレマがある直火式エスプレッソをカミラで淹れる手順

 

<動画の目次>

  1. 豆の充填      0:05~
  2. 水のセット  1:53~ 
  3. 抽出              2:44~
  4. 仕上がり      4:46~

※前半の1と2は、2倍速になっています。

 

慣れれば簡単に直火式エスプレッソが淹れられると思います。(予熱も不要で、粉の充填も通常のエスプレッソよりも楽です)

最近では特に中~浅煎りの直火式エスプレッソを淹れるのが気に入っています!

 

下記の記事で紹介した方法で、中~浅煎りの豆を自宅でも簡単に焙煎できるようになったことも大きな要因です。

▼参考

 

直火式ラテも練習中!

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現在は圧力計付きの直火式スチーマーを入手し、直火式カミラと組み合わせてラテも淹れたりしています。

実はこの直火式同士の組み合わせに憧れていました...


直火式スチーマー (ベルマン CX-25SP) の扱いにまだ慣れていないので、慣れたらこちらも紹介しようかと思います。

以前に圧力計の付いていないタイプ (ベルマン CX-25) を購入しましたが、やはり圧力計付きの方が便利そうなので買い直しました......圧力計がないタイプはメルカリ等で放出予定)

 

以上、ご覧いただき、ありがとうございました!

※ブログの更新が遅いですが、Twitterの方でもコーヒー関係の内容をちょこちょことツイートいるので、よろしければフォローして下さい!

 

 

以降では本ブログのコーヒー関連の記事をいくつか紹介しています。よろしければどうぞ!

 

下記の記事では、お気に入りの直火式エスプレッソメーカーのカミラを使い方を中心に紹介して、本記事よりも基本的な内容も書いてあります。

 

下記はカミラのフィルターホルダーへのコーヒーの粉の充填性を改善するために、なんちゃってファンネルをつくった話です。

 

下記は、ロブスタ種のコーヒー豆を使用したときのクレマのつくり易さを、直火式エスプレッソメーカー (マキネッタ) であるカミラで検証した話です。

 

下記はカミラを使ってラテアートをした話です。絵に関してはまだ未熟ですが、味の方は自分ではかなり満足しています。カミラの楽しみ方のオプションが一つ増えました。

 

下記は現在の自宅焙煎で焙煎器として使用している片手鍋に行きついた経緯などをまとめています。(現在は電子レンジ中心ですが...)

 

下記は現在使用している片手鍋とその選定基準などに関しての記事です。(片手鍋にも材質やサイズなど色々と選択肢があります)  昨年から10ヵ月ほど、現在の鍋を使用しています。

 

下記は電動の鍋型焙煎機についての記事です。鍋焙煎が気に入っているので、同じような感じで焙煎できそうな電動焙煎機を買ってみました。焙煎条件は限定されますが、まずまずの買い物でした。(マイルド条件な焙煎では使いやすいです)

 

下記の記事では焙煎器具として電子レンジを使用しています。短時間で焙煎する際には鍋焙煎では芯残りや表面の焦げが課題になりますが、電子レンジではそれらは問題になり難く、クリアな風味の焙煎が可能です!

 

下記は現在お気に入りのコーヒーミル、Timemore (タイムモア) のG1についての紹介記事です。G1は同社のフラッグシップモデルに相当します。(同社のミル全般の紹介もあります)

 

カミラとも相性のよいTIMEOREのPlusグレードのミルに関して、下記の記事にレビューをまとめました。(カミラと組み合わせるのはかなりおススメです!)

 

【TIMEMORE】栗子X|デザイン・性能・扱いやすさを高レベルで調和させたハイエンド手挽きコーヒーミル

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特徴もよく知らずに予約してしまったTIMEMOREのChestnut 栗子X…

予約してからかなり待たされましたが、ようやく入手することができました。

栗子X含め、TIMEMOREのその他のミル製品の特徴は下記の記事にまとめましたので、今回は実際に栗子Xを使ってみての感想を中心にレビューしたいと思います。(1ヵ月以上、使い込みました...)

 

▼参考:栗子Xの導入背景や設計思想について

 

▼参考:臼刃の種類と特徴について

 

▼参考:TIMEMOREのミル製品の種類 (ラインナップ) について

 

 

栗子Xの外装デザイン|G1ベースの本体に折り畳みハンドルが特徴

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全体的な外観としては上記のようにシンプルな一体感のあるデザインで、アウトラインはG1に似ています。(サイズはG1よりやや大きめです)

ちなみに下記の意匠特許では、タイトルにG2をいう表記を使用していますね。

【外观设计专利】CN305883699S "咖啡研磨器(栗子G2)"

 

内部含めてフルメタルのデザインで質感・高級感はバッチリです。(重量は要注意ですが...)

購入前に個人的に懸念していた塗装はかなり丈夫で傷付き難いです。(不本意ながら、数度ぶつけてしまっての感想です)

ただし、表面がやや滑りやすいのでオプションのレザーカバーを購入予定です...

 

栗子Xの外装デザインに関する特徴

  • 構造的特徴1  :ハンドルはNANOに類似の折り畳み構造
  • 構造的特徴2       :粉受けの装着方法がカチッとハマるねじ込み式
  • ミルの豆の容量 :X (≦35g)G1 (≦25g) / NANO (15g) / SLIM (20g)
  • 重量      :X (760g) / G1 (560g) / NANO (360g) / SLIM (440g)

 

折り畳みハンドル

上記のデザインに関する特徴について補足しますと、まず折り畳みハンドルについては、下記のように中国では既に特許が成立しています。

CN207341660U - A kind of foldable structure of manual bean milling machine - Google Patents

 

この折り畳みハンドルはNANOで好評だったようですが、このハンドルのために重量も増加しており、G1のハンドルが100gなのに対し、Xの折り畳みハンドルは208gと100g以上重くなっています。

さらに、全体の重量については、Xは760gとなりG1よりも200gも重いので、慣れるまで扱いには注意が必要です... (ちなみに所有している1ZpressoのJE-plusは860gとさらに重いので、驚きはしませんでしたが...)

 

個人的には折り畳みハンドルのギミックに興味があったのものの、折り畳み機能は全く活用していません...

一種のギミックのようなデザイン上のアクセントだと思っています...

 

通常、保管するときはハンドルを外して、使い捨てのポリのコップを埃が入らないように被せています。(この方が次に使うときに楽なので…)

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また、折り畳みハンドルは伸ばすと直線型で、どちらかと言えば人間工学的に力が入りづらい構造です。

ただし、ハンドルを回すのにこの形状が使いづらいわけではなく、栗子Xはそもそもハンドルを回すのがかなり軽い設計なので、このようなハンドル形状でも挽く際には問題はありません。(挽くのに要する力が小さく、浅煎り豆でもけっこう軽く挽けます)

 

栗子Xはかなり軽く挽ける反面、挽ける速度はやや遅いです。

「軽く挽ける」が意味することが、臼刃の中への豆の噛み込みが少ないことも関係しているからです。

どのミルにおいても原理的にこの点がカウンターバランスになりやすく、さくさく挽けると説明があったら挽けるのは速くない可能性が高いです。

 

そして、挽ける速さと引き換えに、揃った粒度や軽いハンドリングといったメリットを得ていると推測します。(揃った粒度 → 臼刃中にある程度の時間は滞留していないと、豆が綺麗に粉砕できないのだと思います)

 

例外は一般的な38mm径の刃よりも大型化した刃を採用しているモデルです。(その場合はサイズや重量が犠牲になりますが...)

栗子Xの場合は臼刃を42mm径に大型化した上でそれほど速くないので、軽い挽き心地、かつ粒度を整えた挽き豆を得ることをかなり重視していることがうかがえます。

 

そのため、TIMEMOREの他製品や47mm径の大型刃を採用している1ZpressoのJE-plusと比較しても、粗挽きから極細挽きのどの粒度域でもハンドリングは軽いです。

なお、栗子Xは速くないと述べましたが、極細挽きや細挽きではTIMEMOREのノーマル刃の製品よりも速いです。(18gを極細で挽くのに2〜3分は要しますが...)

 

さらにハンドドリップ向けの中挽き (16クリック)では、15gで50秒弱といったところです。(浅煎り~深煎りでそれほど違いはなく、ほぼ同じように楽に挽けます)

個人的にはこれくらいの時間であれば許容範囲で、もっと大量に速く挽きたい場合は、plusシリーズが好ましいです。(plusは栗子Xに対し挽く時間は半減です。大型刃を使用した1Zpressoを軽く凌ぐ速さで、さらに微粉もノーマル刃よりも減っています)

 

また、蓋部分に若干の隙間ができますが、下記のようにG1のハンドルも使おうと思えば使えます...(使っていませんが...)

比較するとわかるのですが、Xのハンドルの方が若干長く、意図的にトルクを掛けやすくしているのかもしれません... (Xは急ぐというよりは、ゆとりを持って挽くのが向いているミルです...)

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粉受けの脱着方法 (スチャッとハマるねじ込み式)

粉受けの脱着方法ですが、口で伝えるのも難しいので、まずは下記の1分程の短い動画を見てみて下さい。


【手挽きコーヒーミル】粉受けの脱着方式の比較|TIMEMORE 栗子X、その他

 

上の動画を見てもらえばわかるように、栗子Xの ‟スチャッ” という粉受けのハマり方が新鮮でした。(加えてあまりねじ込まなくても固定でき、脱着し易い)

何というか非常に心地よく、高級感も感じられます

1Zpressoのマグネットを使用した粉受けも脱着性自体はとてもよいのですが、サイズや重量が増してしまうため大型モデルでの採用に限られてしまうようです...

 

以上のように、今回の栗子Xではデザインと機能の両立 (+高級感) に工夫を凝らしたのが伺えます。

なお、栗子XやSLIM plusでは、粉受けの脱着時にときどき高温の金切り音が混ざることがあります。

 

カスタマーサポートによると、この金切り音の対策には食品グレードのシリコーングリースを塗ってくれとのことでした...

試しに少し塗ってみましたので、下記の動画で違いを確認してみて下さい!


粉受けネジ部へのグリース塗布効果の確認

 

外装オプション

下記は今後販売予定の栗子X専用のレザーカバーとなりますが、栗子Xが持ちづらい人やデザイン的に少し変えたい人にとってはこのようなオプションもあります。

私は筒の部分がやや滑り易く感じるので購入予定です。

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Instagram: A post shared by TIMEMORE Coffee (@timemorecoffee)

 

栗子Xの内部の特徴 (臼刃を除く)

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ミルの内側は上記のようになっています。

 

本体上部 (コーヒー豆の投入口)

豆の投入口がG1よりもやや広く、シャフトの支柱もかなり奥まっているので、豆の投入はタイムモア製品の中で最も良好です。

また、粉受けの中までも外装と同じように塗装されていますが、この塗装はかなり傷付きに強そうです。(既に2、3度ぶつけていますが、ミルは無傷です...)

さらに、この塗装は挽いた粉も付着しづらく、付属のエアーブラシで簡単に清掃が可能です。

 

挽き豆の粒度設定のダイヤル

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挽き目の設定はオーソドックスに刃の裏側のダイヤルで設定します。

粒度の設定ダイヤルは目盛り付きなので使い易く、飲む度に調整することも苦ではありません。

粒度の設定は2段階になっていて、外側の目盛り (0~23) に対して内側のより細かい目盛り (0.2刻み(外周1クリックの5分の1の調整間隔)) で補正するように設定します。

 

また、外側の目盛りは1周以上回すことも可能で、より粗挽きな実質28 (23+5)でも問題無く使用可能でした。

ハンドドリップでは内側の細かく調整できるダイヤルを使う機会はあまりないですが、エスプレッソ挽きの領域ではかなり使い易いです。(調整ピッチは0.015mmとかなり狭く、他のタイムア製品の約5分の1の細かい間隔で調整可能です)

 

さらに特筆すべきは従来よりも粒度設定の自由度が大幅に増加したにも関わらず、シンプルな機構でメンテナンス性が従来品と同等なことです。(例えば1Zpressoでも細かく刻んで粒度設定が可能なモデルもありますが、部品点数が多く、分解・組み立ては煩雑です)

しかも、面倒な0点調整も必要ありません。(2分の1の確率で合わせられます。外れたら内刃ごと180°回してセットし直せばOKです)

この粒度設定の機構は、plusシリーズにもぜひ展開して欲しいところです。

 

栗子Xの分解|メンテナンス性は?

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上の写真は栗子Xの分解した様子です。

本体の反対側が写っていませんが、ベアリングは外していません。(他の製品と同じくダブルベアリングの仕様です)

他のTIMEMORE製品と同様に部品点数も少なく、シンプルでメンテナンスは容易です。

 

注意点はバネとワッシャーの向きぐらいでしょう。

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ワッシャの内側の凸部は片側にしかなく、凸側がベアリング側になり、平坦な側がバネ側です。

バネの向きは、ワッシャーに対して上の写真のように太い側がくるようにセットします。

 

また、上の方でも述べましたが、栗子Xの塗装部分は粉が付着しにくく、分解・組み立てもし易いので、メンテナンス性に関してはかなり良好です。

この点は非常にうまく設計されていると思います。

 

栗子Xで挽いた豆の外観と微粉の割合

まず、栗子Xの新しい刃 "S2C" について簡単に説明します。

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上が栗子Xの核心部分となる臼刃 (写真は内刃) "S2C" の写真です。(素材はステンレス420)

特に上段部の水平に入った溝がポイントで、この部分で先に豆を砕き、さらに臼の中で粉砕する2段階粉砕がコンセプトの臼刃です。

 

実際に挽いてみると挽き心地は非常に軽く、浅煎りでも苦労はしません。(非常に引っかかりも少ない)

内刃の水平部分の溝で豆を砕くと共に、臼刃の中に入る豆の量もコントロールしているようです。(例えば同社のSタイプの刃だと、豆を臼の中に噛み込み過ぎてハンドリングが重くなりがちです)

 

下記の動画の1:00~辺りにS2Cの詳しい説明があります。(豆が上段の溝で切られて跳ねている様子も伺えます)


CHESTNUT X is now available on Kickstarter.

 

次に挽いた豆を見てみます。

下の写真がTIMEMOREの栗子Xと栗子Cで挽いたコーヒー豆です。(#30は粒度調整の目盛りダイヤルの30クリックを表しています。#23、#16もそれぞれ23クリック、16クリックを表しています)

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外観だけを見ると、栗子Cの方がいいんじゃないの?と思うかもしれません...

スマホのカメラなので上手くとれていないこともありますが、実物の外観は大差なく、栗子Xではチャフがあまり切れていないためにややムラになって見えています。(チャフは一般的には風味に影響は無いと思いますが、TIMEMOREによると競技会に出場するようなレベルの人の中には気にする人もいるようで、その場合、チャフは切れていない方が取り除きやすいとのことです)


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引用:タオバオのTIMEMORE旗艦店より

 

一方、通常、粉の外観から粒度分布や微粉量は推定できませんので、篩を使って微粉の量を確認してみました... (この評価は面倒なので、好きではありませんので最低限...)

それぞれのミルと粒度設定で挽いた豆を最初に微粉セパレーター(0.4mm径)で篩い、分離した微粉をさらに100目の篩で篩いました。(ハンドドリップに推奨の挽き目での比較です)

 

結果は下記の写真のとおりで、一番左が微粉セパレーターに残った粉で、真ん中が100目 (目開き0.154mm) の篩上に残った粉で、右端が100目の篩を通り抜けた粉です。

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見てわかるように、栗子Xで挽いた粉は栗子Cのそれに比べて微粉が少ない結果となりました。

ここで、栗子Xは16クリック、栗子Cは23クリックと18クリックで挽いた粉を使用しました。(栗子Cの16クリックは栗子Xの16クリックよりも細かそうだったので、それより大きめの粒度設定で比較しました)

風味は当然異なりますが、私にはうまく表現できないです...すみません...

特に浅煎りや中煎りでハンドドリップで淹れると顕著に差を感じていて、すっきりしながらもコーヒー感 (苦味というかしっかりした感じ) や香りが強い印象です。

慣れていた風味と異なるので最初は違和感も感じたのですが、今ではすっかり気に入っています...

 

以前と淹れ方で変わったことは、松屋式や高木まろやか式といった加水方式を取らなくても雑味を感じにくくなったので、シンプルなハンドドリップになりました。

今の淹れ方では蒸らしは40~60秒(※)と長めですが、トータルの抽出時間は2分~2分半程度と基本的に短めです。(抽出時間を延ばすと、雑味というよりは苦味を強く感じるので (味が濃い)、このくらいの時間に落ち着いています)

また、抽出温度は以前に比べたら+3~5℃は高めになりました。(結果として抽出時間も短くなりましたが、風味は向上したように感じています)

※蒸らしは焙煎度によって変えていて、深煎りは短めで15秒くらいにしています。(YouTube等を参考にして、この辺は随時色々と試しています)

 

さらに同じ豆を使用して近い粒度でplusの挽き豆も比較に加えたのが下の写真です。

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上記を見てもらえばわかるように、100目を通り抜ける微粉 (右端) も、0.4mm径の穴を通り抜ける微粉 (真ん中) も栗子Xが最も少なく、次いでplusの順となりました。

淹れ方が同じだったら風味はそれぞれのミルで挽いた粉で淹れたコーヒーに風味も変わりますので、この粒度の違いは風味に反映されていると思います。

強いて言えば、雑味を抑えつつ、自分の好みの味を作りたい人には栗子Xが最も向いていると思います。(松屋式みたいに粉をあまり動かさない淹れ方だと差は少ないかもしれません......Cでも十分に美味しく飲めていましたので...)

 
▼参考:TIMEMORE社の社内評価による粒度分布の比較 (微信公式アカウントからの引用)

栗子Xの微粉率に関しては、評判の高いComandante C40やMahlkonig EK43をベンチマークし、それらとおおよそ同等レベルとの見解です。

ただし、粒子の形状が異なるため風味は異なり、彼らの評価の限りでは温度降下時に風味が際立つ傾向が認められるとのこと。(絶対的な意味ではありません)

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挽いた後の微粉の付着

続いて、挽いた後の微粉の付着具合を見てみます。(自分の1Zpressoは多かったので気にしていました...)

使い始めはかなり付着しますが、数回使用すると落ち着いてきます

とはいっても、落ち着いてきても従来のTIMEMORE製品と比べると、微粉の付着はやや多めです。

 

まず、中挽き (16クリック) で挽いた後の例が下記です。

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次に極細挽き (5.8クリック) で挽いた後の例が下記です。

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挽き方を変えても付着の仕方はそれほど変化はありませんでした。

付着は増えたのですが、付属のエアーブラシを使用すれば除去するのは大変ではありません。(吹けばすぐに微粉は取れます)

付着の程度としては1ZpressoのJE-plusよりも少なめです。(しかも、JE-plusのアルミボディの方が付着は取れ難い...)

 

ハイエンドミルにおいてこのような微粉の付着は珍しいことではなく、SNS等をチェックすればコマンダンテ (C40)、Kinu (classic)、Apolloといった実績のあるミルでも事例は簡単に見つかります。

複数ミルの微粉を比較した事例だと、下記の動画で取り上げられています。

 


3款超千元手搖磨豆機綜合對比測評!德國司令官 C40 vs 泰摩 栗子X vs Kinu M47 | 牛小咖MumaMoo

 

下記は上の動画から引用した微粉の比較場面です。

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上の動画では微粉の付着は、少ない方から栗子X、コマンダンテ (C40)、Kinu (Classic)の順と述べられています。(豆の種類や使用環境により多少変わることはあると思いますが...)

 

【補足】上記の動画内での比較要旨

  • 粒度分布:カッピング試験も実施されていますが優劣は付けれらていません。(どれも優れている)
  • 挽ける速度:(速) Kinu >‥‥> C40 ≧ 栗子X (遅)‥‥Kinuはエスプレッソ向けの刃なので、当然こうなりますね。
  • 挽き易さ:(易) 栗子X ≧ C40>‥‥>Kinu (難) ‥‥浅煎りのような硬い豆を挽いたときの引っかかりが栗子Xが一番少なく、Kinuは多めとのことです。
  • 微粉の付着:(少) 栗子X > C40 >Kinu (多)
  • 重量:Kinu (約1150g) > 栗子X (約760g) > C40 (約630g) ‥‥ Kinuや栗子Xはフルメタルのデザインですが、C40は樹脂やガラス (粉受け) を使用している部分もあるため、その差が出ていると思います。
  • 握り易さ:(易) Kinu >栗子X >C40 (難) ‥‥ 持つ部分の直径はKinuが直径約50mm、C40が約61mmです。栗子Xは緩やかに角ばった形状で52~56mmといったところです。栗子Xはやはり表面の滑り易さが指摘されています。

 

栗子Xを使ってみての全体的な感想・まとめ

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左から1Zpresso JE-plus:マニュアル式エスプレッソ向け (サブ)、栗子X:ハンドドリップ向け、G1 plus (刃を換装):細挽き、直火式エスプレッソ向け、栗子C:休眠中、SLIM plus:マニュアル式エスプレッソ向け (メイン)‥‥こんな感じで使用中です。

 

栗子Xはどのようなユーザー向けなのか?

最初に上で引用させてもらった動画内にKinu、コマンダンテC40、栗子40の向いているユーザーに関して下記のような記載がありました。

  • Kinu    :熱狂的なマニア、競技会出場者 (専門家) 向け
  • C40      :競技会出場者 (専門家) ~ 一般大衆向け
  • 栗子X  :一般大衆向け 

個人的にもそれぞれのブランドのユーザーは、おおよそこのようになっているのではないかと思います。(TIMEMOREは他の二つよりもカジュアルな印象です)

そんな中で今回新しくリリースされた栗子Xもやはり一般大衆向けでしょう。

 

気軽に使える高性能ミルとして高いレベルでバランス

普通のユーザー (マニアや専門的でない) に高性能なミルをどのように提供するかということが、TIMEMOREの念頭にあったことが節々に感じられます。

例えば下記の点です。

  • 折り畳みハンドル:他のハイエンドミルにはない収納性
  • 粉受けの脱着機構:デザインを犠牲にしない易脱着機構+高級感
  • 粒度設定機構  :高いメンテナンス性と使い易さ+高レベルの調整間隔

これらは高級感のある統一されたデザインを前提に、使い易さと機能を高いレベルでバランスさせようとしているように感じ取れます。

さらに、メンテナンス性も従来製品同等に良好です。(元々、シンプルなTIMEMOREのミルのメンテナンス性は、他のミルと比べても良い方)

 

そして、最大の目玉であった新しい臼刃の "S2C" ですが、ここも大衆向けを考慮して挽き易さ (軽いハンドリング) をかなり重視したのかなと思います。(多少挽ける速度を犠牲にしても...)

なぜかというと、plusシリーズに導入した臼刃 "E&B" が超速く挽ける刃なので、速さを求めて大量に挽いたり極細で挽いたりする場合はplusシリーズというオプションが既に用意されているからです。

 

栗子Xは挽き豆の量が30g程度以下のハンドドリップ向け (中~粗挽き) に特にフォーカスし、その用途での高性能 (揃った粒度) と使い易さに重点を置いているように見えます。

もちろん全体的な高級感やカッコよさは十分に高いレベルだと思います。

 

風味についてはカッピング試験ができなく、表現力も乏しいので残念ながらうまくお伝えすることはできませんが、少なくとも高温で抽出しても以前よりも嫌な味を感じ難くなりました。

その結果、抽出方法の幅も広がり、ハンドドリップが一層美味しく飲めるようになりました。

基本的に風味に関しても満足しています。

 

良い点/悪い点

個人的に感じている良い点/悪い点をまとめると下記のようになります。

【良い点】

  • デザイン/高級感
  • 挽き易さ
  • メンテナンス性の良さ
  • 挽いた豆で淹れたコーヒーの風味

 

【悪い点】

  • 挽ける速度がやや遅い → 量が多いときや細かい粒度はplusを使用
  • 本体表面が滑りやすい → オプションのレザーカバーを購入しました。

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ここまで、長々と述べてしまいましたが、一言でいうと「栗子X」気に入りました。

 

その他の注意点

極細挽きや大量に豆を挽きたいといった点に重きを置く人の場合、栗子Xには不満が高まるかもしれません...

このような方の場合、別の挽けるのが速いミルを選定することをおススメします。(風味については抽出方法で工夫の余地があると思いますが、挽ける速度に関してはそのまま受け入れるしかないと思いますので...)

 

TIMEMORE Chestnut X 手挽きコーヒーミル (TIMEMORE JAPAN公式サイトへ)

 

 

私の知る限り、挽けるのが明らかに速い手挽きミルの例は、Kinuシリーズ、Apollo、TIMEMOREのplusシリーズです。(この辺は1ZpressoやComandante C40より速いはずです)

TIMEMOREのplusシリーズに関しては、下記の記事をよろしければ参考にして下さい。

 

 

追記)2022年6月、下記は栗子Xを使用してから1年半後のレビューです!

 

以上、ご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

下記は本ブログのタイムモア関連の人気記事です。よろしければどうぞ!

 

TIMEMOREのミルで採用されている臼刃の特徴について紹介しています。現行で3種類の刃が製品に採用されていますので、違いが不明な方は参考にして下さい。

 

下記はお気に入りのコーヒーミル、Timemore (タイムモア) のG1についての紹介記事です。既にノーマル刃のG1に関しては中国では販売が終了していますので、デザイン的な特徴を把握するのに参考にして下さい。挽き性能自体はPlusシリーズについての記事を参考にして下さい。(自分は刃を plusの "E&B" に換装しました)

 

下記の記事ではTIMEMOREのplusシリーズに関して紹介しています。栗子Xと補完的な性能を持っています。コンパクトでありながら挽ける速度はトップレベルで、コストパフォーマンスもとても高いと思います。(38mm径でありながら、1Zpressoの47mm径よりも速い)

 下記の記事はタイムモアのミルのエントリーモデル、タイムモアCについての記事です。実はこの一年で最も使用したミルで、費用対効果が素晴らしく高いです!(現在、栗子Xの導入により取り合えず休眠していますが...)

 

この記事はタイムモアのSlimというミルに関しての記事です。Slimはデザインに関しては今も変更がないですが、そのデザインにまつわるトピックです。このコンパクトでシンプルなデザインと、他社の大型モデルを上回るplusの極細挽き性能の組み合わせは非常に気に入っています!

 

下記の記事では栗子Xの導入背景に関して、TIMEMOREの微信公式アカウントの記事を参考に紹介しています。

 

下記の記事は1ZpressoのJE-plusについての記事です。マニュアル式エスプレッソ用に購入しましたが、思ったよりも性能がとがっておらず、複数ミル持ちには扱いが難しいです。一言でいうとエスプレッソ用途も考慮したバランスのいいミルで、ミルを一つしか持ちたくない場合には向いていると思います。 現状、マニュアル式エスプレッソでは細かい粒度調整よりは挽ける速度や取り扱い易さを重視しますので、TIMEMOREのplusのバックアップ的な活用に留まっています... (結構、高かったのですが...)

 

 

【鍋から電子レンジへ】マイクロ波を利用したコーヒーの均一な焙煎への挑戦!【自宅焙煎】

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今回のテーマは、以前に紹介した電気式の鍋型焙煎器を使用した焙煎における焙煎時間短縮についての検討・・・

・・・だったのですが、それを ”きっかけ” にして新しい焙煎処方を見出しましたので、そこまで含めてまとめたいと思います。(少し大袈裟ですが... )

 

▼参考:電気式の鍋型焙煎機についての記事

 

先に新しい焙煎処方について触れておくと、使用する焙煎器は電子レンジです。

熱源として電子レンジのみを使用して、下記のような比較的均一な焙煎豆が短時間で得られます。

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上記は2ハゼ開始直後に煎り止めたものです。(焙煎時間は生豆150gで10分弱といったところです)

焙煎の熱源として電子レンジを使用することは手法として新しくないですが、ここまでムラの少ない例を提示しているサイトや動画は見当たりません。(自分で調べた限りですが...)

 

既に焙煎経験のある方であれば気付くと思いますが、この電子レンジでの焙煎ではマイクロ波の特徴により、短時間焙煎における芯残り表面焦げといった従来の小型焙煎器の課題をほぼ解消できます!(マイクロ波により内部から加熱できるので)

特別な器具は必要ないので、現在の自宅焙煎で上記の課題を感じている方には是非試して頂きたい方法です。

興味のある方は、是非ご覧ください!

 

 

電気式鍋型焙煎器の課題|

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左側が片手鍋、右側が電気式の鍋型焙煎器

 

電気式鍋型焙煎器の課題 (ユーザーとしての個人的な感想)

焙煎に時間がかかる (出力Max、生豆300gで2ハゼまで30分弱)

  • 風味が弱め (よく言えばマイルド...)
  • 投入温度を高温にすると雑味が増加 (表面焦げと推定/時間短縮効果も小さい)
  • 生豆200gに量を減らすと1ハゼと2ハゼの間隔が長く (10分程度)、やはり雑味は多い印象 (1ハゼ以降の温度が上がり難い/トータルの焙煎時間も7~8分程度しか短縮できない)

以上から、下記の参考サイトにもあるような焙煎時間の短縮策として、生豆の電子レンジでの予熱を考えました。

 

▼参考:電子レンジを下煎り (予熱) に使用している例

 

▼参考:風味と焙煎時間の関係についての説明 (焙煎時間をコントロールする目的がわかります)


珈琲豆が持つ『本来の香味』を強くする方法を解説【自家焙煎珈琲】

 

▼参考:電子レンジを活用したい焙煎初期の時間帯は水抜きと呼ばれる重要な部分で、ここを速やかに通過しないと渋みの原因になり安いです。

また、急ぎ過ぎて水抜き不十分でも芯残りと呼ばれる状態になり、渋くなりがちです。

例えば、水抜きのときに「高温多湿」の領域に長く留まると、クロロゲン酸の加水分解が促進されて減少し、強い渋みのカフェー酸とシャープな酸味のキナ酸が増加します。

引用:コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (旦部幸博 著)

 

取り合えず電子レンジで生豆を加熱してみる|過去に誰かやっているの?

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そして、取り合えず ‟電子レンジで生豆を加熱してみたらどうなるのか"、確認の意味で試してみたのが上の写真です...

感じ方は人それぞれだと思いますが、この結果を見て予熱だけでなく最後まで焙煎できるのではないか?と感じました... (これでコーヒーを淹れてみたら、意外にけっこういけたんです...)

白っぽい豆でも中まで火が入っていますし、黒い豆も焦げ臭さはありません...

 

そこで、電子レンジ、もしくはマイクロ波を使用した焙煎が過去にどの程度検討されているのか調べてみました。

 

参考資料

資料1:探した中で一番古い文献 (既に失効していますが、約30年前にマイクロ波によるコーヒーの焙煎方法が特許化されていました)

US4326114A - Apparatus for microwave roasting of coffee beans - Google Patents

 

資料2:電子レンジを使用したコーヒーの焙煎に関する特許出願 (既に取り下げ済み)

JP2012090616A - 電子レンジを利用した焙煎、煎り工程並びに攪拌加熱に関する装置 - Google Patents

※上記の特許出願ではマイクロ波で直接コーヒー豆を焙煎せずに、磁性体容器でマイクロ波を遠赤外線に変換しての焙煎になっています。(加えて容器内に水を入れて加熱水蒸気を利用)

 

資料3:今の電子レンジではコーヒーの焙煎をすることは難しいとのことで、乾燥工程での電子レンジの活用を推奨

コーヒー豆を電子レンジで焙煎する時代【コーヒー界に革命を起こす技術革新の兆し】|Mickey@コーヒー好きエンジニア|note

 

資料4:資料1でもマイクロ波の設備の検討例を挙げましたが、実際に業務用で販売されているマイクロ波によるコーヒーの焙煎設備の例です。(中国のサイトで見つけました)

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咖啡豆微波烘烤设备-咖啡豆烘烤机,威雅斯咖啡豆烘焙机

 

資料5:専用設備を用いた中部電力の検討例

マイクロ波併用粉体加熱装置によるコーヒー焙煎豆の熱処理の影響 (pdf file)

 

資料6:電子レンジを改造した装置での検討例 (攪拌用モーターや排煙ファンも取り付けています。風味は良好とのこと)

もっと知りたいコーヒー学 - 広瀬幸雄 (Amazon リンク)

 

以上、業務用ではコーヒーの焙煎にマイクロ波が既に使用されているようですが、家庭用の電子レンジそのままでは予備加熱での使用に留めるのが主流のようです。(資料6に改造しての使用例はありませしたが、素人にはハードルが高いです...)

 

電子レンジの活用方法|コーヒーの焙煎

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電子レンジで焙煎する際の課題

自分でちょこっと電子レンジ焙煎をやってみて感じたその課題は、下記の通りです。

 

  • 発生した熱や臭気のレンジ内への拡散・放出の抑制
  • 効率的な撹拌方法の確立


実は過去の資料を調べながら改善のためのアイデアは既に思い浮かんできていて、誰もやっていないんだな~と思いながら資料を見ていました...

そのアイデアには片手鍋での焙煎経験が生きています。

 

▼参考:本ブログの過去の記事

 

片手鍋による焙煎の特徴として、豆から出て来た水分による蒸し焼き効果が挙げられます。(生豆は大体10〜13%程度の水分を含んでいます)

そして、下記の図にありますように、温度上昇と共に豆から水分が抜けていきます。

 

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コーヒー おいしさの方程式 (田口護 / 旦部幸博 共著)

 

片手鍋焙煎の場合は蓋をして容器の密閉度を上げているので、容器内は軽い加圧状態で水蒸気が充満しています。

この水蒸気により鍋焙煎では容器に接する部分からだけの熱伝導に限らず、水蒸気の存在により効率よく豆に熱が加わっていると考えています。

 

簡単に言えばこの軽い密閉効果を電子レンジへ応用することで、先に挙げた2つの課題を同時にクリアできます!

 

  • 発生した熱や臭気のレンジ内への拡散・放出の抑制
  • 効率的な撹拌方法の確立

 

実は容器がポイント

下記のようなサイズの異なる耐熱ガラスの容器を用意し、小さい方を蓋代わりにして重ね合わせました。

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下記のように重ね合わせています。

右は耐熱グローブで、レンジからこの容器を取り出したらこの容器ごと振って攪拌します!

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実際は容器を振った際に豆が飛び出ないように隙間にティッシュを詰めています。

ティッシュは有機物を含んだガスを吸着するフィルターの役目も幾分は果たしています。

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ご覧のように密閉度の高い容器で中の水分やガスをある程度閉じ込めることが可能です。

ただし、密閉性を高くし過ぎると香りが弱くなる傾向がみられましたので、調節した方がいいと思います。

 

1ハゼ付近でみると密閉度をより高めた方が、豆の着色もやや薄めでした...

自分の場合は開始から5〜6分程度で容器内に付着した水分が無くなるぐらいに、容器の密封度合いを調整しています。(1ハゼ開始で8分前後を目標にした場合で、焙煎度や豆種によって調整は必要と思います)

 

撹拌は一定間隔で容器ごとレンジから取り出し、容器ごとよく振ります (耐熱グローブ着用しないと熱くて持てません...)


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以上、勿体ぶりましたが、これだけです…

出力700Wの場合は30秒毎の撹拌でムラはかなり低減しますが、味に広がりを持たせた場合は敢えて撹拌間隔を長くし (例えば1分間隔など)、ムラを与えてもよいでしょう。

 

焙煎終了後の容器は下記のようにべっとり付着分があります。(ティッシュも部分的に茶色くなっています)

下記は700Wで12分ほど深煎りまで焙煎したときの様子です。(生豆は150gの仕込み量)


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焙煎している様子 (動画)

上記で述べた電子レンジで焙煎している様子を下記の動画にまとめました。


【自宅焙煎】電子レンジのみを使用したコーヒー豆の焙煎

 

電子レンジによる煎り分けの例

参考までに出力700Wの場合、30秒毎の撹拌で2ハゼまで10分弱です。(生豆150g、量を少なくしたり撹拌頻度を減らすと時間はもっと短くなります)

慣れれば下記のように煎り分けることも可能です。

なお、皺の伸びて来るタイミングは他の焙煎方法に比べて遅いので、煎り止めの目安にしている場合はご注意を… (目標よりも進み過ぎる場合があります)

 

◆浅煎り(1ハゼ終了)
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◆中深煎り(2ハゼ開始)
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◆深煎り(2ハゼピーク)
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芯残りや表面焦げの問題はほぼ無いと言ってよく、燻り臭も感じられません (焙煎時間も短いからかもしれません...)

浅煎りや深煎りといった焙煎度でも比較的容易に焙煎できます。

 

で、肝心の風味ですが鍋焙煎よりも雑味が少なく、クリアで美味しく感じられます

今まで雑味で隠れていた甘みが出てくるような印象です。

 

これは前述の書籍 (資料6)にある著者の広瀬氏のコメントにも矛盾しないと思います。

調理器具として、現代人になくてはならないものが電子レンジ、その加熱方法はマイクロウェーブ加熱。電子レンジ焙煎機をつくって、そのコーヒーを飲んでみたら、実にクリアでおいしいコーヒーができたのである。

もっと知りたいコーヒー学 - 広瀬幸雄 (Amazon リンク)

 

もちろんこの方法は他の焙煎の前工程での活用も可能です。(豆の種類や焙煎度によっては煙も多いので…)

手網や片手鍋焙煎といった家庭用焙煎器で限界を感じられている方にはぜひ試して欲しい手法ですね。

 

注意点:2ハゼまで達するような焙煎を何度も使用していると、電子レンジに匂いが付着して取り切れない可能性があります。
私は元々5000円程度の安い電子レンジを使用しているので、焙煎専用にしても構わないつもりで使っています。
 

 

以上、電子レンジを利用したコーヒー豆の焙煎方法の紹介でした。

 

 

補足1) マイクロ波焙煎の最新の研究例

台湾の大学の話ですが、マイクロ波を使用したコーヒー焙煎機のトピックがあったので挙げておきます。


清大學生研發微波烘豆機 咖啡師也驚豔

 

補足2) 本記事を参考に電子レンジ焙煎を実践した方の記事

本記事を参考にコーヒーの電子レンジ焙煎に足を踏み入れた方の記事です。

こちらも是非ご覧ください!

 

 

以降では本ブログのコーヒー関連の記事をいくつか紹介しています。よろしければどうぞ!

 

下記は現在の自宅焙煎で焙煎器として使用している片手鍋に行きついた経緯などをまとめています。(これからは電子レンジ中心になると思います...)

 

下記は現在使用している片手鍋とその選定基準などに関しての記事です。(片手鍋にも材質やサイズなど色々と選択肢があります)  昨年から10ヵ月ほど、現在の鍋を使用しています。

 

下記は電動の鍋型焙煎機についての記事です。鍋焙煎が気に入っているので、同じような感じで焙煎できそうな電動焙煎機を買ってみました。焙煎条件は限定されますが、まずまずの買い物でした。(マイルド条件な焙煎では使いやすいです)

 

下記はあっさりが特徴と言われる雲南コーヒーの紹介です。現在、私のお気に入りの銘柄です。(農園直送で購入しています)

 

下記はTIMEMOREという中国ブランドのコーヒーミルについての記事です。私はこのTIMEMOREのミルを気に入っていて、これを使用して毎日コーヒーを淹れています!

 

【TIMEMORE】E&B 臼刃が秀逸!|臼刃の特徴を種類別に紹介【コーヒーミル】

 2020年10月24日現在、Timemore (タイムモア) の新製品 "栗子X" の発売をお待ちの方もいらっしゃると思います。

▼参考

 

今回は栗子Xに関して微信のタイムモア公式アカウントから続報が届きましたので、中国語の勉強も兼ねて翻訳したいと思います。

 

▼参考:微信のTimemore公式アカウントより (中国語)

 

なお、栗子Xの発売日については近々別途で発表とのことで、具体的には記載はありませんでした。(発売は間近とのことですが...)

内容としては栗子Xの開発状況タイムモアの臼刃のラインナップについての説明となります。

ご興味のある方はぜひご覧ください!(以下、特に注意書きが無い限りは上記の記事の翻訳となります (画像も転載) )

 

はじめに

这个故事要从栗子X说起,我们希望做一只更好的磨,如果我们想在专业领域内出类拔萃,就只能从磨芯这个最核心的部件开始。

迟迟还没能给大家发货,先跟大家道个歉,关于栗子X的上架信息即将在近日发布!

 

栗子Xについてから話を始めます。

我々はより優れたミルを作りたいと思っています。

私たちが専門メーカーとして卓越したいのであれば、(臼) 刃というミルの革新的な部品から始めるしかありません。

 

出荷が遅れており、まだ皆さまにお届けできていません。

まずはお詫び申し上げます。

栗子Xの発売日に関する情報は近々発表いたします。

 

一把好磨一定有一颗强大的心脏|優れたミルは強い心臓部を持たねばならない

我们从零开始3D建模,到数十次的打样、分析、测试、调整,作为行业里为数不多愿意去研发磨芯的品牌,我们选择了一条可能会“吃力不讨好”的路线,希望“把专业进行到底”。我们首创提出了S2C(Spike to Cut,先刺后切)的磨芯概念,一经推出就被行业内高度关注。

 

我々はゼロから3Dモデリングを始め、数十回のサンプル作成、分析、テスト、調整を行いました。

業界では数少ない (臼) 刃を研究開発する意欲のあるブランドとして、「苦労しても報われない」かもしれない道を選び、「最後までこの専門的な仕事をやり遂げたい」と思いました。

我々は、S2C (Spike to Cut/突き刺してから切る) という臼刃のコンセプトを初めて提案し、発表後、業界で大きな注目を集めました。

 

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研发栗子X(下文简称“X”)的磨芯过程,也是我们“打怪练级”的过程。从最初对磨芯的一知半解,慢慢开始了解了磨芯看似复杂的外表之下,各种各样的形状参数,到底会对研磨产生什么样的影响。虽然X由于加工工序过于复杂,迟迟还没能给大家发货(快了快了),我们却无意中诞生了一个“副产品”率先上市了。

我们在磨芯加工厂和技术人员度过了好多个不眠之夜,在反复探讨、测试的过程中,我们对磨芯的认知也越来越深刻。于是“捎带着”,我们和工厂人员一起聊起之前栗子系列标准单品磨芯的一个硬伤——虽然单品磨芯做手冲好用,但磨意式细粉的时候效率很低,磨一次意式要摇上两三分钟,实在有点痛苦。

 

栗子X(以下「X」という)の臼刃を開発するプロセスは、「強敵を倒してレベルアップする」プロセスでもあります。

臼刃の小さな理解から始まり、一見複雑な臼刃の外観の下、様々な形状パラメータが豆の粉砕にどのような影響を与えるか、我々はゆっくりと理解するようになりました。

Xの臼刃は加工工程が複雑なため (間もなく登場予定)、皆さんにまだお届けすることができませんでしたが、どういうわけか「副産物」を先に発売するに至りました。

 

臼刃の加工工場の技術者の方々と、眠れない夜を幾度どなく過ごしてきましたが、詳細な検討とテストを繰り返す過程で臼刃への理解がますます深まりました。


そして "ついでに持ってきた"
栗子シリーズのドリップ向けのノーマル刃、その欠点について、我々は工場の担当者と一緒に話し合いました。

ノーマルの臼刃はハンドドリップに使いやすいものの、エスプレッソ向けの極細挽きの粉砕効率は非常に低いです。

一度エスプレッソ挽きするのに2〜3分かかりますが、実際のところ少し苦痛です。(この点についてはブログ管理人も深く同意します...しかも2~3分じゃ済まなかった気が...)

 

では、元のノーマルの臼刃を改良して、「ハンドドリップ向けとエスプレッソ向けの両方に対応」することはできるのでしょうか?

 

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单意双修的plus系列面世|ハンドドリップおよびエスプレッソの両方に対応可能なPlusシリーズが発売

在工厂的悉心技术配合下,更是添置了昂贵的加工设备,我们重新调整参数,融入了S2C磨芯的理念,设计出了E&B磨芯(Espresso & Brewing),已将其应用至栗子Slim和G1,来作为这几款磨豆机的升级,分别称其为G1 plus和Slim plus。并在双11来临之际,栗子Nano plus也将面世(更有红色限量款)。

另外需要说明的是,栗子C作为超高性价比的单品手磨,暂不升级。

 

工場の献身的な技術協力により、さらに高価な加工設備が追加されました。

パラメータを再調整し、S2C臼刃のコンセプトを取り入れ、E&B (Espresso & Brewing) という臼刃を設計しました。

 

そして栗子G1とSlimがこの臼刃を採用し、これらのミルのアップグレード版としてラインナップされました。

それぞれ栗子G1 plusと栗子Slim plusと呼びます。

 

また、11月11日以降、栗子Nano plusも登場します。(さらに赤い限定版も有り)

ここで、栗子Cは超コストパフォーマンスモデルであるため、しばらくはアップグレードされないのでご注意ください。

 

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在一次次测试后,我们发现升级后的E&B磨芯研磨15g意式细粉,只需40秒左右,可谓意式手磨中的超速老司机。不仅比起原有单品磨芯来了次大提速,更是击败了原有G1s使用的意大利进口磨芯(60秒左右)。

而在单品粗细的研磨中,比G1s意大利进口磨芯细粉明显少,有着明显优势。比起原有广受好评的单品磨芯,细粉等各项指标也有过之而无不及,冲出来后主观口感也变得更加风味清晰。这跟磨芯参数调整后,粉型的改变有关,也和融入的S2C特征有关。

也就是说,栗子系列上述产品,升级plus版本后,真的实现了“单意双修”。

 

繰り返しテストを行った結果、改良されたE&B臼刃が15gのエスプレッソ向けの極細挽きを約40秒で終えることができ、エスプレッソ向けの手挽きミルの中で超速のベテランドライバーと言えます。

元のノーマル刃に対して大幅に高速化されただけでなく、既存のG1sで採用されていたイタリアから輸入の臼刃 (約60秒) よりも優れています。

 

一方、ドリップ向けの中粗挽きにおいては、イタリアからの輸入刃を採用したG1sよりも大幅に微粉が少なく、明らかなメリットがあります。

すでに高評価を受けている元のノーマル刃に比べても、微粉など様々な指標で劣ることなく、ドリップしたコーヒーの主観的な味わいがより鮮明になります。

これは、臼刃のパラメータ調整後の粉末形状の変化に関連しており、ベースとなっているS2Cの特性にも関連しています。

 

つまり、上記の栗子シリーズの製品はPlusにアップグレードし、「ハンドドリップ向けとエスプレッソ向けの両方に対応」することを実現しました。

 

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Timemoreの金城武こと九敗が新しい刃のテストをしています...

 

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请注意:因为磨芯结构参数有所改变,plus系列的对应格数也有所变化,原本我们栗子系列推荐的22格研磨,约相当于plus的20格。

 

注意:臼刃の構造パラメータが変更されたため、Plusシリーズの対応する挽き目調整のクリック数も変わりました。

元々、栗子シリーズ の推奨する22クリックは、Plusの20クリックにほぼ相当します。(ブログ管理人:Plusで挽いた粉の方がお湯が落ちる速度がやや速いので、個人的な経験からもそうだと思います。ただ挽き目を調整しても風味は同じにはなりません...)

 

应该买栗子X还是Plus系列?|栗子XとPlusシリーズ、どちらを買うべきか?

如果你是以意式为主,plus系列的E&B磨芯可能是我们见过的意式研磨效率最高的手磨磨芯,甚至比X更适合意式咖啡的研磨。相比之下X磨意式的效率只能说普通。

如果是以手冲咖啡为主,X仍然是我们最努力针对手冲数据而调节出的磨芯,在细粉率等指标上,X代表着我们现阶段的最高追求。而从综合考量来说,plus系列磨单品已经比原来标准单品磨芯略有提升,整体风味风格和X更加接近。

エスプレッソ挽きがメインの場合、Plusシリーズの臼刃E&Bは、これまでに見た中で最も効率的な手挽きミルである可能性があり、Xよりもエスプレッソ向けに挽くのに適しています。

対照的に、Xでエスプレッソ向けに挽く効率は普通としか言えません...

ハンドドリップ向けに挽くのがメインの場合、Xの臼刃はハンドドリップのデータに対して最も注力して調整しており、微粉量やその他の指標の観点から、Xは現段階における我々の最高を追求しています。

包括的にみると、Plusシリーズの臼刃E&Bは元のノーマル刃に対してハンドドリップ向けでも少し改善しており、前提的な風味はXに近くなっています。(ブログ管理人:ノーマル刃で挽いた粉を篩で少し微粉カットしたものと似ている感じがします...)

 

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应该买栗子C还是Plus系列?|栗子CとPlusシリーズ、どちらを買うべきか?

很自豪的说,栗子C可能已经是行业内销量最高的手摇磨豆机,这是各位咖啡爱好者的支持,同时也说明了栗子C是款性价比和质量稳定性爆表的产品。

如果作为一个不希望一次投入太多的新手,C仍然是你的最佳选择。而plus系列磨手冲咖啡,在某些维度上跟C相比有一定改变,香气和风味更干净凸显,选择起来就要看主观喜好了。

这两款的选择,可能还要参考对设计、质感、手感的选择。各位朋友只需选择合适你的那一款就好。

 

これは自慢になりますが、栗子Cは業界で最も売れている手挽きコーヒーミルかもしれません。

これはコーヒー愛好家の方々のご支持のおかげであり、同時に栗子Cがコストパフォーマンスが高く、品質が安定している製品であることを示しています。

 

一度に多額の購入費用をかけたくない初心者の場合にも、栗子Cは最良の選択です。

そしてPlusシリーズは栗子Cと比べて、ハンドドリップ向けでいくつかの面で違いがあります。

Plusの香りと風味はよりクリーンで際立っていますが、どちらの風味が好みかは各自の感じ方次第です。


これら2つのモデルの選択のため、デザイン、質感、および手の感触を参考にすることも必要かもしれません。

あなたに合ったものを選ぶだけです。

 

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Nano plus 限定カラー (赤)

 

磨豆机行业里,磨芯始终一个设计上的门槛,一直很难跨越。我们经过不断的努力、打磨思路、掏空自己后,终于做到了!希望能给各位咖啡爱好者,递交一份满意的答卷!

コーヒーミル業界では、刃は常に設計上の高い敷居であり、これを超えることはずっと困難でした。

我々は一生懸命努力し、アイデアを磨き、自分自身の力を出し切った後、ようやくやり遂げました!

我々は全てのコーヒー愛好家の方々に、満足のいく答えを提出できることを願っています!

 

以上、ここまでが翻訳となります。

 

感想 (翻訳ではありません)

Plusグレードに関しては既に購入して使用しているので、下記の記事にレビューをまとめました。

 

 

今回のタイムモア社のPlusの性能に関しての説明内容には完全に納得のいくもので、実際に使ってみていてその通りだと思います。

ただ、挽き目調整の間隔は従来品と同じなので、もう少し粒度調整の間隔を狭く改良してもらえたらさらにエスプレッソ挽きが良くなるのになぁ~と思っています... (いずれ改良してほしいです…)

 

一方、栗子Xに関してはエスプレッソ挽きは普通とのことで、そうであれば従来品よりも細かい挽き目調整機構はそんなに意味がないのではないかと思ってしまいました...

ハンドドリップ向けに最適化したとのことで、それはそれで興味があるのですが... (刃の形状のベースが旧Sタイプに似ていたので、勝手にエスプレッソ挽きが凄そうと予想していました...)

 

ただ、ハイエンドモデルとして新しい粒度調整の機構を取り入れてくれたことは好ましく思いますね。

評判が良ければ、他のモデルにも展開されることは自ずと予想できますから!

もちろん、あたらしい刃の切れ味にも期待しています。

あとは早く発売してくれとしか言いようがありません...

 

 

以上、ご覧いただき、ありがとうございます!

何かご質問等がありましたら、コメント欄かTwitterの方からお願いします。

 

 

下記は本ブログのタイムモア関連の人気記事です。よろしければどうぞ!

 

下記は現在お気に入りのコーヒーミル、Timemore (タイムモア) のG1についての紹介記事です。G1は同社のフラッグシップモデルに相当します。(個人的には現在は刃をSタイプに変更して使用しています。そしてPlusの刃が販売されるのをひそかに待っています...)

 

下記の記事はタイムモアのミルのエントリーモデル、タイムモアCについての記事です。ハンドドリップ用に使っています。(実はこの一年で最も使用したミルで、費用対効果が素晴らしく高いですね!)

 

この記事はタイムモアのSlimというミルに関しての記事です。Slimはデザインに関しては今も変更がないですが、そのデザインにまつわるトピックです。このコンパクトでシンプルなデザインと、他社の大型モデルを上回るplusの極細挽き性能の組み合わせは非常に気に入っています!

 

【TIMEMORE】 栗子 "G1 plus" & "SLIM plus"| 新コンセプト "Spike to Cut" で臼刃をアップグレード!

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2020年の夏、中国のコーヒー器具ブランドであるTimemore (タイムモア) コーヒーミルのChestnut (栗子) G1とSLIMシリーズの臼刃が刷新され、それぞれ”栗子G1 plus”、"栗子SLIM plus"として発売されました。

従来の臼刃を使った旧G1や旧SLIMモデルは廃盤で、ドリップ向けのノーマル刃とエスプレッソ向けのSタイプの刃が統合されてPlusという新グレードに一本化されました。(刃以外は基本的に従来と同じです...)

 

先に予告のあった新製品の栗子Xがなかなかリリースされなかったことや、上記のPlusの新コンセプトも自分のツボにはまったため、どうしても欲しくなってしまい栗子 "SLIM plus" の購入に至りました...

"G1 plus" ではなく "SLIM plus" を選んだ理由はデザインとサイズの点で、同社ミルのG1Sを既に所有しているため、目新しくコンパクトなSLIMの方を選びました。

 

▼参考

 

なお、"G1 plus" と "SLIM plus" の改良の目玉である臼刃は同一形状、同一素材 (SUS420) ですが、G1の方の刃はチタンコーティングが施されています。

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引用:タオバオのタイムモアの旗艦店から (左はG1 plus、右はSLIM plusの刃)

 

そのようなわけで、今回はタイムモアの新製品 "SLIM plus" を紹介したいと思います。

最初に述べておきますが、これは今まで使用したミルの中で一番気に入っています!

もちろん、それぞれのミルに愛着やいい所はあるのですが、どれか一つを選ぶとしたらSLIM plusを選ぶという意味です... (さらにもう一本選ぶとしたら、使い勝手のいいCです…)

 

▼ご参考までに、現在のTimemoreのミルの一覧は下記の記事にまとめました!

 

▼所有しているミルはこちら (刀狩りならぬ、ハンドル狩り...)

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左から1Zpresso JE-plus、Timemore G1S、Timemore C、Timemore SLIM plus、ポーレックス (旧タイプ)

 

 

【2020.11.07追記】待望のTimemore Japanのサイトがオープンされました。

▶ TIMEMORE JAPAN (公式サイト)

 

上記の公式サイトからも製品が購入可能です。

なお、上記Amazonのリンク先も出品はTIMEMOREです。(公式サイトでは臼刃だけの購入も可能なようです)

 

  

”G1 plus” と "SLIM plus" の改良点|新規設計の臼刃

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引用:タオバオのTimemoreの旗艦店より

【臼刃の新コンセプト " Spike to Cut (S2C) "】

Timemoreの新しい臼刃のコンセプトS2Cは、簡単に言えば "突き刺してから切る" という2段階の粉砕です。

この新コンセプトで下記のように臼刃を改良したそうです。

  • 従来品よりもハンドドリップ向けに挽いた豆の微粉を少なくする 。(比較的微粉の少なかったノーマル刃でに対して)
  • 従来品よりもエスプレッソ挽きの速さを向上させる。(比較的エスプレッソ挽きが速かったSタイプと比較して)

簡単に言えばエスプレッソからドリップまでオールマイティに使用できることが想定されています。(この臼刃は、E&B (Espresso and Brewing) と呼ばれます)

 

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左側が改良された刃 (G1 plusの場合はチタンコーティング有り)、右側が従来のノーマル刃

 

上がSLIM plus (左) の刃と従来のノーマル刃 (右) です。

Plusの刃は上部にギザギザが追加されているのがわかりますが、よく見るとそれだけではなく、全体的に微調整されているのがわかります。(外刃も従来の刃とは異なっています)

 

なお、この上部に水平の切れ目の入った臼刃は構造に関して特許 (专利) 出願もされ、既に権利化されています。

CN211582758U  (实用新型专利/一种磨豆机磨芯结构)

 

上記の特許 (专利) によると、上部の水平方向 (回転方向に平行) に刻まれた溝で豆を大きな欠片にまず砕き、それから斜めに刻まれた溝で徐々に粒子を微細化していくとのことです。

これが Spike to Cut (S2C) の考え方です。

 

ちなみにTimemore Cで一度粗挽きにしてから、極細挽きを試みましたが、ほとんど効果は無かったので、刃の形状の微調整もけっこうしているのではないでしょうか? 

今回は性能的には先の2点 (微粉量と極細挽きの速さ) に重点をおいて、Plusの製品コンセプトを検証してみたいと思います

 

SLIM plusのデザインと構造|従来品と同一でシンプル&コンパクト

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実際に他のミルと比較した方がSLIMのデザインが引き立つので、他のミルと並べてみました。

左から順に1Zpresso JE-plus、Timemore G1S、Timemore C、Timemore SLIM plusになります。

見てのとおり、直径は45mmほどでその名のとおりスリムであり、手が小さい人にも持ち易いと思います。(表面も凹凸があり滑り止めになっています)

 

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シンプルなデザインですが、安っぽさもなく上品な感じで結構気に入っています。

Cと同様な表面の凹凸は滑り止めだけでなく、外観がテカっていないので落ち着いた印象も与えています。

 

ミルは外観がどんなに良かろうが、仮に挽く性能がイマイチであれば印象が悪くなりがちです。

そのため、ミルのデザインの印象は挽いた感想も込みの印象です。(実際に挽いてみて、こんなにシンプルでコンパクトなのに、こんなに挽けるのかと...)

 

ちなみに、タイムモアも最近は真似される側になっているので、デザインも中国の特許庁に登録されているのが確認できます。

CN304276578S (磨豆机(栗子mini))

 

分解しても非常にシンプルでメンテナンスも容易な部類です。(旧製品や他のタイムモア製品と差はありませんが...)

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上の写真を見てのとおり、部品点数も少ないです。

また、従来からのダブルベアリング機構も健在です。

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上の写真の右側がミルの上側になりますが、シャフトを支える視点が上端から40mm以上奥まったところにあるため、豆も投入し易いです。(投入時に豆がぶつかって跳ねないので)

 

挽き目の確認と微粉量|新型の臼刃と従来ノーマルの臼刃との比較

挽き豆の外観

最初に挽き目を調整して、数種の豆の粒度を確認してみます。

マニュアルにPlusの推奨の挽き目が記載されていなかったので、適当に挽き目を調整してみました。

下記のクリックは挽き目調整ダイヤルのクリック数ですが、数字が小さいほど粒度が細かくなります。(6クリックだとエスプレッソよりも細かいトルコ式コーヒーのレベルです)

 

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正直に言うと、粒度が細かい方は綺麗に挽けているのですが、中粗挽き以降 (24クリック以降) だとやや大きな欠片が見られることもあり、粒子の形状的には従来のノーマル刃の方がやや綺麗に思えます

挽けるのが速いのが影響しているのかも...SLIM plusは従来品に対して挽けるのがかなり速く感じます...

 

SLIM plusとCのそれぞれを挽いて比較してみました。(下の写真を参照)

若干、Cの方がいいかもしれませんが、大差は無いようですね...

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含まれる微粉量は?

そこで、24、30クリックの粒度 (粗挽き領域です) の挽き豆を篩い、微粉量を確認してみました。(タイムモアのCと比較してみました...)

下の写真は各8gの24、30クリックの粒度の挽き豆を、100目 (目開き:0.154mm) の篩で篩い、取り除いた微粉の方です。(上下に比較して下さい)

 

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所有しているスケールの精度が怪しいので、写真判定にしました。

SLIM plusの方が24クリックでは僅かに、30クリックの方では明らかに少ない結果になりました。

 

このような篩の試験は誤差も大きいのですが、ドリップでコーヒーを淹れてみた感じはSLIM plusとCは明らかに風味が異なっていて、SLIM plusの方はCをやや篩った味に似ています。(条件を同じにして抽出した場合)

そのため、CからSLIM plusやG1 plusに変えた場合は、人によっては好みの味に再調整をする必要があるかもしれません。(私の場合は通常篩っていなかったので、ドリップ条件 (挽き目や温度など) を少し変えました)

 

また、通常、上で述べたように挽き豆の外観がやや悪い24クリック付近を使うことも多いのですが、コーヒーの風味への悪影響は特に感じていません。

同様にCの微粉量も特に気にはなっていません... (淹れ方次第で美味しく許容できてしまう範囲に感じています。というか微粉を取ると、むしろあまり美味しく感じない...)

 

ただ検証事項の一つであった改良された刃の微粉の低減効果は、最低限確認できたかなと思います。

時間のあるときに、追加で検証してみます。(そもそも従来品の微粉があまり気になっていないので、あまり興味が...)

 

追記) 上記は粗挽きでの比較だったので、ハンドドリップで一般的な中挽きで比較してみました。

上と豆の種類は異なりますが、ハンドドリップのそれぞれの推奨レンジの中心で比較してみました。(SLIM plusが17クリックで、Cが21クリックです)

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上記では各8gの挽き豆を0.4mm径の穴の開いた微粉セパレーターでまず篩って、続いて100目 (目開き:0.154mm)の篩で篩いました。

 

まず、微粉セパレーターで分別された微粉に関してはSLIM plusの方が少なく、さらに100目で篩って200目の篩上に落ちた微粉の量もSLIM plusの方が少ない結果でした。

一番右側の粉の拡大写真が下記ですが、粒子の形状的にも遜色がないものとなっています。(SLIM plusの色ムラは豆のチャフが切れていないためです)

チャフを除去する場合は切れていない方が除去し易いのですが、普通は風味に影響するようなものではないと思います。(大会に出るような人の中には気にする人もいるとのことですが...)

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以上から、中挽き領域ではSLIM plusの方が綺麗に挽けていると言えそうです。

 

極細挽きが高速で挽けることの確認|Sタイプや1Zpressoと比較

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SLIM Plus の粒度調整ダイヤルで6クリックの設定で挽いたコーヒー豆 (中深煎り)

上はトルコ式にしか使えないような、刃のクリアランスの限界付近まで攻めて挽いた極細挽きの粉です。

ここまで細かくなくとも極細挽きを挽く速さに対しては、自分の所有していたミルに対して非常にストレスを感じていました。(はっきり言って挽ける速度が遅いです)

 

直火式エスプレッソメーカーのKamiraで使用するような粒度の範囲ではG1Sでそれほど不満はなかったのです。

しかし、レバー式のエスプレッソメーカーの購入を検討していて、極細挽き用に先に購入した1ZpressoのミルのJE-plusは思ったより遅かったです。(G1Sよりやや速いくらい...正直期待しすぎた感が...)

しかし、SLIM PlusやG1 Plusの刃の説明にはSタイプよりも速く挽けると記載があり、かなり期待をしました。(Timemore贔屓かもしれませんが...)

 

で、SLIM Plusをさっそく挽いてみてかなり感動したので、慣れないのですが動画にしてみました。

実際に手挽きのミルをご使用であれば、なんとなく凄さがわかると思いますが、上の写真のレベルの極細挽きを17gでなんと45秒ほどで挽き終わりました...


TimemoreのS2Cコンセプトで改良された臼刃の性能検証|栗子SLIM Plus

 

そして、挽き終わった後に、刃の周辺や容器に粉のこびり付きもほとんどありません。(上記の動画中でも確認できます)

ここまで細かい細挽きではありませんが、例えば直火式エスプレッソのカミラで圧力を同じ程度に調整した場合、SLIM plus、JE-plusやG1S、Cの挽く時間は下記のようになります。

 

<挽くのに要した時間>

  • SLIM plus (10クリック)   :30秒
  • G1S           (14クリック)   :63秒 (豆を噛み込みすぎてハンドルが重い)
  • C               (10クリック)   :225秒 (ハンドルは軽いが豆が噛み込まれない)
  • JE-plus     (37クリック)   :57秒 (ハンドルは軽いが豆が噛み込まれない)

Cはノーマル刃ですが、ノーマル刃であればG1でも時間は大して変わりません。(昔の記録を確認しました。遅くて我慢できなくてSタイプの替え刃を購入したのですから...ただし、ノーマル刃でも中~粗挽きは軽快に挽けます)

 

※追記:豆の種類によっても速度自体は大きく変わりますが、確認した限りではSLIM Plusが一番速いです。

また、SLIM Plusに特有の問題というわけではありませんが、ミルの分解前後では0点が同じ位置ではない感触です。(ハンドドリップで使う分には違いは感じられません)

 

例えば挽き目を8クリックに設定しても分解前後では同じ粒度ではありません。(同じ豆でエスプレッソを抽出してみるとわかります)

ハンドドリップでは気になる違いではありませんが、エスプレッソ用途では注意が必要です。(といっても粒度を振って条件出しするしかないと思いますが...)

 

▼参考:直火式エスプレッソメーカーKamiraについての記事です。

 

というわけで、製品のコンセプト通りに極細挽きが高速で挽けることは確認できました。(Sタイプ、1Zpressoの上位モデルを軽くしのぐ速さ)

速さの点では、38mm径の臼刃を使用したモデルではトップレベルだと思います。 (コマンダンテは1Zpresso JE-plusよりも極細挽きが遅いみたいなので...)

ただし、plusグレードの調整ピッチは細かくない (従来製品と同一) ので、どの程度レバー式エスプレッソ等に適応できるのかは、これから確認予定です。

 

追記:2020年10月11日

下の写真の中国ブランドのレバー式エスプレッソメーカーを購入しました。

武骨な感じが気に入りました... (Flairとも迷ったのですが...)

SLIM plusのメッシュは8~10クリックで7~11bar程度の抽出圧になり、難しいことを言わなければ使えます。(タンピングはしっかり目です)

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抽出時間を固定したり、全行程で抽出圧を9barに保ったりすることなどは、ミルのせいだけではありませんがなかなか大変です...

上記の条件に拘らなくても、個人的には美味しいと思えるエスプレッソが抽出できています。(もちろんたっぷりクレマ付きで...)

 

少なくとも十分に詰まるレベル (11bar以上) の挽き目にはSLIM plusで挽けるので、原理が同じマニュアル式のエスプレッソメーカーであれば、粉の挽き目、量や抽出時間の調整 (速く抽出すると圧力は高まる) などで好みの味に調整できるのではないかと思います。

SLIM plusは飲み方のバリエーションをかなり広げてくれると思います。

G1 plusでもいいと思いますが、コンパクトボディがけっこう気に入りました!

 

追記)浅煎りでエスプレッソを淹れたい場合、SLIM plusでは難しかったです。臼刃のクリアランス不足で、このミルの限界まで粒度を細かくしても抽出圧が上がりませんでした...(さらに細かくする必要があった)

1ZpressoのJE-plusでは挽ける速度は遅いですが、SLIM plusよりもより細かい粒度まで挽けるので、挽けるのに時間は要しますが大丈夫でした。(極細挽き領域での外刃と内刃の噛み合わせの精度がJE-plusの方がいいようです)

使用するエスプレッソメーカーによっても変わってくるとは思いますが、浅煎りエスプレッソを考えている方はご注意下さい。

  

その他の注意事項は下記の記事にまとめましたので、よろしければご参考にして下さい。

 

 

SLIM plusの全体的な使用感

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左から順に1Zpresso JE-plus、Timemore G1S、Timemore C、Timemore SLIM plusになります。

実際の使用感

並べるとわかりますようにコンパクトなミルです。

一度に挽ける豆の量は17~20g程度で、個人的には満足な量です。(Nanoのギミックに魅かれたこともありますが、最大15gでは個人的に不都合でした...)

 

挽いた感触を説明していきます。

【粒度による違い】

  • 極細~細挽き:挽き速度がSタイプ以上 (当然従来のノーマル刃よりも断然上)
  • 中~粗挽き    :挽ける速度的には粗いほど従来との差は小さくなってくる。(従来品もかなり早いレベル)

 

【焙煎度による違い】

  • 浅~中煎り    :引っかかる感じがほとんどなくなり、安定的にジョリジョリと挽ける (極細挽きの浅煎りはそれなりに大変です)
  • 中深~深煎り:中粗~粗挽きでこの焙煎度だと挽いた感触はほぼ同等 (ただし、微粉がやや少なくなっています...)

 

以上、挽き豆の粒度や焙煎度の観点から従来品よりも悪くなることはないと思いますが、粗挽きよりで中深~深煎りを好んでいる方にとっては、ノーマル刃に対して挽いた感触の向上はあまり望めないかもしれません。(外観もやや悪くなる可能性あり...)

従来品で浅~中煎りの豆をよりスムーズに挽きたいといった要望や、粒度を細かくした際の挽ける速度に不満があった方には、確実に改善効果が実感できる製品だと思います。

 

デザイン面からくるデメリット

コンパクトで使い勝手はいいですが、極細~細挽き近辺や硬めの豆を頻繁に使用するかたはもっと大きいミルの方がいいかもしれません。(手がある程度大きいのが前提になりますが...)

そういう場合は個人的にはもっとハンドルが長くて、掴みの部分が大きい方が挽きやすいと思います。(Timemoreで言えば、G1タイプの方がより挽きやすい)

 

コンパクトなデザインに魅かれたとしても、そのデザイン起因の上のようなデメリットを感じる可能性は考慮した方がよいと思います。

ただ、SLIM本体は細くて握り易いですし、表面は凸凹がついて滑り止めにもなっているので、中~粗挽きでは快適に挽けています。(当然、刃の切れ味がいいのも理由です)

また、ハンドルの掴みの部分はG1の掴みが使えますし、やや大きめのサードパーティ製のものも見たことがありますので、気になる人は探してみて下さい。

 

メンテナンス性

持っているミルの中でメンテナンスはトップレベルに優れています。

構造もシンプルで分解もし易いです。

 

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挽いた後、1ZpressoのJE-plusのような粉のこびり付きもほとんどありませんので、ブラシとエアーブラシで日々のメンテも楽々です!

ミルにおいてメンテナンス性はかなり重要だと思います。

 

多少、ミルの違いによって生じる風味の好き嫌いがあったとしても、ドリップで淹れる場合、工夫しだいでかなりギャップを埋められるはずです。

メンテナンス性は工夫による改善があまりできません。

実際、メンテナンスが億劫になって風味が気に入っていた自分のJE-Plusは観賞用になっていますから...

 

▼参考:もう少し詳しくメンテナンスについて書きました。

【メンテナンス】TIMEMORE 手動コーヒーミルの普段の手入れ・掃除 - エンジニアの中国ブログ

 

まとめ|従来品を所有しているのにPlusグレードを購入してよかったか?

Plusの臼刃の改良に関して

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右が従来のノーマル刃 (ステンレス製)、左がSタイプの刃 (炭素鋼製)、共にチタンコーティングが施されたバージョンです。

最後に、自分にとってミルで重要な特性をまとめると下記の通りになります。

  • 硬い豆でもスムーズに挽ける
  • 挽けるのが速い (許容できる速さは個人差があると思いますが...)
  • メンテナンス性

 

今回のTimemoreの新製品のSLIM plusは上記の点を考慮したとき、期待通りに進歩してくれたかなと思っています。(メンテナンス性は同等ですが、元から良いまま...)

特に以前の記事にも書いていたような下記のような不満;

  • ノーマル刃    :細挽きになるほど挽くのが大幅に遅くなる (臼刃へ噛み込んでいかない)
  • Sタイプの刃  :挽けるのが速いが臼刃への噛み込みが多すぎてハンドルが重い (硬い豆だとつまりにも繋がる)

 

といった、臼刃へのコーヒー豆の噛み込み方に関連する不満をもっていたわけです。

それに対して下記の新製品の臼刃を見たとき、心にぐっと来るものがありました...

ちゃんと考えているんだな~と...

 

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左側が改良されたPlusの刃 (G1Plusの場合はチタンコーティング有り)、右側が従来のノーマル刃

 

加えて、臼刃の改良なんていう泥臭く地味な仕事を中国メーカーがしているのも少々驚きました... (大枠はコンピュター上で可能でも細かな微調整はトライ&エラーが必要でしょうから...)

販売開始を知ってから数時間後にはポチってたわけですが、なぜすぐにポチらなかったと言えば、栗子Xの存在があったからです... (販売開始が延期されています...)

 

栗子Xの刃も同様のコンセプトで改良されていますね... (こちらはSタイプの刃がベースのようですが...)

今回のPlusの出来がとてもよく感じられたので、栗子Xの出来も非常によいのではないかと期待してしまいます。

 

SLIM plusを購入した率直な感想

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SLIM Plusで限界付近の極細挽きにした挽き豆でトルコ式コーヒーを淹れてみました。このレベルの極細挽きでも8g程度であれば30秒もかかりません!

 

現時点では、自分としてはどれか一つを選ぶとしたらこのSLIM Plusを選ぶくらい気に入りました。

手のサイズが合うのが前提でもG1 plusもいいと思います。(本体がやや角ばっていて直径約52mm、対してSLIMは滑り止め付きで直径45mm)

 

ただし、Plusグレードがラインナップされ、下位グレードのタイムモアCの魅力がなくなったかというとそうは思いません。

タイムモアCでもハンドドリップ用途であれば、深煎り~浅煎りまで同じような感覚で挽けます。(細挽き気味が好みの人は、浅煎りで少し引っかかりを多く感じるかもしれませんが...)

あとは粗挽きですね。粗挽きはCのノーマル刃の方が若干いい気もします...

 

粗挽きに関しては栗子Cの方がコマンダンテよりも断然いいと語っている方もいるので、Cより多少劣ったとしてもそれほど悪いレベルではないと思います。(抽出法は松屋式での比較になります)

▼参考

週刊フレーバー・松屋式対決 ダイソーvs TIME MORE

週刊フレーバー・徹底検証 松屋式対決 ダイソー vs COMANDANTE

 

価格が安い分、Cは上位モデルよりも質感は劣りますが、自分の持っている初期型に比べれば粉受けも金属になり質感は向上しています。

この辺は予算と好みに応じて選べばよいのではないかと思います。

 

今回の改良でかなりタイムモアのミルの競争力は、かなりアップした印象です。

個人的には極細挽きがかなり楽に挽けるのがわかって、熱が冷めていたレバー式エスプレッソメーカーの物色を再開しました... (既に購入済みです)

中華圏 (中国、台湾、香港) のコーヒー器具の進歩は著しく、これでまだ栗子Xが控えているのかと思うと非常に楽しみです!

 

 

 

以上、ついつい長くなってしまい申し訳ありませんが、ご覧いただきありがとうございました!

 

 

以降では本ブログのコーヒー関連の他の記事を紹介しています。よろしければどうぞ!

 

下記は現在お気に入りのコーヒーミル、Timemore (タイムモア) のG1についての紹介記事です。G1およびG1S共に廃止されG1 Plusに切り替わりましたので、デザインや機構的な部分のご参考までに!(挽き味は今回の記事をご参考下さい)

 

下記はタイムモアのミルのハンドドリップ用とエスプレッソ用の刃の違いを検証した記事です。ここではタイムモアのG1とG1Sで比較していますが、CとCEのモデルと刃の形状は同一なので、傾向は参考になると思います。

 

下記の記事はタイムモアのミルのエントリーモデル、タイムモアCについての記事です。ハンドドリップ用に使っています。コストパフォーマンスは現在でもNo1だと思います。(月にが50~70回ほどのペースで約1年使用していましたが、異常は見当たりません)

 

TimemoreのSLIMのデザインにまつわる話です。老舗のザッセンハウスがそっくりな製品を後からリリースしてきたのですが、どちらが模倣したのでしょうか?それとも偶然?

 

下記は、タイムモアのコーヒーミルの普段のメンテナンスについての記事です。普段はほとんどブラシを使った掃き掃除しかしてないです...

 

下記はタイムモアのコーヒーミルのplusシリーズに関しての注意事項をまとめた記事です。SLIM plusとG1 plusの性能上の違いについても取り上げています。

 

下記はお気に入りの直火式エスプレッソメーカーのKamira (カミラ) についての記事です。クレマを上手くつくるにはコーヒーミルでの粒度調整は非常に重要です。

 

下記は、ロブスタ種のコーヒー豆を使用したときのクレマのつくり易さを、直火式エスプレッソメーカー (マキネッタ) であるカミラで検証した話です。

 

下記の記事では自分なりの手動コーヒーミルの使い方を紹介しています。焙煎したてのコーヒー豆を自分で挽くのは、一番コーヒー豆の香りを楽しめる瞬間だと思います。

 

下記は自宅焙煎を始めた頃の話です。初めから片手鍋に出会っていればとも思いますが、懐かしい思い出です。自宅焙煎した新鮮なコーヒー豆を使うとカミラのなめらかなクレマも非常につくり易いです

 

下記は片手鍋に出会う前の記事で、焙煎器具として煎り上手や手網を比較した記事です。しかし、現在、片手鍋が一番気に入っています

 

下記は、コーヒーの焙煎用器具として片手鍋を初めて知った話です。ずいぶん遠回りしてしまいました...まさに灯台下暗しでした...自宅焙煎に興味のある方は是非ご覧ください!

 

下記の記事では片手鍋と同じような原理で焙煎できそうな電気式の鍋型焙煎器を紹介しています。スケールアップと焙煎の簡略化が目的です。

 

下記ではあっさりが特徴と言われる雲南コーヒーを紹介しています。現在、私のお気に入りのコーヒー銘柄です。

 

下記はちょっと毛色が異なりますが、中国語のコーヒー用語をまとめました。

 

【豆の形状】自宅焙煎の初心者向けのコーヒー豆を見つけました!【ピーベリー/丸豆】

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左がピーベリー (丸豆)、右が通常の平豆、共に雲南コーヒー (カチモール種)

 

今回はコーヒーの自宅焙煎で、特に初心者にも片手鍋や手網で焙煎し易い豆を紹介します。

最初に答えを述べてしまいますが、その焙煎し易い豆というのはピーベリー (Peaberry) のことです。(通常の平豆に対し、丸豆とも呼ばれています。)

 

▼参考

Peaberry - Wikipedia

 

焙煎時になぜ焦げやすいのか?|コーヒー豆の形状

以前の記事にも書きましたように、現在、私は自宅焙煎のためのお手軽な焙煎器として片手鍋を使用しています。

 

片手鍋は鍋自体に攪拌機能はないので、均一に焙煎するためにタイミングをみながら鍋を適度に振る必要があります。

この鍋の振り方やタイミングは個人差があり、コンロ、焙煎量や豆の種類といった条件によっても異なるもので、初心者には上手く焙煎するのが難しい場合があります。

 

また、上手く焙煎し難い理由については、素材のコーヒー豆自体の形状も関係しています。

なぜなら、通常のコーヒー豆は平らな面を有していますが、この平らな面のせいで鍋底で転がり難く、特にその平らな面が焦げやすい傾向にあります。(下の写真のようなイメージです)

 

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一方、ピーベリーは形状が比較的に球状に近く鍋底で転がり易いため、片手鍋や手網といった手振り焙煎に好適ではないかと、ふと気付きました。(もちろん知っている人は知っていたのでしょうか...)

今まで雲南コーヒーの試供品を通じてピーベリーの存在は知っていましたが、平豆と味についてそれほど違いを感じなかったため、興味がありませんでした...

 

しかし、焦げた豆の平面を見ながら丸い豆があればいいのになぁ~と思っているときに、たまたま思い出したわけです。

この丸い形状のピーペリーを...

 

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専用設備とスキルのある業者が焙煎をした平豆と丸豆に違いを感じなくとも、素人焙煎であれば焙煎し易い分だけ差が出る可能性もあります。

また、うまく焙煎できる焙煎度のバリエーションも広がる可能性もあります。(特に浅煎り方向で...)

 

丸みを帯びていて小粒なピーベリーは焙煎し易い

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上の写真の左がピーベリーで右が平豆ですが、ピーベリーの方が丸くサイズも一回り小さいのが分かります。(コーヒーの品種は同じです)

私が入手したのは普段よく飲んでいる雲南コーヒー (カチモール種) のピーベリーで、平豆に対して価格は15%ほど高めでした。(他の品種のコーヒー豆もピーベリーだから極端に高くなることはないようですが、少し割高になるようです)

 

▼参考:雲南コーヒーに関して

 

 

しかし、上手く焙煎できるのであれば、15%ほどの価格アップは十分に許容できる範囲です。

早速、入手した雲南ピーベリーを焙煎してみました…

 

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予想通りですが、けっこう均一に色が着きやすく、浅い焙煎度も取り組み易い印象です。(上の写真は右の方が焙煎度は浅いです...)

 

焙煎し易い豆+α|自宅焙煎をより充実させるために!

好みの豆を思い通りに焙煎する、もしくは豆のポテンシャルを最大限に引き出した焙煎をするといったことが、コーヒー豆を焙煎をする上での究極の目標になるかと思います。

しかし、そこまで深入りせずとも個人で自宅焙煎を楽しみたい場合、焙煎し易い豆を使って、煎りたてのコーヒー豆を味わうのも一つの手段だと思います。

 

そんな場合に今回のピーベリーは、有力な一つのオプションになると思います。

私の場合、この豆を使って今まであまりチャレンジしていなかった浅煎り〜中煎り付近の焙煎を自分なりに極めて行こうかと考えています。

 

また、浅煎り〜中煎り付近を美味しく飲むためのオプションとして高木まろやか式の抽出方法も非常に役に立っています。


まろやかドリップ初級クラス

 

この方法はかき混ぜる蒸らしと差し湯が特徴です。

焙煎に失敗した思ってもけっこう誤魔化しが効き、美味しく飲めると思います。

ただし、深煎りだったら蒸らし中にかき混ぜない松屋式みたいな方が好みですが…

 

あと最近、浅煎り方向にシフトしているのは、新しいミル (TimemoreのSlim plus)でジョリジョリと挽きたいというのもあります。

このミルは硬い豆でも引っかかりもほとんど無く、かなり使い勝手がいいです。

刃が改良されているので旧型のTimemoreのミルより微粉もも少なく、浅〜中煎りでサッパリ飲むのにもうってつけです。(もうじき日本にも導入されるはずです。このミルの紹介記事も予定しています)

 

以上、自宅焙煎を楽しむために焙煎技術の向上だけに拘るわけでなく、利用できるオプションは利用し、煎りたてのコーヒーを楽しんでいます

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

以降では本ブログのコーヒー関連の記事を紹介しています。よろしければどうぞ!

 

下記は現在の自宅焙煎で、焙煎器として使用している片手鍋に行きついた経緯などをまとめています。

 

下記は現在使用している片手鍋とその選定基準などに関しての記事です。(片手鍋にも材質やサイズなど色々と選択肢があります)  昨年から10ヵ月ほど、現在の鍋を使用しています。

 

下記は電動の鍋型焙煎機についての記事です。鍋焙煎が気に入っているので、同じような感じで焙煎できそうな電動焙煎機を買ってみました。焙煎条件は限定されますが、まずまずの買い物でした。

 

下記はあっさりが特徴と言われる雲南コーヒーの紹介です。現在、私のお気に入りの銘柄です。(今回のピーベリーも雲南コーヒーです)

 

下記はタイムモアSLIMというコーヒーミルについての記事で、中国の新興企業であるタイムモアのミルを、ドイツの老舗ザッセンハウスが (うっかり?) パクってしまったという話です。私が購入したのはこの後継機種でSLIM plusという機種ですが、デザインは同一です。シンプルなデザインが気に入っています。(もちろんミルとしての性能も高いです)

 

 

【電気式鍋焙煎】鍋型の家庭用電動コーヒーロースターを使ってみた!【自宅焙煎】

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右側が電動コーヒーロースター (ガスコンロに置いてありますが、熱源は電気のためガスは不要です)

 

今回は家庭用の電動コーヒーロースターを紹介したいと思います。(上の写真の右側がその焙煎器です)

これは以前からコーヒー豆の自宅焙煎で使っている片手鍋と原理的には似ているのですが、熱源は電気攪拌はモーターで行うタイプの焙煎機です。

ずっと気になっていたので、思い切って購入してみました。(中国にも興味を魅かれるコーヒーツールがけっこうあります...)

 

電気式の本焙煎機を使い始めてまだ日が浅いのですが、下記の記事で紹介した片手鍋を使った焙煎は一年近く続けているので、その片手鍋の焙煎と比較して気付いたことや注意事項をまとめてみます

 

 

上記のようなコンロを使用した普通の片手鍋の焙煎をもっと楽にしたいと考えている方、安価な電気式の焙煎機に興味がある方は是非ご覧下さい!

 

どんな種類があるのか?|鍋型の電動コーヒーロースター

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引用:タオバオから引用:https://m.tb.cn/h.VC5JwFr?sm=6e37b7


上記は日本のAmazonなどでも入手可能な鍋型の電動コーヒーロースターです。

なぜこの形状に着目しているのかというと、蓋付きの片手鍋焙煎と同様に、ほぼ密封状態で風味を逃さず、均一性も良く焙煎できそうだからです。

 

今回導入した機種は推奨焙煎量が一番手頃 (300g) で、100~240℃の温度設定もできる下の写真の右側の機種を選びました。

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上の写真左の片手鍋は直径16㎝で、右側の今回導入した電動コーヒーロースターは鍋部の直径が22.5㎝とかなり大柄です。

ガスは必要ないのですが、換気扇を利用したいのでガスレンジの上において使用しています。

 

焙煎してみる|どうやって焙煎を調整するのか?


鍋型の電動焙煎機を使ってみた!|コーヒーの自宅焙煎

 

上の動画は今回の電動コーヒーロースターでコーヒー豆を焙煎している様子で、攪拌棒の回転速度は変更できず、温度のみ調整できます。

しかし、出力Maxでも2ハゼが来るのに25分程度は必要なので (1ハゼは20分程度)、事実上温度調整はしません... (Max付近しか使わないでしょう)

上記では焙煎中に蓋は閉じたままで開けていませんが、通気口もあり、特に煙臭くなるということはないです。(煙自体もより短時間の焙煎よりも少なめに感じます。また蓋を開けたら温度が低下してさらに焙煎時間が伸びてしまいます...)

 

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上記は焙煎容器内 (空間部分) の温度で、左が1ハゼ中の温度 (141.5℃)、右が2ハゼ中の温度 (154.5℃) です。

豆部分の温度は焙煎機では挿し込み口が狭かったので計測していませんが、通常の鍋焙煎と同程度であれば、1ハゼ中は190℃付近2ハゼ中は220℃付近になっているはずですので、焙煎機内の空間中の温度は豆部分よりもかなり低めな印象です... (もっと容器内の温度を上げたい...)

 

仕込みの豆を300gから200g程度に減らせば1ハゼまでの時間は短縮できますが、2ハゼまでの時間はあまり短縮できません。(つまり1ハゼと2ハゼの間隔が開いてしまう。この場合、風味は薄い割に苦味が強くでてしまうように感じます...)

豆を減らすと容器内の温度が上昇し難いことが2ハゼが遅い原因ですが、豆自身の蓄熱性も焙煎容器全体の蓄熱性にかなり影響しているようです。

200g程度の焙煎量でも2ハゼに入れない焙煎度を目指すのであれば、もしかしたら丁度良い具合に使えるかもしれません。(まだチェックしていませんが...)

 

また、300g程度の焙煎量だと焙煎後の冷却がかなり大変です。

私の場合は、下記の記事にある冷却器 (コーヒークーラー) を使用しています。

 

 

注意点としては、今回の電気式鍋型焙煎機から上記の冷却器に豆を移す際、豆がポロポロとこぼれ易いので、下記のような大きめの中華鍋に一度焙煎直後の豆を移し、中華鍋から冷却器に移しています...

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【今回の焙煎条件のまとめ】

  • 生豆の種類              :雲南 (カチモール) の半水洗式
  • 仕込み量                :300g
  • 加熱出力                :Max (設定上240℃)
  • 予熱               :1~2分 (容器内温度50℃程度)
  • 1ハゼまでの時間   :約20分
  • 2ハゼまでの時間   :約25分 (2ハゼに入ったところで焙煎終了)

 

風味は?|まずは中深煎りで確認

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上の写真は今回の電動コーヒーロースターを使用して焙煎した豆です。

1ハゼが約20分、2ハゼが約25分の条件で焙煎した豆で、2ハゼに入った直後で煎り止めました。

見た目は均一に焼けていて、焙煎豆の焼き加減の表面的な均一性に関しては問題無いレベルです。

 

風味を伝えるのは苦手なので、主観的なことを簡潔にまとめます。

  • 1ハゼと2ハゼの間隔が長くなってしまった焙煎豆は苦味が強く、苦味以外の味は薄く感じる (例えば1ハゼが15分、2ハゼが25分程度の焙煎)
  • 1ハゼが20分程度まで延びても2ハゼが来るのが1ハゼから5分程度であれば、風味はまあまあ良い。 (ただし、1週間以上寝かさないと風味が弱いです。松屋式や高木まろやか式などの淹れ方で飲んでいますが、個人的には十分に美味しく飲めます)

 

このような焙煎条件の傾向は、普通の片手鍋を使った焙煎とも傾向は概ね一致します。

自分としての一番の注意点は、風味が強くなるのに要する時間ですね...

通常 (?) の15分程度で焙煎を終える処方の焙煎豆よりも、風味が強くなるのにより時間を要するようです。(15分程度で完了する焙煎の場合は1~2日でも風味はけっこう強くなる印象を持っています)

 

風味の出方の違いは、おそらく今回の電動コーヒーロースターは焙煎条件がマイルドだからでしょう。(豆との相性もあるかもしれませんが...)

もしかしたら、風味の鮮度がより短時間焙煎の豆よりも長持ちする可能性もありますが、そこは未確認です。(飲み切ってしまっていて確認できず...)

 

片手鍋と比較して便利か?

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今回紹介した電動ロースターでは生豆300g程度であれば楽に焙煎できます。

時間をかけて焙煎している分、煙もなだらかに出ている印象で、片手鍋の短時間焙煎よりも煙は少なく感じます。

焙煎条件の微調整はあまりできませんが、使い方次第で便利なツールになると思います。(私は会社に持っていく分を取り合えずこれで焙煎しています...)

もちろん再現性は高いです。

 

ただし、焙煎量が多くなるので、焙煎後の冷却の仕方を工夫する必要があるかもしれません。(篩と団扇ではけっこう大変です...)

私は下記の冷却器を使用しています。

 

今後の予定│異なる焙煎度への展開

まだこの電動ロースターを使い始めたばかりなのですが、今後も継続して使い、焙煎条件も色々と検討していくつもりです。

下記の点に関して、本記事をさらに補足していくことを考えています。

  • 異なる焙煎度での出来栄えの確認 (深煎りは少なめの量で手鍋で焙煎した方がいい気がするので、まずは浅煎り~中煎りの確認に重点を置きます)
  • 蓋部周辺を保温したときの内部温度の変化と焙煎に与える影響
  • 予熱の影響 (今回は予熱はほとんどしていませんので...)

 

下記は同型機のAmazonへのリンクです。興味のある方は確認してみて下さい!

 

以上、ご覧いただき、ありがとうございました!

 

 

参考までに、下記は現在使用している片手鍋に関しての紹介記事です。昨年から10ヵ月ほどこの鍋を使用しており、その片手鍋を選んだ経緯をまとめました。